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先日、久しぶりに片瀬漁港の直売所に行ってきました。
朝、港に着くと、たくさんの人が堤防の前で網をチクチクと直している様子が目に入ります。
どうしたものかなと思い、片瀬漁協のブログを確認してみると「台風により定置網が破損してしまったので、修理のためしばらくは近隣の漁協より魚を仕入れて販売する」旨のメッセージが……
そうだったのか……
というわけで通常と比べると魚種、販売量ともに非常に少なく、市としては若干残念な様子になりましたが、それでも少しでも早い漁の再開に微力ながらも貢献すべく、欲しいものを購入させていただきました。
(その後定置網は復活したものの、相次ぐ台風の接近により断続的な休場が続いているようです。訪問される方は市場のブログをチェック!)
なお購入するとき、お会計のお姉さんに「ブログ見てますよ!」と言っていただきまして、非常にうれしくかつ申し訳ない気分になりました。失礼なこと書いてないよね……大丈夫だよね……?
本ガツオよりハガツオでしょ!
さて、今回購入した魚の中で最も嬉しかったものがこの
ハガツオ。
歯が鋭いという理由で安易な名前を付けられていますが、なんせこの顔つきなので命名者の気持ちはよくわかります。
あと、キツネガツオと呼ばれることも多いようです。こちらも分かりやすい。
南西日本ではそこまで珍しくない魚だと思いますが、東京周辺ではなかなか見かけません。
見かけないから分からない、わからないから値を付けられない。
というわけでそんなにお高い魚ではないのですが、実はめっちゃ美味しい魚です(`・ω・´)
鮮度落ちが激しいのでなかなか市場に出てこないんですよね。とくに刺身用は手に入るならいつでも購入したいものなのですが……
今回は平塚で揚がったばかりということで、十分刺身にできる鮮度でした。
だったら刺身にするっきゃないじゃろ……
頭部周辺の硬い皮をそぎ、頭を落として3枚におろします。
ご覧の通り、カツオの名からは想像しづらい淡い色合いの身です。
カツオというよりサワラに近い印象を受けます。
そして、目につくのは脂の乗りの良さ。この時期のカツオはまだまだ真っ赤なのですが、ハガツオの場合は周年それなりに脂がのっているようです。
一応旬は秋から冬だそうですが、いつでも美味しいのがいいところ。
今回はあえて、初ガツオスタイルに
タタキと、湯引きにしました。
ニンニクを擦り付けて、青ゆずポン酢でいただきましょう……
……(≧〰≦)
いいですね!
色味から想像できる柔らかな舌触り、トロっとした脂と強い旨味があり、味わいもやっぱりカツオとサワラの中間といった感じです。
市場魚貝類のロバート・パーカーJrことぼうずコンニャク氏は「刺身は魚類の中でも最高峰」とコメントされていますが、そこまでかな……とは思うものの、かなり上位に食い込むのは間違いないと思います。
(ぼうずコンニャク氏は「脂の良く乗る濃厚な赤身」に高評価をつける傾向があると思うんだけど、このあたり「新大陸のアメリカンオーク樽熟ワインに高評価を付けがち」なパーカー氏と似ているものを感じます)
このサイズでも腹皮がそんなに硬くなく、活〆ものなら銀皮造り(皮付きのままの刺身)がめちゃくちゃ美味しいでしょう。
自分で釣り上げられれば最高なんだけど、狙って釣るのはちと難しそう……
てーぼーさんかはるき船長に頼んだら釣らせてくれないかな……(`・ω・´)
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
ソウダガツオしかりハガツオしかり、味だけなら本ガツオを凌駕するものがこの仲間には結構あります。
サバ科の魚はそういう楽しさもあるんだよね。。
コメント
初めまして、記事は大変興味を持ち読んでいます。軽井沢町の近くに住んでいますが、ハシバミジャムありませんね、殻付きのハシバミはありましたが。もう少し探します。
ハシバミを磨り潰して面倒ですね。
ハガツオは旬の時期で鮮度と血抜きがしっかりしてる物は本当に美味しいです。
刺身は魚類の中でも最高峰と言うのもまんざらではないと思います。
実際私は刺身は魚類の中でも最高峰だと思います。
でもなかなかそこまでの物にありつけないのが実情で釣り人の特権だと思います。