相模湾の超深海釣りシーズンに終わりを告げる「夏告げ魚」エチオピアことシマガツオ。
はいエチー
相模湾初エッチ pic.twitter.com/ySK6lJ0CV6
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) April 30, 2016
なんで彼らがエチオピアと呼ばれているのかは諸説あるが、簡単に言えば「不明」ということでよろしいかと思う。
毎年この時期になると大量に相模湾・東京湾に入ってきて、水深300~150m付近で帯状に群れを形成する。
魚探でもこの付近の深さに明確な生体反応があらわれるほどで、いったいどれほどの数棲息しているのか見当もつかない。
この魚の特徴はその特異な見た目と
ラストもエチー。。150mでヒットww
このくらいの水深におびただしい数棲息しているようだ。
これがかかると、他の針に掛かってた魚も外れちゃうくらい暴れまくるので困ったちゃん。
血抜きして持ち帰りますわよ pic.twitter.com/OAbTDyCEzy— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) April 30, 2016
強烈な引きにある。
エチくさいな… pic.twitter.com/OE11VdOEJi
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あまり大きいようには見えない口だが、大きな餌にも果敢に喰いつき、そして全力で引き回す。
その力はナイロン20号の仕掛けすらぶっちぎるほど!
尾鰭の形状からもわかるとおり遊泳力が極めて高く、高速で巻き上げている仕掛けにも襲い掛かる、というか仕掛けを激しく動かすほど反応がよくなるタイプの釣魚のようだ。
以前水深300mほどでジギングにヒットした個体を手巻きで釣り上げたことがあるが、もう二度とごめんだと思った。
エチオピアを美味しく食べたい
さて、そこそこ大きく、釣り味もよく、何より今の時期なら笑えるほどに釣れてくるこのエチオピア、さぞ人気の釣魚なのだろうなぁと思いきや、意外とそんなでもない。
なぜか。
やっぱり、美味しくないからなんじゃないかなぁ…
毎回、釣れればしっかりと血抜きをして、海水氷でパキパキに冷やして持ち帰っているのだが、どうしても酸味が強いのだ。
カツオやマグロの赤身を刺身で食べると、心地よさとさわやかさをもたらす酸味が感じられると思うが、それを10倍くらいにして「…なんか酸っぱい」と思わせるのがエチオピアだと考えてもらえればいい。
ぼうずコンニャクさんところでは「脂があって美味い」とされているが、正直なところ水っぽすぎて脂を感じたことはないし、酸味もあって生で美味しいと感じたことは無い。
この酸味が実に曲者で、焼いたり煮たりした程度では消えないのだ。
アラから出汁は出る方だと思うが、身をほじくって食べると酸っぱいのだからどうしようもない。
前回はいろいろやったあげく困ってしまい、エチオピア連邦民主共和国の調味料をネットで購入し、エチオピア風に料理するというギャグでお茶を濁したのだが、今回はもうちょっとまじめに美味しく食べる方法を考えよう。。
エチオピアをいろいろ調理して食べてみた
…(・~・`)
やっぱりちょっと酸っぱいんだよなぁ…
そして水っぽい。
新鮮なカツオにも似た、さくっとした歯切れとむちっとした食感は捨てがたいんだけど、この肉質で脂も乗っていないとなると、何とも面白味のない味としか言えない。
水分を抜いて、身に味をつければ美味しくなるかな?
ということで、残った刺身を
白だしとみりん・酒につけてヅケ風にしてみた。
…(・~・´)
うん、これは良いね!
