「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
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先日のタケノコ狩りの際に、いまや関東では貴重な植物となったコオニタビラコを観察すべく田んぼを歩いていると、用水路のなかになにかニョロっとしたやつらがニョロロっとしているのを見つけた。
しめしめと思い、虫取り網と小瓶をお借りしてとっ捕まえてみると案の定ドジョウくんたちであった。
丸々と太って大変美味しそうだ。
簡単な事情聴取ののち、彼らには川崎まで任意同行してもらった。
やっぱり田んぼのドジョウは泥臭さが気になるな
取調室内でも元気に暴れまわるドジョウたち。
大きな個体は13~4cmほどありなかなか立派なサイズだ。
聴取の結果彼らは霞ケ浦出身だということが分かっていたので、食用には問題ないだろう。
ということでぬめりを落としてから目打ちをして
さっくりと捌き
かば焼きにして食べてみたのだが……
……(´・~・`)
泥くせぇ。。
内臓は出したし、酢を使ってぬめりもきっちり落としたのにこの泥臭さはしんどい。
泥抜きすればいいじゃんという声が聞こえてきそうだが、根本的に魚の泥抜きという行為には疑問を持っているのでやりたくない。
(湧き水で1週間蓄養するとかならともかく、カルキ抜きした水道水に数日放して置くだけで淡水魚の臭みが抜けたら誰も苦労しない)
まあ、霞ケ浦につながる用水路の止水域でこのサイズまで育ったドジョウじゃ、この匂いもやむを得ないかなぁ。。
なんかいい調理法ないだろうか。。
チュオタンにしてみよう
魚、とくに淡水魚や干潟の生物の調理法に悩んだときは、韓国や中国の料理本を開くとよいインスピレーションを得られることがある。
この国々には広大な干潟があって(日本同様埋め立てが進んでいるが)泥中の生き物を古くから食用にしてきたし、内陸に住む人も多いので淡水魚料理の文化も非常に彩り豊かだ。
海沿いの平地を中心に人口集積が進み、豊かな海に囲まれて海水魚食文化が進化した日本は、この点においてはやや分が悪い。
ということで情報源をひっくり返して探してみると、韓国の「チュオタン」という料理が今回の案件にベストマッチするんじゃないかという仮説を得た。
これは簡単にいうとドジョウと味噌で作るスープなのだが、日本だとドジョウでとった出汁に甘めの味噌(とみりん)を溶き、小口ねぎと山椒粉を振りかけて食べるところ、韓国ではもうちょっとドラスティックなレシピに代わる。
さっそく作ってみよう。
ドジョウはちょっと量が足りないので、吉池で活けのものを購入して追加する。
焼酎をぶちまけて気絶させ、大量の塩をかけてぬめりを落とす。
鍋に多めのごま油を入れてなじませ、
先ほどのドジョウを丸ごと入れ、炒る。
酒と水を入れて強火で煮立て、しっかりと出汁を煮出す。
で、それをミキサーに入れて
ペーストにする。
再度鍋に戻し、コチュジャンを入れる……のだが切らしていたので、
生七味でいいや。臭み消しにもなろう……
味噌とニンニクも好みの量で入れる(多めがオススメ)。
そこに、ドジョウと同じ場所で採れた
ノビルと
セリを刻んで入れて
彩りの唐辛子を乗せたら
完成!
……うん、韓国料理っていうのはやっぱりこの「味がよければ過程や……! 見た目なぞ……! どうでもよいのだァーッ!!」っていうのが色だよねww
早速食べてみましょう。
……(≧〰≦)
強烈!
小骨がざらついて舌触りはあまりよくないけど「オレは今ドジョウを飲んでるんだァーッ」っていう濃厚さが最高ですね。
ごま油と七味、ニンニク、味噌とあれば臭みなど生きていられるわけもなし。
大変美味しくパワフルなスープだ。
コチュジャンの代わりに七味を入れたので、山椒の風味もあってちょっと日本人好みの味になっていると思う。
一口ごとにおなかの底からスタミナが湧いてくるような……
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
ここまでしなくても、味付けをしっかりしてから揚げにしただけで臭みはある程度消えると思うんだけど、面白いものが作れたのでよし。
チュオタン、アメリカナマズで作ったらどうなるかな……
さすがにしんどいかな、小サイズならたぶん大丈夫だろうけど……
コメント
(サムネ見て)おっ、カレーかなぁ!?(´ω`*)
と思ったらどぜうペースト!
味が全く想像できない……と言うかどぜうの味覚えてないな
海はどこの場所でも七色とかでない限り、汚いと地元では言われてても気にせずパクれるのですが、陸になると何故か激しく警戒心が鎌首をもたげ始めます……(´ω`;)
さいたま市の淀んだ(イメージ)河川のドジョウ……うーん……怖い