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「僕は君を太らせたい!」
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2018年10月20日 三重県で野食会やります!!
詳しくはこちらから!!
先日はキノコ狩りの後、徹夜で荷造りをして、またも福岡へと行ってきました。
時系列的に言うと
キノコを狩る → ベニテングタケ食べてゲロ吐く → マツタケご飯&土瓶蒸しを美味しくいただく → 荷造り → フライト
みたいな感じです。完全に1個余計だった。。
宿を久留米にとり、荷物を置いて車を借り、向かったのは柳川の
小宮さん’s アジト。
福岡滞在初日は、将来有望な若者を終日拉致し、あっちこっちの生き物ハントを案内させるという非道な行為を働くことにしたのです。
ってか毎回やっとる。いつもありがとうございます。
ギギを採りに行く
はじめに向かったのは、筑後川上流の某所。
狙うのは、渓流に棲むナマズの一種、ギギです。
ナマズと言えば田んぼや沼の主のイメージがありますが、それはいわゆるマナマズ。
意外といろいろなところにナマズの仲間は棲息しており、渓流や河川の上流域といった水のきれいなところに棲むものも結構います。
ただ、日本から清流が減っていくと同時にこれらの「渓流ナマズ」達は姿を消していき、各種とも絶滅危惧種、もしくはそれに準ずる状態になってしまっています。
そんなギギですが、九州一の大河である筑後川の上流某所では、狙って捕まえられるほどに棲息しているというのです。
それはぜひ捕まえたい。というわけで大分道を時速ピーkmでぶっ飛ばし、そのポイントへと向かったのでした。
川岸からやや離れた深みにいるということで、ハント方法は釣り一択。
小宮さんとふたりで3本の竿を出し、根がかりに苦戦しながらも、ややあって小宮さんの竿に生命反応が……
カマツカちゃんでした。
これはこれで嬉しいんだけど(美味しいし)きみじゃないんだよな……
ってあれ、小宮さんまた何かかかってません??
キター!!!
ついに憧れのギギとご対面です。
15㎝とあまり大きくはないけれど、シュッとした流線型のシルエット、流れに負けない遊泳力を備えた尾びれ、そして緑がかったオサレなカラーリング。
か、カッコいい……!!
ひとしきり愛で、撮影し、とりあえず満足しました。
それではリリース……
しない!
持って帰ります、もちろん食べるために。
「国内外来種」のギギを食べてみた
「てめーさっき絶滅危惧種って言ってたやないか! こないだのアカメといい、ええかげんにせいや!」
そんな怒りの声が聞こえてきそうです。
そう、このギギは希少種として保護が行われている地域もある種ではあります。
ただ一方で、ここ筑後川においては本来はいないはずの魚なんです。
筑後川流域では、昔から日田をはじめアユが名産となっており、釣りも盛んに行われてきました。
しかしその人気故、天然遡上ものだけでは賄えない状態となっており、放流が盛んにおこなわれています。
その際、子アユに混ざってギギが放流されてしまい、定着してしまったのではないかと考えられています。
本来、筑後川のような有明海にそそぐ川の渓流には「アリアケギバチ」という固有種が棲息していました。
このアリアケギバチは今では数を減らしてしまっていますが、ギギの定着が悪影響を及ぼしているかどうかは定かではありません。
でもまあ、同様の環境に棲息する近縁種の、しかも自分たちよりはるかに大きいナマズが外来種としてくるんだから、アリギバさんにとっていいことは何もないでしょう。
そういうわけで、ここのギギは食べちゃっても大丈夫なやつだと思うわけです。
もちろん「ゆーて希少種なんやし食うなや」と思う人もいるでしょう。
でもね、ぼくはやっぱり「できる限りもとの環境を守り、もしそれが崩れたらもとに戻す努力をする」のがいいと思うんですよ。
だから、持って帰って食べようと思うわけです。
美味しいらしいしね!
