百合界の悪役令嬢?問題外来種「シン・テッポウユリ」の百合根を食べてみた

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新年あけましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくお願いいたします。
というわけでのっけから釣りっぽいタイトルで恐縮なのですが早速やっていきましょう。


こちらの球根ですが、皆様ご覧になったことはありますでしょうか。

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悪役令嬢は顔が良い

このシンテッポウユリ、実は在来種ではありません。園芸種として日本に持ち込まれた「タカサゴユリ」という植物が、在来のテッポウユリと交雑してできた(あるいは人為的に作られた)キメラなのです。
そのためか非常に生命力が強く、ちょっとした隙間にもどんどん入り込んでしまいます。人家の庭にも当たり前に咲いたりしてます。


この生命力と、在来種とどんどん交雑してしまう性質から、シンテッポウユリは環境省によって「生態系被害防止外来種」に指定されている問題外来種なのですが、その勢力拡大はとどまるところを知りません。

なぜ増えているのか、その理由はズバリ「きれいだから」

あとからズケズケ入り込んできて、その美貌と図々しさで覇権を企むなんて、まるで悪役令嬢じゃないですか。百合だけど。
どうですかこういうの、刺さる人いるんじゃないですか。
ちなみに和名は「新鉄砲百合」ですが、その性質的に「シン(sin)・鉄砲百合」でもいいんじゃないかという気もしますね。


そんな悪い百合子ちゃん(都知事、体調大丈夫なのかしら)であるシンテッポウユリですが、世間の目は騙せても野食ハンターの目は騙せません。
どんな悪い子だって根はきっといい子だろうということで、鱗茎を掘り起こして食べてみることにしました。せっかくヤマユリの百合根もあるので、食べ比べてみればより違いがわかるかもしれません。

シンテッポウユリを食べてみた

というわけで調理していきましょう。

まずはヤマユリから。
……(≧~≦*)美味しい
ホクホクシャリシャリして、ジャガイモとクワイの中間みたいな感じですね。ほんのりと甘く、エグみはあまりありません。
市販の百合根とほぼ変わらない味です。

続いてシンテッポウユリ。
……(`・~・´)おっ、こちらは対照的にポクポクネットリとしてるけど、これはこれで……
あ! ダメだ、後から苦味出てきた! 
うわー苦いエグい、これはしんどい(;´Д`)

シンテッポウユリ、どうもかなりアクが強いようです。これは一度下茹でしてアク抜かなきゃダメだな。。


というわけでアク抜き処理をしてから、薄味で煮てみました。

結論としては「一度下茹でして、水にさらしてから揚げる」のが一番美味しいと思います。普通の百合根よりこっちのほうが好きだってひともいるかも知れない。

味:★★★☆☆ 
入手難易度:★☆☆☆☆
 関東じゃ今やどこでも見かける存在。


最近じゃ一周回って悪役令嬢がヒロインなのが流行りらしいですが、皆さま是非この悪役百合子ちゃんを食べてみてください。
あと食べなくてもいいから、敷地内に生えたやつは種子が熟する前にカットしちゃってください。花のうちに切って生けちゃえばよいよね。

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植物
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野食ハンマープライス

コメント

  1. 今年も楽しく拝見させていただきます。やっぱり字がない方が見やすいです。
    かつてパペポTVで鶴瓶さんが百合根ジュースの話をしていたのを思い出しました・・
    一体どんな味がするんだろうか?

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