今や全国的な知名度を誇るようになった山梨県発のお菓子・信玄餅。
たっぷりのきなこがかかった柔らかいぎゅうひに黒蜜をかけて食べる、東日本を代表する和菓子です。
上品な甘さの求肥と甘くないきなこの取り合わせがめちゃくちゃ美味いんですよね。人気の秘訣もわかります。ところで筑紫もちとの比較はしてはいけない、いいね?
さてこの信玄餅、山梨県各地で購入することができるのですが、実は山で採取することもできます。俗にいう「野生の信玄餅」「天然もの」ってやつですね。
先日もふと食べたくなって採りに行ってきました。
野生の信玄餅は山に生えている?
向かったのは山梨県のとある山。
風通しがよく水分の多い森の中の、湿った倒木の影を覗いてみると
ありました! これが天然ものです。
かなりの大物かつ上物。
周囲にある幼体もすでに大きく、素晴らしいポテンシャルを感じさせます。
弾力のある肉が滑らかなビロードの皮に覆われており、まるでおっ〇いマウスパッドのような触り心地。
いつまでも触っていたくなりますが、持ち帰って料理しちゃいましょう。
野生の信玄餅を食べてみた
持ち帰ってきたものは外皮を剥いて
沸騰した湯でさっと湯がき、氷水にとります。
水気をよく切って一口サイズに切り
黄なこと黒蜜をかければ、完成! いただきまーす
……(≧〰≦)むちプルで美味ーい!
養殖ものと比べると弾力はありませんが、プリッとした歯切れの良さがあります。
コーヒーゼリーのようでちょっとナタデココっぽさもあり、わずかな土っぽさがよいアクセントになります。うん、やっぱりうまいな。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
金精軒さま、桔梗屋さま、ホントごめんなさい
さて、賢明な読者さんはお気づきかと思いますが、信玄餅に養殖物などございません。
今回ぼくが食べたのは「オオゴムタケ」というキノコの一種。木材の上に発生するこのキノコは内部がゼラチン質になっており、さっと湯がいて食べるとデザートのように楽しめるのです。とても珍しい「デザートに使えるキノコ」なんですよね。
今回は信玄餅と産地を合わせるべく山梨で採取しましたが、全国どこでも一年中生えている変わったキノコで、庭先や街路樹などどこでも見ることができます。似た毒キノコもなく安全に楽しめるので、ぜひ皆様見かけましたら一度食べてみてください。
九州にもたくさん生えていますので、見つけた際には「これが野生の筑紫もちか~」なんていうのはやめろ! 信玄餅と筑紫もちは別物だっていってるだろ!!それ以上やると戦争になるぞ!!
コメント
新潟県上越市には、上杉謙信にちなんだ(ことにしてある)出陣餅というお菓子がありまして…それこそガチの戦争モノですね
戦国時代が再来する・・・(山梨県民)