ギギとナマズを食べ比べてみた
ギギは渓流性のナマズの中では比較的大きく、最大で30㎝に至ります。
そのためもあり、棲息域では古くから食用にされてきました。
味は良く、なれずしなどの名物料理が残っています。
今回、別のやはり水のきれいな場所でマナマズも採れたので、食べ比べをしてみることにしましょう。
どちらも開きにして
白焼きに。
すんげー小さくなっちゃった……(´・ω・`)ナマズ類は身に水分が多いので焼くと結構縮んじゃうんですよね。。
まあいいや、大事なのは味。
醤油をちょっとだけつけて食べてみましょう。。。
……(≧〰≦)どちらもふわっふわで美味しー
マナマズの方が大きいのでより食べ応えがありますが、味自体はギギの方が濃いくらいかもしれないです。
皮の味が濃いので、強めに味を付けたつけ焼きや甘めの煮つけが美味しそう。
これで30㎝くらいあれば相当使い勝手良いよね。。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
外来種の問題は一筋縄ではいかないことが多いです。
例えば、日本をはじめ東アジア全体に定着し、問題になっているミシシッピアカミミガメは、実は原産地アメリカでは数が減って保護が叫ばれているという現状があります。
日本のミドリガメをアメリカに戻せば……と思う人も多いかもしれませんが、それはそれでまた別の環境問題を引き起こしてしまうでしょう。(未知のウイルスや病原菌etc.による在来カメの減少など)
やはり大事なのは入れないこと、そして入ってしまったら責任をもって駆除すること、まずはこのふたつだと思います。
というわけで筑後川沿岸の皆様はぜひギギを見つけたら食べちゃってあげてください。
コメント
いつも楽しく拝見しています。
ミドリガメのことはまるで知りませんでした。あんなにどこでも生きていける感があるのに、原産地では保護が叫ばれるとは‥
他の生き物でもこう言うことはありますね、確かビルマニシキヘビも同様だった気が。
本当に、外来種問題は厄介ですね。
カミツキガメも現地では減ってるらしいですね。
先日、ウチの前のドブ川でスッポンの置き針をしていたところ、通りすがりのじじい様から、「そこのニシキゴイは、オレが餌やってるから釣るな!」との温かい声を頂きました。
イカで鯉が釣れた試しはないのですが、絶対釣れないとも言い切れないので一応
「鯉は外来種たい!ましてやニシキゴイとか飼育種やんけ!!貴様のようなごんたくれがおっけん、生態系が乱れるったい!」
と、むっちゃ早口でやさしく啓蒙して差し上げたのですがどうも日本語が通じない方らしく、
「いいから釣るな!」
「お前の魚か!?」
「オレが餌やってるんだからオレの魚も同然!」
うわぁ、こいはホンモンばい!黙殺すべきじゃった…と、若干後悔しつつ、
「お前の川か!?つか川にゴミ捨てるなお前の魚ならお前んちの池に大事に仕舞ってろ!!」
しまいに石投げてきやがった…通報してやればよかったぜ。<そん時はスマホ持ってなかったケドw
スッポンですか?2kgちょいをアタマに4頭獲れましたw
責任をもって駆除って考え自体が人間本位のうすら寒いものを感じます。
そういう気持ちもわかるけどそもそも人間が壊した生態系をどうにかしようと努力してる人に代案も示さず否定するだけはどうかと思います。
人間なんだから人間本位なのは当然というか仕方ないというかそれ以外ないだろ!っていうか…。
人間本位がいけないなら、農業や畜産や養殖で得られた食物は全ていけない物でしょうね。
こういう記事で噛み付く人を見るといつも思うのですが、高みから正義を掲げるだけで何かの役に立つような事は一切言ってないのが気になります。
保護動物が数を減らしたのは人間が食べるために捕獲したからばかりではないですよね。
そういう根本的な要因について活動をしているなら兎も角、ここで無意味なコメントを撒いて行くのは、叩き易いから叩いてる様にしか見えません。
仰るとおり環境保全(preservation)と環境保存(conservation)は区別して考えなければいけない話ですが、人間の手により引き起こされた好ましくない状況を感情論のまま放置するのは思考停止であり、無責任でもあると思います。
人が考える以上人間本位になるのは当たり前が、駆除するにせよ、保護するにせよ、放置するにせよ、立ち位置の異なった対策をとれるのも人間本位だからではないでしょうか。
今回のケースでは筆者が理由を述べた上で「責任を持って駆除」という言葉を使っている意味をご自身の中でもう少し咀嚼されたほうが良いと思いますよ。魚だけに。
「生態系を戻す」という場合、38億年の生物の歴史上の何年前まで戻せば良いのでしょうか?
5年?10年?100年?1000年?
そしてその遡らせるべき種や遡らせる地域はどう決めればよいのでしょうか?
ある特定の種だけを遡らせるのか?全ての種を遡らせるのか?
ある特定の川や池だけが対象なのか?地球全体が対象なのか?
アリアケギバチを盛り返す所まででいいのか?マンモスまで復活させるべきなのか?
アリアケギバチまででいいのだとしたらマンモスが必要ない理由は?
頭がパンクしそうです…
駆除しなきゃならない理由は、『人間の手により分布の異動が発生した結果、その地域の本来の生態系が明白に侵される場合』だと思うのですよ。
その意味では今回の『だと思います』で『駆除』という考えには、ちょっと賛同しかねますね。
申し訳ないけど、食う為の詭弁にしか見えないのです。
このブログは大好きだけど、ちょっと残念に感じました。