当ブログはタイトルロゴにもある通り「美味いものを探してあらゆるものを食べてみる」という趣旨のページとなっております。なのでゲテモノ食いのサイトでは決してございません。
いやまあそういうポーズをとることもあるけどね、あれは基本的には虚像というか作られたキャラに過ぎなくて、本来のぼくは「美味いもの」と「美味いものを生み出すもの(人、環境、自然)」に対してリスペクトする一人のグルマンでございます。まあ、ちょっと人よりは好奇心が強いかな?
だもんでこれまで「不味いもの」に対してはあまり真剣に探したことはありません。美味いものを探す過程でババを引いちゃったことはありますが、これはあくまで事故です。
なんですけど、ここのところいろいろな人から「一番不味かったものってなに?」という質問を受けていまして、「なるほど、美味い物を知りたいという好奇心と同じように、不味いものを知りたいという思いもあってしかるべきだな」と考えるに至りました。
なので、今回あえて真面目に「クソまずいもの」について考えてみたところ、とある組み合わせが頭の中で思い浮かびました。
ビールから○○を取り去るとクッソまずくなる
皆様、ビールはお好きでしょうか?
野食クラスタはビールクズ運動が盛んであり、きっとこの外出自粛の期間中も浴びるようにビールを飲んでトチ狂っているんじゃないかと存じます。
ビールのなにが美味いって、いやもう今更言うまでもないと思うのですが、あの複雑怪奇な味の絡み合いですよね。「苦いのに美味い」なんていう概念は冷静になるとものすごく不思議なもので、そこに至るまでにありとあらゆる味の要素が絶妙すぎるバランスをとって組みあがっているわけです。
そんなビールの味バランスですが、堅固なようでいてしかし非常にもろい部分もあり、まるでジェンガのように「たった一つの急所」を引き抜くだけで音を立てて崩れてしまうはかない存在だったりします。
その急所とはずばり、酸味。
苦み、甘み、わずかな鹹味、旨味、そのあらゆるものを結び付けてひとつの味わいに落とし込んでいるのが酸味。ビールの味は実は酸味で決まっているのです。
したがってそれだけをヌルリと引き抜かれてしまえば、てんでばらばらになってしまった要素がパニックになって口の中に押し寄せ、思わず目を白黒させてしまう不味いものになり果ててしまうわけです。
ところでいま、ぼくの手元にはミラクルフルーツがあります。
静岡の西川農園さんで、一粒だけなっていたものを農園主さんにお願いしてお裾分けしてもらったものです。
市販されているミラクルフルーツはぱっきぱきにフリーズドライ加工されて味も何もわかりませんが、普通にドライフルーツにしたミラクルフルーツは甘酸っぱくて可愛らしい味がします。まるでドライクランベリーのような味で、これ単体でも結構美味しいんですよね。種も固くないから丸ごと食べても気にならない。
はー美味しかった。ところでなんだかのどが渇いたなぁ。
冷蔵庫には
……ビールしかないや。まあいいか、今日の仕事は終わってるし。いただきまーす
……
…(´༎ຶ༎ຶ)
味:死
価格:無
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さまざまなヘンテコ・トンデモ・絶品食材を食べていろいろな目に遭った茸本の体験記が、cakesでの連載を経て単行本になりました。
ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!
コメント
大人数が集まるパーティー会場でビールのつまみに用意されたドライフルーツの中にミラクルフルーツを混入させたら面白い事になりそうですね。
機会があったらやってみようと思います