というわけで、さっそく採れたての黒トリュフを使って色々な料理を作っていくことにした。
イボセイヨウショウロとはいえベストなものなら風味・香りともペリゴールに負けず劣らず、スーパー高級食材扱いを受けていてもおかしくない。
でも今回は自分で採ってきたし、特に気負うところもないので、平常心でやり過ぎめしをやっていくことにします。
定番メニューで実力を測ろう
やっていきましょう。
中くらいサイズ1個をざっくりとスライスして、卵に混ぜる。
多目のバターでサッと焼いて、最後にもう1個スライスして上から振りかける。
黒トリュフオムレツ完成!
いただきマース
……(≧~≦*)
説得力のある味ww
新鮮な黒トリュフをこれだけ使えば当然だわね。
サッと加熱されたトリュフと生のそれは歯ごたえが異なり、かたやコリコリかたやサクサクといった感じで、オムレツの単調な柔らかさにリズムを与えてくれる。
なるほど、トリュフって言うのはこれくらいドバドバ使わないと真価が解らないんだなぁ~(暴言)
味:★★★★★
価格:カンスト
もっとやり過ぎたい
「トッピング」としてのトリュフの力は分かったが、「メイン食材」としてのトリュフはいったいどうなんだろう。
スライスしないで使ってみたらそれがわかるのではないか?
とは言え生のままリンゴみたいに丸かじりするわけにはいかないし、かといって焼いたりしても香りが全部逃げてしまいそうだ。
じゃあ、揚げましょう。
ということで、まるごと1個を
衣にどぼーん
よく馴染ませて
高温でサッと揚げる。
ついでに、
今回のキノコ狩りの本命であったコウタケと
キレイなホウキタケも一緒に
天ぷらにしてみた。
揚がったトリュフはこんな感じ。
いただきマース
……(`・~・´)
うん、やっぱり加熱されたトリュフの歯ごたえはいいね!
コリコリとシャクシャクの中間のような食感が心地よい。
香りはやはり生のときよりは弱くなってしまったが、そのお陰か天つゆとの相性がとてもいい。
トリュフって鰹系の香り、旨味とすごくよく合うのかも。
トリュフと和食の味付けが合うって言うのは意外に思う人がいるかもしれないが、しばしば「和食専用」だと思われているコウタケをクリームパスタに仕立てるともう泣きたくなるほど美味いのだから、逆もしかりと考えるのが自然だ。
味:★★★★☆
価格:カンスト
さて、トリュフとコウタケを揚げたあとの油だが、あまりによい香りがしていてとても捨てることができない。
仕方ないので鳥むね肉を買ってきて
コンフィを作ってみた。
……(≧∀≦*)
これもウマーい!!
漂ってくる香りや口の中でサッと広がるそれ(ワインで言うところのアロマ)はコウタケ由来の発酵系の香りなんだけど、噛み締めたときにふわっと上がってくるのは(同ブーケ)トリュフの艶かしい風味。
トリュフの方はかなり微かなので、ソムリエみたいに香りを分析するトレーニングをしている人じゃないと解らないレベルだとは思うけど、これが味の奥行きを与えてくれていることは間違いない。
ちょっと贅沢すぎんよー
味:★★★★★
価格:カンスト
たいへん美味しゅうござんした。
残りのはもっと長期間熟成させてみようかな。。
果物でもなんでも、うまく熟成させるの苦手なんだけどね……(ミスって熟成を断念するか、我慢できなくなって食べるか)
コメント
ツイッターでも見させていただいております。
国産ですか?と、リプさせていただいた者です。
コウタケ・トリュフオイルのコンフィ・・・素晴らしいものが出来たのでしょう。
まだ残っているのであれば、小林銅蟲先生の下で低温調理のためのオイルとして使っていただきたいものです。
贅沢なコンフィでした。小林さんにはトリュフを少しお分けしようと思っています。どう調理されるか楽しみですね。。
あり得ない使い方ができちゃうなんて、凄く夢が広がりますね。加熱を控えつつ熟成を上げて香りを引き出す方向なら、粕漬けとか塩麹漬けとか魚醤漬けとかそういうのはどうでしょうね?
うーん、自分もまだよくわかっていないものなんですけど、トリュフの香りってものすごい繊細なので酒粕や麹や魚醤には負けてしまうんじゃないかと思うんですよね。。そういう意味で「油に溶かし出す」っていうのはものすごく理にかなっていると思います。
自分で食べ物を採る、野食ならではの贅沢ですね!
うまそう
これはまさにそうですね! 高級食材や、ほとんど流通しない食材をゲットできた時の歓びこそが野食の醍醐味だと思います。