●ハギス(英:huggis)
スコットランド・ハイランド地方に棲息する哺乳類。
アナグマが小泉純一郎のかつらをかぶったような見た目をしており、棲息地の斜面に合わせて左右どちらかの足が長くなっている。
スコットランドの伝統料理「ハギス」の原料となることで知られる。
野生種(ワイルドハギス)は満月の夜に活発に活動し、心の清らかなものしか見ることができないという。
毎年末「ハギスハント」という捜索イベントが開催される。
と、いう訳で今日はスコットランドの伝統料理・ハギスを作っていきたいと思います。
ハギスは本来、上記の“ワイルドハギス”の肉を使用するのですが、一般的には羊肉で代用されます。
今回はさらにいろいろと代用してやっていきたいと思います。
ハギスとは
通常のハギスのレシピは以下の通り。
・ヒツジのレバーと心臓を茹でて、ニンニク、パプリカとともにミキサーにかける。
・これを牛脂でよく炒め、だし(ブイヨンとか)を入れて炒め煮にする
・オートミールをブチ込んで水分を吸わせ、ミンチ状にする
・羊の胃袋にこれでもかと詰めて、穴をふさいで水から茹で上げる
・マッシュポテトを添え、スコッチウイスキーをぶちまけて食べる
……こうね、日本人にはいろいろと想像しにくい部分がありますよね。
さらに見た目も
こんな感じでその……あまり、食欲をそそるものではありません。
これは何も日本人だけの感想ではなく、スコットランド近隣各国もハギスについては「ネタ料理」との認識を持っているようです。
たとえば
・フランスのシラク元大統領は、ドイツのシュレーダー元首相との会談中に「ハギスなんてクソな食べ物を食べるやつらは(NATOとして協力するには)信用ならない」と話した
・そのことに対してUKのメディアは猛反発したが、外相は「ハギスがクソだという点については賛同する」といった_
・アメリカのブッシュ大統領は「(G8の会合に)ハギスが出なければいいが……」と不安のコメントを残した
などなど楽しげなエピソードが残っています。
日本食で言うとなんだろう……しもつかれとか?
こういう料理なんで
“実はハギスは羊の肉ではなく「ハギス」という動物の料理なのだ、だから見た目が悪くてもしょうがないのだ”
という言説が生まれました。
よくある自虐系ジョークですが、今ではスコットランドを旅するアメリカ人の1/3が「ハギスという生き物」の存在を信じているというデータもあるそうです。
いつまでも絶滅せずにいてほしいですね。
シカのコブクロでハギスを作ってみた
話題をシカに戻そう。
今回はせっかくいい袋状のモツ「コブクロ」があるので、胃袋の代わりにこれに具材を詰めてハギスを作ってみようと思います。
「それじゃあハギスじゃないじゃん」という声もあるかと思いますが、最近では本場スコットランドでも、野菜系の具のみを使い、ビニールに詰めて茹で上げた「ベジタリアンハギス」というものも作られているそうですので、コブクロでやっても問題ないでしょう(たぶん)
ってかそもそもシカだしな。
スコッチの国の方、クレームは随時受け付けます。
まず、コブクロの中にある謎のぶにぶに(胎座?)と
ハラコの肝臓、心臓、胃、肺、腎臓を
塩ゆでにして、アクや汚れをよく洗い流します。
ちょっと量が足りないので鶏レバーで嵩まし。
これらとパプリカ、ニンニクをミキサーにかけミンチ状にして、牛脂を引いたフライパンで炒めます。
そこにお湯で溶いたブイヨンとたっぷりの粗挽きコショウを加え炒め煮に。
さらにオートミールを入れるのですが
無かったのでトルコのインスタント麦「ブルグル」で代用。
ブルグルが汁気を大方吸ったら
少し冷まして、コブクロに入れていきます。
コブクロはあらかじめ塩もみしてからよく洗っておくとよさげです。
できるだけたっぷりと詰め込んだら、
口をタコ糸でギュッと縛って水から茹でていきます。
胃袋だと柔らかくなるまで2時間ほど茹でますが、コブクロなので1時間ほどでいいんじゃないでしょうか。
できた……
……デカいソーセージ、というにはちょっとしんどい見た目です。
切ってみよう。
……オオッ
これはなんというか……ぼくが子どもだった食べるのを躊躇するだろうな。
でも限りなく本物のハギスっぽい。見た目的には成功と言っていいでしょう。
マッシュポテトを添えて、
いただきマース
……(≧~≦)
アッ美味い美味い! これ、モツ好きにはたまんないよ!!
シカのモツ、以前食べたことがあって「かなりしんどい」という感想を持ったことがあります。
しかしモツが新鮮なのと、幼体だったこともあり臭みが全くありませんでした。
むしろ追加で入れた鶏レバーのほうが強い。
しかしこの強さも、ニンニクとコショウのパワーが加わったうえでスコッチウイスキーに合わせると、むしろ最高の味方になります。
少しクセが強い食材のほうが、むしろスコッチとよく合うんだよね。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
シカのコブクロ、柔らかくて頼りない感じがするけど、加熱するとギュッと硬く締まり使いやすいです。
それでいてしわさは全然なく、ブリブリとして歯ごたえよく、臭みも皆無で最高。
捨てちゃうのはもったいないのでどんどん利用するべきです。みんな好きなもの詰めて茹でたり蒸したりすればいいよ!
コメント
謎のぶにぶには胎盤ですね。シカやウシの胎盤は小型の円盤状のものが複数できるタイプなので。胎座は植物の用語だったように思います。
自分だと味付けして野菜と炒めるレシピ位しか思い浮かばないです。
イギリス伝統料理ハギスとは!恐れる入りました。
スコットランドを旅行した時、フランス人がハギスを食べて「Oh! これはいい、better than worstだ!」とかはしゃいでいたのを思い出しました。褒めていたのかこきおろしていたのか(笑) 個人的には、ノーマルハギスは結構好きな味でした。
今回のハギス&ウィスキー、すごく美味しそうな文章なのに、調理シーンの写真が鹿コブクロと胎児なのを思い出すとなんともいえない気持ちになりました。焼肉のコブクロやバロットは食べられるので、自分の境界線がどこにあるのか不思議です。
シカギスの次は魚系でスターゲイジーパイをやりそうな予感が(胸焼)
アリや小型芋虫(あえて宇治とは言わない)を使った東南アジアのアレ系やもんじゃ焼きよりはまだマシと思うなぁ<見た目
狩猟・解体系の動画をよく見るんですが、まあメス鹿の妊娠率の高いこと高いこと。このおそるべき繁殖力とハンターの高齢化という現状を考えると、同情心などよりも「駆除待ったなし」という印象です。農家にとっては本当に不倶戴天の敵でしょうし。