水分が抜けて旨味が加わると、酸味もいいアクセントに感じられる。
醤油だれにつけて伊豆諸島名物の島寿司みたいにしても美味しそうだ。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
脂が足りないという点に関しては、脂を加えてあげれば美味しくなるかもしれない。
というわけで、オーソドックスなフライに。
…(・~・)
…うーん、マズくはないね。
でも揚げると必要以上に水分が失われてパサパサになってしまった。
そう、この魚のもう一つの弱点は、加熱するとジューシーさが失われること。
これがあるので塩焼きやソテーなど、たいしたものにならないのだ。
味は悪くないが、タルタルソースをたっぷりと付けて食べることをおススメしたい。
味:★2.5
価格:★★★☆☆
普通に加熱するとパサついてしまうのであれば、水分を含ませる料理が良いかもしれない。
というわけで
残ったサクを1つ、煮付けに。
極力パサパサにならないよう、沸騰させないようにしてじっくりと火を通し、そのまま冷まして煮汁を含ませるようにしてみた。
…(・~・*)
これは…美味しい!
肉の繊維が細かく、そこに煮汁がうまく絡んでしっとりとしている。
和風の味付けはとても良く合うようで、酸味も気にならず、また淡泊さが逆にマッチしている。
これが正解に近いかなぁ…
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
身質はいい魚なので、この酸味とパサつきさえなんとかしてやれば美味しく食べられるのだ。
今回はできなかったが、同じく淡泊な白身にわずかな酸味があるサバヒーと同じように料理しても美味しくなるかもしれない。
コメント
マリネとか、もうもともと酸っぱい料理にしてみたらどうでしょう。(と、恐らくエチオピアがなくなってから言う)
マリネにするには旨味が足りないかなぁと思います。
…なんか我ながらざっくり切り捨てるなぁ。。エチオピアに恨みでもあるんだろうか(笑)
こんにちはー(^^)
あれー。シマガツオ、酸っぱいですか?
酸っぱいと思ったこと無いですねー。
脂の乗りもくどい位の記憶がありますねぇ。
季節の問題かな。
・・・。
もしかして、ヤケているのでは?
マグロとか大鯛とかスポーツフィッシングで揚がったのによくあるのですが…。
あばれてしまうと、筋肉に乳酸がたまってしまうし、脂は抜けるし。
たぶんどなたかにそう言われるんじゃないかと思って、今回は釣れてすぐに鰓と尾を切って生け簀で血抜きし、水氷でキンキンにして持ち帰ってきました!これ以上の鮮度のものは見込めないですよ。。
…とはいえ、そもそも水深300mから全力で引き釣り回してきた魚ですからねぇ。乳酸がたまらないわけないですよね。
この魚に関しては、釣り物よりも網で採ったものの方が美味しいかもしれませんね。
ぼうずコンニャク様サイトの写真の切り身は、見るからに脂が乗っていて
もう何か別物のように見えますよね。カジキみたいな色というか・・・
季節とか個体差なんですかねぇ。どっちも美味しそうではありますけど( ̄▽ ̄)
そうなんですよねぇ…アレは非常に美味しそうです。
アレを期待していつも捌くのですが、実際には真逆でしょんぼりというパターンが繰り返されております。。
水分を補う+酸味が活かせるって事で南蛮漬けはどうでしょう?
あっ机器猫さんだ!(・∀・) どうもお世話になってます!!
南蛮漬けいいですねぇ。漬け汁の出汁成分をやや多めにして旨味を補ってあげたら美味しくなりそうです!
次回やってみようかな。。
サメのタレみたいに、塩味と甘みを足して干してしまうのはどうでしょう?ソレこそ、ジャーキー並みにカチカチに干して見るとか。
干物か…すっごいぱさぱさした干物になりそうな気がしますが、やってみるのも面白いかもしれません。
旬は冬みたいですよ。
釣れるかは分かりませんが・・
やっぱり冬なのか…
冬の間はどこにいるんでしょうね。外海の大陸斜面にでも行ってしまっているのでしょうか。食べてみたいなぁ。。
はじめまして。
道東住まいですが、エチオピアは一時期冬場(11月から12月頃)に良く釣れました。
夏のものは酸っぱさが際立っていますが、冬のものは全く別物でとても美味しかったですよ!
ただ寄生虫の数が物凄く食べるのがちょっと怖かったです。