アメ横センタービル地下街は早い話がアジアンマーケットであり、商品のほとんどがアジアからの輸入食材か、ないしはアジアの料理に使われる食材である。
したがって他の食品店やスーパーではほとんど見かけないような野菜類が売られていることがよくある。
地下街の一番北側にあるお店は、アジアのファンキーなジュースの他に新鮮な野菜も売っている。
昨日そこを訪れたとき、今まで見たこと無いような奇っ怪なものが売られているのを見つけた。
蛇のようなウリ
キュウリをさらに細長くのばしてウネウネとねじれさせ、白い縦筋を入れてワックスを塗りたくったようなヘンな野…菜…?
ただねじれているだけでなく、先端がのたうち回っていて非常にキケンな見た目をしている。
店員さんにこれは何かと聞いてみると、「ヘビウリというウリですよ」とのこと。
まあ、見た目通りのネーミングですな。
続けて食べ方を聞くと
「炒め物が美味しいですよ。人によっては生でも食べますね。オススメはしませんけど。」
と何か含みのある言い方。
値段は3本で250円とマイナー野菜としては安いので、購入する事にした。
コロコロ可愛いタイナス
ヘビウリの横に、これまた見慣れないものが置いてある。
まだ若いミニトマトのようにも見えるが…
あ、昔学校菜園のジャガイモにできた果実がこんなんだったな!
聞いてみると
「そっちはタイナスですね。丸のままカレーに入れるんです。」
なるほど、ナスだったのね。
大きさも形も色もバラバラのものが一つの袋に入って売られていた。
こちらは一袋200円、安くはないが合わせて購入した。
とりあえず生で食べてみよう
それぞれレシピを調べてみると、ヘビウリは確かに炒め物にするのが一般的のようだ。
タイなすはというと、カレーにするほかなんと生でサラダにも使われるという。
タイ料理を食べに行くと、コレを生で食べるの?とビックリする野菜が使われている。(モヤシとかニラとか)
生野菜が好きな国民性なのだろうか。
ナスは野菜の中でもアクが強く、生で食べると良くないと言われているが、それでも生で食べると言うことはアクが弱いのか、あるいは胃腸がとても丈夫なのか。
とりあえず、どちらも生で食べてみることにした。
どちらも水洗いしてスライスする。
ヘビウリは切ったとたんに断面に水分が出てきて、触ったところが非常にベタつく。
このカンジ、どこかで…
あ、カラスウリだ!
調べてみるとヘビウリはカラスウリ属に含まれていて、花の形など共通点が多いという。
表面の光沢や縦筋など、言われてみるととても似ている。
タイナスは小さくとも種がしっかりしていて、ナスというよりジャガイモの果実に似ている。
…ジャガイモの実じゃないよね?(有毒)
水気を切って軽く絞り、近くにあったゴマドレッシングをかけて
いただきマース
(・~・)…
なるほど、結構イケますな。
ヘビウリもタイナスも皮がバリバリしていて歯応えが心地よい。
ヘビウリの皮はかなり固そうに見えたがキュウリとほぼ変わらず、種も気にならない。
味はキュウリにほんの少し野性味をプラスした感じ。
タイナスは皮のパリッ、果肉のシャクッ、種のプチプチが合わさって非常に独特な食感に。
アクは多少残っているがさほど気にならなかった。
タイ風のナンプラーやレモンを使ったドレッシングならもっと食べやすいんじゃないかな。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
残りはタイカレーに…しようと思ったけどココナッツミルクを切らしていたのでナンプラー、砂糖、レモン、トウガラシでタイ風の炒めものにしてみました。
ヘビウリは炒めるとキュウリとズッキーニのあいのこみたいになった。
タイナスは火を通すと果肉が柔らかくなるタイプのナスのようだ。
これも美味しいね。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
カラスウリとジャガイモの実も食べられる?
初見の野菜を食べる時に、一般的な野菜に例えて表現することはよくあるが、野菜でないものに例えるというのはあまり経験がない。
それでもカラスウリの幼果を見たことがある人や、ジャガイモの果実を見たことがある人なら必ず伝わると思う。
カラスウリは救荒作物としての経歴もあるので食べられると思うのだが、ジャガイモの果実は毒があるので食べない方が良い…と思ったら食べてる人ちらほらいるっぽい。
アレに出会うのは完全に運ゲーだけど、完熟のものを手に入れる機会があったら一度試してみたいと思う。
コメント
カラスウリは昔どっかで漬物売ってたから食べた覚えが。
まぁ、だいたいは漬物にすれば食えるよね。
若い渋柿ですら無効化されるし。
あ、やっぱり食べられるんですね!以前ためしに舐めてみたら死ぬほどえぐかったんですけど、まあ塩の力で何とかできるかな…