雨続きのところに来た台風で、野食ネタも市場ネタも尽きてしまった。
こういう時はアメ横センタービルに限る…のだが、ここの市場も生鮮品は基本的に国内(西日本主体)のどこかの市場から仕入れているので、台風や異常気象で市場が閉まると商品が入ってこなくなってしまうのだ。
仕方がないので、普段あまり手を出すことにない冷凍食品コーナーに足を向けることにした。
ここには世界各国からくる変わったご当地食材が並ぶのだが、ナマズ、カエルにウサギなどあまり変わったとは言えないものが多く、無駄足になってしまうことも多い。
今回も期待せずに覗き込んだのだが、いつも並んでいるナマズ、ティラピアの横に見慣れないパックがあるのを見つけた。
アメ横のどぜうはデカい
何ぞこれ…
真っ黒の細長いものが真空パック内にぎっしりと詰められており、見つけたときは「イモリ!?」と思った。
お店のおじさんに聞いてみる。
ぼく「この真っ黒いのなんですか?」
おじさん「ん?それはドジョウだよ。デカいだろ?」
「は、はい。(22,3㎝位ないかこれ…)どうやって食べるんですか?」
「鍋だよ鍋!(通りがかった他の店の店員を捕まえて)おい、ドジョウ鍋って何味だ?辛いスープ?」
別の店員さん「中国ではドジョウは鍋にしないヨ。テンプラだヨ。おいしーヨ」
おじさん「から揚げが美味しいらしいぞ!」
解ったような解らないような…
まあ、面白そうなことは確かなので購入してみることにした。
とりあえず日本風に食べる
我が家にやってきたドジョウ。
模様的にはノーマルのドジョウにも、大陸系外来種のカラドジョウにも見えるが…
鬚の長さ的にはカラドジョウっぽい。
ただ、いずれにしてもデカすぎる。
そして黒すぎる。
形もカラドジョウと比べて細長く、色味を除けばむかし飼っていた熱帯魚「クーリーローチ」に近い。
ドジョウ、カラドジョウとも違う全く別のドジョウなのだろうか。
専門家の登場を願いたいところだ。
せっかくの大型ドジョウなので、開いてかば焼きにすることに。
既に内臓が除かれているので、腹開きにするが…
普段と逆だとこれほどまでにやりづらいのか…
別に自分は武士ではないが、やはり背開きの方がいいなあ。
中くらいのものは丸のまま、それと
むかし「蒲焼き」は、丸のままの細長い魚に串を打ち「蒲の穂」に見立てたのだという。
ちょうどいいサイズなのでやってみた。
魚焼きパンに並べ、素焼きしてからウナギのたれを絡ませる。
もともと黒いのが、たれと絡んで消し炭みたいになってしまった。
中骨も付いたままなので熱で撚れてしまった。
やはりおっくうがらずに串を打つべきだったか。
とりあえず、焼けたので食べてみる。
(・~・)…
…うーん、味が薄い…?
どぜう鍋やみそ汁で食べるドジョウは小さくても味が濃く、濃厚な出汁を感じるが、冷凍のせいかそもそものポテンシャルのせいか、大きいのにたれの味しかしない。
時折感じる生臭さがドジョウらしさになっているのは皮肉。
味:★★☆☆☆
価格:★★☆☆☆
大きくても骨はそんなに気にならず、その気になれば頭ごと食べられるけど、泥臭くて美味しいもんじゃない。
やっぱり揚げたほうがいいのかな?
今夜試してみよう。
コメント
ナンダコレ
カラドジョウでもなくないですか?
日本のでも4倍体の25UPが時々捕れるけど、売るほどは集まらないですよね。