先日、聖地・浦安埋め立て地でギャング釣りを楽しんだ。
「漁業権の設定が無い」「港湾施設や係留船が無い」などの点を満たす必要があるため遊べる場所は限られているが、底生生物ならどんなものでも掛ける力を持つこの釣りは「なにが釣れるかわからない」という点について、他の釣法の追随を許さない。
貝であったりホヤであったり、普通の釣りでは見られない面白い生き物が採れるのが最大の魅力と言える。
シーペン(隠語)が釣れちゃった
のだが、今回は全くもって意外すぎる生き物が採れてしまった。
釣れた時は「ちwww○wwwwこwwwwww」とパニック状態だったのだが、落ち着いて見るとやっぱりち○こだったのでとりあえず深呼吸をした。
とりあえず、これが何者なのかを確認しないといけない。
極めて学術的なツイートをしたうえで、有力情報が現れるのを待った。
ちんこ釣れたンゴ……
これ食えるかな? pic.twitter.com/8A2NZbCvDR
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) June 25, 2016
やっぱりというかなんというか、答えを教えてくれたのはせつなさん。
釣れてくる時は硬くなってて食指が動きにくいけど、夜の水中で見てもやっぱり食指が動きにくいウミサボテンの仲間ですね
— ざざむし。の人 (@nekton27) June 25, 2016
ウミサボテン……? このち○こ的なフォルムに棘生えるとかヤバすぎじゃね……?
と思いつつ調べると本当に棘生えてた。
なるほど、刺胞生物でサンゴに近い仲間なのか。
これで1個体というわけではなく、無数の個体が集まった群体とよばれる状態らしい。
ちんこパーツを砂泥に刺して本体部分を海中に立て、ポリプ(写真に見える触手っぽいもの)を開いてプランクトンを捕獲・摂取するという。
海中では刺激を受けるときらきら光り、とても美しいとのこと。
先日は大時化だったからそれはそれはきれいに光っていたのだろうなぁ……
その一方で、その形態のため昔からち○この誹りを免れることはできなかったようで、かつては「コジキノマラ」というBPO真っ青の名前で呼ばれていたらしい。
古代ローマではMentula alata(羽のあるペニス)と呼ばれていた(by Wikipedia)ようだが、現在英語圏ではSea pen(海のペン)と呼ばれることが多いらしい。
ふーん、penね。。
nisいらない? 大丈夫? 無理しないでいいよ?
ウミサボテンを食べてみた
さて、釣れてしまったウミサボテンだが、おそらく海中に戻しても生き延びることはできないだろう。
となれば食べてみるしかあるまい。
たとえそれがち○こであっても。
クーラーでキンキンに冷やして持ち帰ってきたウミサボテンは、かわいそうなくらいに縮み上がってしまっていた。
真冬にツーリング行って帰ってきたらこんなんなってるよね。
特にダウンヒルの後とかね。
とりあえず、ち○こパーツと本体を切り離してみる。
表皮はソフトコーラルらしくざらついていて、紙やすりのような質感だ。
なかから生臭くてどろっとした茶色い液体が出てきたのでかなり萎えた。
さっそく実食……の前に、何かあったらいかんのでパッチテスト(もどき)をしておこう。
スライスして、腕の内側の皮膚の薄そうなところにぺたりと貼る。
……意味あんのかなこれ。
ホントは48時間必要らしいけど、30分経ってもうんともすんとも反応が出ないので大丈夫だろう。
綺麗に洗い、薄切りにして醤油をかけて食べてみる。
…(xДx;)ウバァー
ものすごいエグみと生臭み!
口の中が収縮するような感触と、舌の上がマヒしたようなイメージ、そして鼻の奥に直接ウツボのヌルを塗りたくられたような衝撃が同時に脳の中に襲い掛かってきて慌てて吐き出した。
これは食べたらあかんやつやな。。
ち○こパーツの方は本体よりもややエグみ・臭みが弱くやや食べやすさはあるものの、皮が固く歯ざわりは悪い。
多少は貝ひものような風味もあるが、こちらも食べ物とは言えないだろう。
もしかして加熱したら何とかなるんじゃないか?
ということで本体は皮を剥き、内部構造のみにして
ち○こパーツと一緒に茹でてみた。
……(´・~・`)
茹でたことでエグみは弱くはなったが、同時に風味もすべて飛んでしまった。
見た目も合わせ、ハズレのヒトデの内臓を食べている気分になる。
ナマコっぽい見た目をしているが、加熱すると柔らかくなることもなく、表皮は堅く締まったままで、これは干したり戻したりしたところで食べられるようにはならないだろう。
残念ながら食材としての価値は皆無と言わざるを得ない。
味:☆☆☆☆☆
価格:無し
彼らはやはり海底で美しくきらきら光っているのが一番だ。
そこにいる限りち○こ呼ばわりされることもないだろうしね。
コメント
パッチテスト(もどき)まで、導入して取り続けるファイティングポーズに、ビビって漏らしてしまいそぉです。
ち◯こネタだけに。
いやーち○こ食べて死んだとかなったらホント目も当てられませんからねぇ……うん……
サンゴの仲間まで食べようとする姿勢に感動します。
でもユムシだと思えばおいしそうですよね。
ユムシだったらおいしかったと思うんですが、実際は残念なことにサンゴでしたねぇ……