☆★☆★☆
★☆★☆★
福岡で野食会やります!
現在参加お申込み受付中です。。
いつものパターンだと、確実にご参加いただくには「持ち込み枠」にて申し込まれるのがいいと思います。たぶん手ぶらはすぐ満席になると思います。
福岡野食会の持ち込み食材ですが、ふつうに「姪浜の朝市で買ったテナガダコ」とか「奈多で釣れたサゴシ」とか「室見川のハゼ」とかで良いんですよ。むしろそういうのが嬉しいです。できれば軽く加工してきて貰えるとありがたいけど、生のままでも大丈夫です。当日一緒に料理しましょう。
— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2018年7月21日
今年の誕生日はそういうわけでコブダイを釣りに行っておりました。
このコブダイ、こんなどでかい図体に迫力満点の顔つきをしていながら、他の魚を襲って食べることは少なく、基本的には貝類を食べて暮らしています。
この強烈な歯でサザエでもなんでも殻ごとかみくだき、咽頭歯ですり潰してまるごと飲み込んでしまうのでしょう。
歯もよく見るとエナメル質のようなものでカバーされていますね……これは強い。。
というわけで釣りの時も貝を餌に使うことが多いようです。
今回はムラサキイガイを使いました。
ムラサキイガイは通常「ムール貝」と呼ばれ、レストランなどで見たことがある人も多いと思います。ワイン蒸しにしたり、パエリアにのせたりするなど、ヨーロッパで特に消費の多い貝です。
日本においては外来種のひとつで、戦前には定着していたと考えられています。
もともと日本にも「イガイ」という大型の二枚貝がおり、美味な貝として知られてきました。このムラサキイガイはその代替品としても用いられることがあるようです。
釣りの世界では「カラス貝」という名前でよく知られています。クロダイやカサゴなどをはじめ、様々な魚が釣れる万能の餌です。
通常、釣り餌に用いるのは大きくても2、3cmぐらいのサイズのものですが、今回は7、8cm ある巨大なものを特別に取り寄せて使いました。
むき身にして針に刺すのですが、この時水管の付け根にあるやや硬い部分を通すことで餌のもちが良くなります。
この水管がち〇こに見え、その付け根から生える足糸(岩に固着するための糸)がち〇毛に見えるため、この足糸を引っ張って餌を横取りしてしまう餌取り魚たちのことを、一部の釣り人は「妖怪ち〇毛しゃぶり」と呼んでいます。
おれより強いち○毛しゃぶりに会いに行く pic.twitter.com/S1T77oun6q
— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2018年8月4日
男子高校生の部屋に住み着くといわれる「妖怪ち〇毛ちらし」とは親戚か何かでしょうか。。
ムール貝、生で食べてみた
さて今回、このムール貝が結構な量余りました。
はるき船長から「このカラス貝は食用に養殖されたやつで、食べてもめちゃくちゃうまいよ」と言われていたので、お言葉に甘えて持ち帰ることに。
確かに、当たり外れこそあるものの、殻がパンパンになるほど身が詰まっているようなものがたくさんありました。
しかもカキなんかと同じように、滅菌処理までなされているとのこと。
じゃあ、せっかくなので、野生のものではまずできない食べ方をしてみましょう。
まず、貝剥きナイフで貝柱を切り、開きます。
ところでムラサキイガイを含むイガイの仲間は、外套膜が大きく、また殻が開くと蝶型になるところから、各地で「ニタリ(似たり)」「ニガイ(似貝)」あるいは「ヒメガイ(姫貝)」などと呼び習わされてきました。
一体何に似ているというのか、分からないキッズのみなさんは是非パパに聞いてみてください。おれは責任取らない。
むき身にして、よく膨らんだものだけをピックアップし、レモン汁をしぼります。
そしてこのまま生でツルっと行ってみましょう。
……Σ( ゚Д゚;)
え、エッッッッッグい!!
口に入れた瞬間はカキと同じような香りとグリコーゲンっぽい甘みがあり、こりゃあイケる! と期待させておいてからの、口全体を一気に収斂させる強烈なエグみ!
え、なにこれ、もしや食べたらあかんやつだったのかな?
慌てて口をゆすぎ、他の個体も試してみましたが、やっぱり強烈なエグみに襲われます。
こりゃだめだと生を諦め、白ワイン蒸しにしてみたところ
非常に美味しく食べることができました。
ムール貝、どうやら生で食べてはいけない貝のようですね。
味:☆☆☆☆☆
価格:☆☆☆☆☆(生だと)
でも不思議だな、昔マルセイユで生のムール貝を食べたことがあるけど、こんなエグみなかったんだけどなぁ……
コメント