先日の山菜採りの前日、参謀Tさんが現地を下見に行ってくれていたのだが、その際に見つけたというキノコの写真を送ってきた。
…なんだろうこれ、フツーのキノコ(旧ハラタケ目)に見えるけど。。
ツムタケ系かな?
それともしわのないキツネタケか…
翌日、現地に向かうと同じキノコがまだ生えていた。
採取してみたが…
あ、ハラタケ目じゃないなこれ。
ひだが無いし、もろい革質で傘と柄の質感に差が無い。
初めて見るキノコだ。
なんだっけ、ズキンカブリタケ…?
いや、違うな、テンガイカブリタケだ。
テンガイカブリタケを食べてみた
テンガイカブリタケは漢字で書くと「天蓋被り茸」、近縁種のズキンカブリタケと比べるとちと無理やり感がある。
どちらもアミガサタケ科で見た目もかなり似ているが、ズキンカブリタケは有毒、テンガイカブリタケは以前は可食とされていたが現在では有毒となっているようだ。
これについては、結局はジロミトリン等の毒成分の含有量に左右されるのだろう。
優秀食菌とされるアミガサタケから死亡例もある猛毒キノコのシャグマアミガサタケに至るまで、子嚢菌類のアミガサタケ科・フクロシトネタケ科のキノコはだいたい何かしらの毒があるようだ。
それが通常の加熱調理で抜ける程度のものなのか、それとも何度も茹でこぼしてあげないといけないレベルなのかで、食菌なのか毒菌なのかが決まってくる。
テンガイカブリタケはアミガサタケ科でサイズも小さいので、毒成分は多くないと思われるので、比較的簡単な調理で食べることができるのではないだろうか。
とはいえ、むやみにチャレンジしてお腹を壊すほどお笑いに生きていないつもりなので
1回サクッと茹でこぼしてみた。
アミガサタケなら、肉質に強靭さが出て、濃厚なキノコ香が立ち上るのだが…
…なんだか脆いままだな。。
味見してみよう。
…(-~-;)
無味。
DAIGO風にいうとMM。
炒めたらまた変わるかな…
ということで、採りたてニリンソウと合わせてさっと炒めてみたが…
…(・~・`)
やる気ねぇぇえ!
茹でこぼしちゃいけなかったのかな…
でもたぶんジロミトリンは含有してるだろうし、その量がわからない以上、さっと炒めて食べるなんてのは怖くてできやしない。
だいいちアミガサタケ科なら加熱時にもうちょっと歯ごたえとか香りとか出してくれてもよろしいんじゃなくて!?
なんかちくわを冷凍して解凍に失敗したものを薄くスライスしたような食感だし、小さすぎて食べ応えないし。
味:★☆☆☆☆
価格:★☆☆☆☆
これで美味しければアミガサタケが採れなかったときの代用に使えるかなぁ…くらいに考えていたのだが、その見込みは全くなさそうだ。
只でさえ貴重な春キノコ、戦力になってくれるかとちょっと期待してたのに。
本人からしたら「知らんがな」の一言だと思うけど。
まあ、一度食べてみたかったからいいんですよ。
キノコが生えてるってだけでも楽しいしね。
今後も頑張ってアミガサタケと同じ場所に生えて、みんなを拐してください。
コメント
あー!これ食べた事ありますw
私も強い旨味を期待して茹でて食べましたが、なんというか・・・
食べ応えが無さ過ぎて、フニャフニャで食べる価値が無い感じで。
ドキドキを返せ!と(笑)
これだったら、小さくてもキツネタケとかみたいにマリネや酢の物で
食感が楽しめる系の方がずっとマシですよね。
ですね~。仮に茹でこぼさなくても、旨味なんかほとんどなさそうで…
まあ、ハズレを引くのも野食の楽しみですよね!