先日、一連のバラムツ記事をアップした後で、興味深い情報をいただきました。
バラムツシリーズ、21世紀になって新しい食不適への挑戦してる感じがすごい好き。ワックスエステルなら脂溶性だろうから、溶剤抽出の要領で抽出できないか・・・つまりアヒージョ(途中で油を一回変えるとか?)では?なおバラムツ手に入らないから試験できない模様 https://t.co/LiofbToJgm
— かけんまん(象) (@kakenman) 2018年2月6日
ほおおおなるほどー!!
それはぜひ一度やってみなくては……
バラムツの危険なワックス(ワックスエステル)を抜くために、ここまで塩漬けや燻製などの方法を用いてきましたが、実は前回食べた際に「シンプルに茹でて抜く」というのも試してみていました。
切り身にしたバラムツを、たっぷりのお湯でゆでて、浮き上がってくる油を捨てていきます。
確かこの時もとんでもない量の脂が浮いたんですけど、食したぼくの身に何が起こったかについては本紙既報のとおりです。
なので「茹でこぼし」は意味がないと思って今回は無視していたんですけど、なるほどワックスは油に溶けでてくるのか……それじゃいくら煮倒しても根本的な解決にはなりませんな。
塩抜きには薄い塩水、二日酔いには迎え酒(ダメです)、ワックス抜きには油煮、つまりアヒージョ!
やっていきましょう。
せんべいになったんですけど!(憤怒)
というわけでさっそくバラムツを油で煮ていくのですが、うちにはもう
干物(からすみ風)しか残っていません。
でも、ひっくり返してみるとご覧のとおり
まだまだワックスをたっぷり含んでいることが分かります。
これなら油で煮たときの効果もわかりやすいに違いない。
そう思って、90℃に熱したサラダ油に放り込み、しばらく放置していたのですが……
な、なんか体積が1/10くらいになってるんですけど……!?
油の温度が上がりすぎた……? いや、それでも揚がるような温度になるはずはない……
……こいつ、ワックス抜けすぎてミイラになりやがった……
取り出してみたのですが
めちゃくちゃカリカリに仕上がってます。
かったい pic.twitter.com/r1AM9ouH2w
— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2018年2月8日
試しにこのまま食べてみると……
……(`・~・´;)
やや塩気がきついですが、魚の風味がありながらも香ばしく、クリスピーながらサクサク。
これは……美味い……おせんべいだ。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
塩漬けにより水分が抜けた状態のバラムツを使ったのがイケなかったんでしょうか。
でもあんなにしっとりとしてたし……まあそのしっとりが全部ワックスのせいで、それが全部油に溶けだしたんだってんなら、ミイラ化するのはしょうがないのか……
いずれにせよ、次回バラムツが手に入ったら必ず、無加工の身を油で煮てみようと思います。
ツイートでご提案いただいた通り、一度ワックスを油に溶かし出し、油を取り換えて再度煮ればきっとより安全にバラムツを食べることができるはず。
ドライクリーニングで油汚れが落ちる、みたいなもんだよね(文系並みの発想)
ちなみにワックスが溶け出しているはずの油ですが
ちょっと食べてみたけど、魚臭くなってた以外はフツーでした。
おしりからも出なかった(大量に摂取したら危険なんだろうけど)
コメント
高橋名人の連打カウンターかな(笑)