Twitterで連投した通り、5/4・5/5の2日間佐渡島に行っておりました。
人生初 佐渡上陸 pic.twitter.com/UONCXvgrPT
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 4, 2016
結論から言うとヤバいですこの島。クセになる。
金山とかたらい舟とか見るべきものがたくさんあるし、景色そのものが日本離れしていてとても見ごたえがある。
金山のお土産やさんのセンスがありすぎてつい購入してしまった。
箱を開けると最中が並び、それを持ち上げると箱の底には小判(チョコ)が…! pic.twitter.com/pFUvUfbThA— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 4, 2016
この日本離れした景色を見るためだけに佐渡に来ると言うのは大いにアリですな。 pic.twitter.com/5tgtpOySnn
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 5, 2016
この滝が実はほぼ直接海に注いでいるという、そんな島が佐渡です。 pic.twitter.com/5zmv9tDOdp
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 5, 2016
でも何よりも、食べ物が素晴らしい!
魚介も肉も作物も酒も、この島ではすべて最上級のものが手に入る。
日本最大の離島とはいえ、ぶっ飛ばせば半日で一周できるほどのサイズ(周囲200km)しかない島だが、日本のすべてが含まれているようなカンジさえ受けた。
これはひとえに地勢上の条件がグランドクロスばりに揃ったことによるもの。暖流(対馬海流)と寒流(リマン海流)がちょうどこの佐渡周辺でぶつかり「対馬海流が運ぶ暖海水と冷涼な日本海固有水双方の影響を受ける」が正しい説明とのこと、ご指摘くださった晃さんありがとうございます!
さらに季節風と直交する形で2本の(島の規模としては)大きな山地があり、積雪が多くて河川が豊富にあり、さらには火山によって形成された部分もあるなど、少年漫画誌もびっくりのつめこみ系主人公といえるのだ。
体感的には
南端周辺⇒九州南岸
北西部⇒山陰
北端⇒東北・北海道
くらいのイメージだ。
これらの条件により、とくに魚介類と植物類において、様々な地域の要素を楽しむことができた。
佐渡島でゲットしたモノたち
魚介
今回は2日とも10m/s以上の強風が吹き付けており、釣り・マリンレジャーはほぼ不可能な状態。
ふんどし一丁海の男、をやるにはやっぱり荒れすぎの外海府海岸 pic.twitter.com/G7SY7wLn0n
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 5, 2016
それでも、荒天がまったく関係ないかのごとく、大量の魚に恵まれた。
喜右エ門
〒952-1325 新潟県佐渡市窪田6-2 佐渡セントラルタウン内
0259-57-5808
「佐渡の良いもの」のこだわった商品を扱うお店で、店内には魚介、野菜、惣菜、食肉加工品、酒類などが所狭しと並んでいるが、やはり一番の看板は鮮魚。
1日3回、定置網に入った鮮魚が簡単にパッキングされて送られてくるのだが、その値段がもうヒドい。
お魚の叩き売り
なにこれパラダイスじゃん pic.twitter.com/wbrNuUF5Me— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 5, 2016
ソゲヒラメは6枚で50円。
クロソイ50㎝オーバーは350円。
タケノコメバル30㎝×3で200円。
オニオコゼ5匹300円。
30㎝位のマダイ2枚で500円。
サンバソウ4枚で150円。
40cmオーバーのイナダとホッケで100円。
60㎝くらいあるヒラメも1500円。
殻長14㎝のメガイアワビ(活け)1800円!
これが時間になると店の前にどかどかと積み上げられて、コッパメジナのごとく人(僕含む)が群がり、あっという間にめぼしい商品は消えてしまう。
結局3000円強ほど購入してしまい、クーラーはパンパンになったが、アワビ(1800円)とミズダコ頭(1000円)を除くと価格的には……
……釣竿なんて必要なかったんや!
植物
実は今回佐渡島に行くことを決めた理由に「ギョウジャニンニクを採る」というものがあったのだが、いざ山に入ってみるとポイントの目星もつかず、さらにいくつかの地域では採取が厳しく制限されているとのことで諦めることになった。(コンパクトカーで入れるような山道でなかったことも大きい)
失望しながらr45を北上していると、入川地区を越えたあたりから、やたらと道の脇に大柄の葉の植物が目立つようになってきた。
気になったので、車を降りて近づいてみると、
これは…オオイタドリ!
北日本に多い山菜で、当然ながら姿を見るのは初めてだ。
そのほか、周囲を見渡してみると
このシシウドっぽいがより大柄なセリ科草本は、エゾニュウのようだ。
どれも北日本の山菜で、昔から図鑑を見て憧れていたものばかり。
これは嬉しい!
他にも、
関東周辺では貴重すぎて採取する気になれないダイモンジソウや、
美味しい山菜として名高いヤマブキショウマなど、道の脇のちょっとした窪地に固まって発生していた。
なにこの島、山菜のパラダイスでもあるんか…!!
ギョウジャニンニクなんていらんかったんや!!
ちなみに採取こそしなかったものの、前日行った島の南端部(小木・宿根木地区)ではナワシログミなどの暖地植物が生育していたので、その気になれば同じ日の間に南日本と北日本の植物を楽しむことができるということだ。
佐渡ってすげぇ…!!
