エゾハリタケ(ヌケオチ)を調理する際に茹でこぼしは不要だということが分かったので、汎用性が高まった。
【悲報】ワイ将、顔がデカ過ぎてキノコのサイズが伝わらないボーンヘッド pic.twitter.com/pfRmv4M4V8
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) August 13, 2016
ただ一方で試食して思ったのが、コリコリとした歯ごたえの心地よさにわずかに付随する、濡らしたガーゼを噛んでいるような不快感。
これはなんだ……?
エゾハリタケはひだを切り落としてから調理しよう
ごく薄くスライスしたものだとほとんど気にならない。
これはもしかすると、棘状のひだの食感か……?
ためしにペティナイフで削り落として調理してから調理してみると
……(`・~・´)
うん、歯ごたえが良くなった!
かさの芯の部分だけを用いれば、歯切れの良さが楽しめそうだ。
そして、おそらく「木の上で腐るのを待て」というのは、ただ落下してくるのを待てというだけではなく、ひだや表皮が朽ちて芯の部分だけが残るのを待て、という意味があるのではないかと思った。
ひだは柔らかく簡単に削り落とすことができるが、傘には少なからず凸凹があり、ナイフだけできれいに取り去るのはやや難儀する。
ここが自然の力で朽ちてくれれば、より完全に芯だけを残すことができるだろう。
しかし、それはまるで銀杏の実を土に埋めて、種皮を腐らせ可食部分を取り出す手法のようだ。
(銀杏の種皮は臭く触るとかぶれるのでこのような手法で処理することがある)
いつもゴム手袋をはめて力業で取り去っている僕にとって、そのために何日も待つようなまどろっこしいことは不可能だ。
と言うことでかなり面倒ではあるが、ナイフでひだとかさの上の表皮を切り取り、芯の部分だけを残す。
これを薄くスライスし、多目のごま油で炒める。
途中でニンジンと油揚げを入れ、醤油、砂糖とみりんでやや甘めに味をつける。
こちらを炊き上がったご飯に混ぜこむと、
エゾハリタケご飯完成!
いただきマース
……(≧~≦*)
キタコレ!
一瞬「松茸ご飯?」と錯覚しそうな爽やかな樹脂香が実に贅沢だ。
よく炒めてから混ぜたのでコリコリとした歯ごたえも残り、ごま油に溶け出した旨味がご飯に絡まって素晴らしいキノコご飯に仕上がった。
味:★★★★★
価格:★★★★☆
混ぜご飯でここまで香り高いなら、初めから炊き込むことでより濃厚になるのでは……
そう思い、スライスしたエゾハリタケと白だし、みりんだけで炊きあげてみたが
……(´・~・`)
悪くないんだけど、じっくり熱を入れたことでエゾハリタケが中途半端に柔らかくなりかえって歯ごたえが悪化してしまった。
まるでマツタケのお吸い物の素を入れて炊いたご飯のような角がたっており、同時に湯気で出てしまったのか香りの総量も減っているようだ。
面倒でも炒めて混ぜこむスタイルが良さそうだ。
エゾハリタケは油との愛称が抜群
エゾハリタケの食感との愛称が良いみたいなので、シンプルに唐揚げも作ってみた。
ひだを切り去り、スライスして塩と小麦粉をまぶし、
からりと揚げる。
オリーブオイルを使ったのはサラダ油を切らしていたためだが、結果色よく仕上がった。
いただきマース
……(≧~≦*)
これも美味い!
薄く切ってしっかり揚げたものはカリカリとして香ばしく、やや肉厚な部分はジューシーでむちむちしていてイカゲソの唐揚げのようだ。
揚げることで甘いような香りはかなり穏やかになり、代わりにちょっと魚介類のような香りが現れるのが不思議だ。
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
まだまだ大量に残っているので、干したり凍らせたりしながら引き続き色々な料理を試してみたい。
知見がたまったら報告します。
コメント
樹脂香!高まりますね。探してみたいキノコが増えました。
なかなか出会うのが難しく、また出会えても文字通り手の届かないところにあるものが多いのでやきもきさせられますが、味はユニークで食べがいあると思います!