先日河川敷を散歩していると、カラスウリが未熟な実をつけているのを見かけた。
楕円スイカを小さくしたようなラグビーボール型で、くっきりとした模様がありとてもよく目立つ。
昔はもっとどこにでも生えていたような気がするのだが、最近街中ではあまり見かけなくなった。
近縁のキカラスウリとは葉の光沢がないことで見分けられるそうだ。
カラスウリの実を食べてみた
先日アメ横でヘビウリという野菜を購入したのだが、調べてみるとこれはカラスウリと同じ科に属する近縁種だった。
そのためこのカラスウリも食べられるのではないかと思い、試す機会をずっと窺っていた。
手の届くところにあったものだけをいくつか採取して持ち帰ってきた。
見た目に反して表面はざらざらしており、大きさ的にも持ちやすく、手のひらに納めると非常にしっくりくる。
縦に割ってみると、内部では種子が熟し始めているようだ
この種子はカマキリの頭にそっくりな形をしていることで知られている。
種子とその周りの果肉をスプーンで掻きだし、皮ごとスライスする。
試しにこのまま食べてみると…
……ッッッッ!!
シッッッブイ!!!Σ(+Д+;;)
なんじゃこら…とても食べられるとは思えねぇ。。
調べてみると「漬物にして食べられることがある」と書いているので、試しに塩漬けにして数日置いてみたが…
ペロッ…ブフッ!!
リームー(;m;)
もしかして加熱すると何とかなる系…??
…果肉溶けて消えたぞオイ
…パクッブフゥッッ!!
リーームーー(;益;)
おかしいなぁ…結構食べたって人いるみたいなんだけどなぁ…
こんな渋くちゃどうやったって食べるのは無謀な気がする…ホントに食べたのかぁ??
味:★無し
価格:★無し
癒しのスズメウリ
というわけで対カラスウリ戦線は無事転進。
高い期待から散々な結果となり膝をつく僕の前に、コロッと転がり出たのは
スズメウリの実。
カラスウリの高い知名度に対して、スズメウリは全くと言っていいほど知られていない。
これもかなりふつうにみられる雑草で、秋になると1㎝ほどの丸い果実をつける。
カラスウリが熟すると派手な色合いになるのに対して、こちらは熟しても白く、枯葉に紛れると目だたないところがマイナーな原因かもしれない。
カラスウリと同じ場所に出ていたのだが、こちらは小さく、また熟してしまっていることもあり、あまり期待しないでいた。
しかしカラスウリがかような結果に終わり、スズメウリに逆転ホームランを願いつつ、諦め気味に口に入れてみた。
…Σ(・∀・*;)
あ、甘い!!
強くはないが、カキとスイカの中間のようなさわやかな甘みがある。
熟したカラスウリも甘いものがあるが、こちらの方が爽やかで上質だ。
一緒に採った人に感想を聞くと、やはり「メロンみたいな甘みがあって美味しい」とのこと。
野外でおやつ代わりにつまむのにちょうどいいかもしれない。(個体差が非常に大きいけど)
味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆
これは品種改良のし甲斐がありますわ…
もともとカラスウリ属の植物はヘビウリやキカラスウリ(天花粉の素・良質なでんぷん質)など有益な植物が多く、カラスウリを含め今後栽培種としての価値が出る可能性が高い。
いつか野菜や果物として、カラスウリやスズメウリが僕らの食卓をにぎわせる日が来る…かも?
まあ、あのエグ味がなんとかなるのが大前提ですが。。
コメント
未熟なスズメウリは、きゅうり味です。
キュウリ味…ということは渋くはないということでしょうか。。
ケーパーとかオリーブみたいにマリネにしたら美味しそう。
昔食べたカラスウリの漬物はもっと未熟なものが丸ごと醤油漬けみたいになってて真空パックになってましたよ。
味はたいした記憶にも残ってないので普通の漬物だったんじゃないかと。
生は子供の頃にかじってうんざりして以来口にしてませんわ。
やっぱり成熟しすぎたのかなぁ…でも正直話のネタ以上にはならなそうですよね。
栄養豊富なわけでもなさそうだし。
カラスウリ、熟した実が美味しそうで食べた事あるのですが、涙と唾液が異常な程分泌されました…鳥肌も立って、酷い経験でした…。 スズメウリ美味しそうですね、見かけたら食べます!
カラスウリの完熟した実の内部は納豆のようで、子供のころから一度食べてみたいと思ってましたが、やめておいた方がよさそうですね・・
スズメウリ、今度見つけたら恐る恐る食べてみます(^_^)
私の周辺ではカラスウリは割りと見かけますね。ただ鳥や虫すら寄り付かない。分布が極端なイメージ。