その他、朝から晩までアカモクを食べ続けたり、
そばもラーメンも海もアカモクいっぱいで美味しそう pic.twitter.com/6DDyS1RMUQ
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) May 4, 2016
ほぼ2日で1000キロ近く走るという未知の経験で疲弊しまくり、残りの休みはリカバリーに費やしてしまったのだが、十分に得るものがあった。
というかまたすぐにでも行きたい。
海中のチェックが全然できなかったからね。
実りの多いGWでした
というわけでたいへん充実したGWだった。
一昨日昨日と、このGWで得た獲物たちをさんざっぱら切り付け、焼いたり煮たり揉んだり揚げたり漬けたりしてなんとかおのれの血肉にしてみたので、あとは随時レポーティングしてまいるのみなのだが…
……どなたか口述筆記とかやっていただけないでしょうかw
ちょっとネタ多すぎんよー。
頑張ってひとつずつ消化していくしかないか。。
コメント
魚安っwww 運賃的な値付けですね。
アカモク蕎麦ってすごく美味しそうです。
合いそうな組み合わせなのにやったことなかったなぁと、ハッとしました。
燃料代にすらならないんじゃないかと心配ですが、定置網漁なのでこれでもやっていけるのでしょうね。。
アカモクはそばやみそ汁などの汁物のほか、味噌漬けでも登場しました。歯応えの良さとヌメリがあるのでどんな和風料理にも合いそうです。佐渡では本当に愛されているようでした。
はじめまして
いつも記事を楽しく読ませてもらってます。
佐渡レポート、続きも楽しみにしてます。
お体には気を付けて、今後も頑張って下さい。
ありがとうございます!
レポートを頑張ります!
佐渡もヤバイですけど、その北の粟島(粟島浦村)もヤバいですよー。
ウツボタックルあるならイシダイとれますぜ。
民宿から5分でミネフジツボや、ウニ(資源量十分)を採取して怒られない(というか、島の人たちにとっては、そんなん要らんって感じ)磯もありますぜ。
野食さまでもお馴染みのヒラサカさんもタコ捕りに来てるらしい。
突然、斜め上なコメントについては、お許し下さい。
いつも楽しく読ませて頂いているので、これからも御体に、差し障りのない範囲で、宜しくお願いしたします。
ありがとうございます!
先日、佐渡に行くかまだ迷っていた時期に、佐渡通のライター・玉置さんにも「佐渡もいいけど、粟島も楽しいですよ」とススメられました。それで調べたのですが、「まあ、まずは佐渡でしょ」ということで今回の旅行と相成ったのです。
ウニはともかくとしてミネフジツボも採っていいのは素晴らしいですね!一日中採っては食べ採っては食べしたいです。
初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いています。
ここしばらく更新が途絶えてたので、「遂にシャグマアミガサタケの処理に失敗して大変なことになったのでは?」とか色々心配してましたが、そんな天国めいた場所に。
これからも色々野食を追求されてさい。
そこに入るには暇も金銭的余裕も体力的余裕もない我々は蚊帳の外から楽しく眺めてますから(酷
ありがとうございます!
そうですね、ある意味天国に行っていました!休みの日はネタ探しで外にいるのでブログの更新ができない時が多いのですが、できるだけ途切れさせないように頑張ります。せつなさんみたいに死亡説が立ったら面倒だしw
暇もお金も体力もなくても楽しめる「身近な野食」についても、今後は紹介していきたいと考えていますよ~。お楽しみに。。
おおっつ!
私もその時に佐渡にいました。
3日の晩に埼玉から佐渡へ。着いた新潟港は大荒れ・・・。
佐渡に着いたら晴れたものの、台風並みの時化。佐渡弁で言う所の「で~時化」でしたね。
連れがいるので、日頃の感謝を込めて観光や旅館でご機嫌取り・・・。
その後は私モード。
一晩中プラス、夜が明けて昼間まで釣りでした。(連れは寝ていましたが・・・。)
メバル(佐渡ではマバチメ)、マコ、マカレイ(年寄りは口細って言いますね)が、あきない程度に釣れました。
さて、アカモク(佐渡のナガモ)ですが、個人的には、烏賊と和えてワサビ醤油で食べるのが一番好きです!
また、それをご飯にかけてズルズルとかっこむのも良いですよ。
なんと(`・∀・)人(・ω・´)
まさに「でー時化」でしたね。。2日目に行った内海府海岸は風裏のところも多くて、初日にこちらに来ていれば釣りもできたかなあとちょっと後悔したのですが、まあまた次の機会にします。ホッケとか、トライしたかったんですけどね。
アカモク万能ですねぇ…サクサクとヌルヌルが同居していてかつ味もいいなんてチートですもんねぇw
旅館の朝食に出たアカモクの味噌漬けはサイコーでした。来年は自作しよう。。
おはようございます(^^)
離島の雑魚は安いですよねー。
数がまとまらないから、島外に出ないのですよねー。
日本海は今、一番魚種が多い時期です。
梅雨に近づくと魚種が減ってくるので、良い時に行かれましたねー(^^)
後は秋ですね。。
あ、それでなのかぁ…僕ら素人はすぐに「築地に出せばいくらいくら」なんて考えちゃいますけど、そんな簡単な話じゃないですもんね。。
なるほど、じゃあ次は秋に行こうかしら。。
寒流に乗ってやってくる冬の魚も大いに気になるところです。