コブダイのコブを生ハムにしてみた

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先日、コブダイ狙いの船に乗せてもらって

見事、巨大コブダイを仕留めることができました。
はるき船長、改めてありがとうございました。素晴らしい体験になりました。

双方オスの濡れ場




このコブダイは、身は刺身や塩焼き、


アラや頭部は煮つけにして、とても美味しくいただきました。
味そのものは淡白で個性は弱いのですが、大きいだけあって筋繊維が太くて長く、噛み締めるとホタテのような食感を楽しむことができました。
また、皮のゼラチン質がとても充実しており、塩焼きにせよ煮つけにせよ、加熱することでより美味しさを引き出せる魚ということがわかりました。

やっぱりムニエルとかポワレ、もしくは中華風の蒸し物などがベストマッチなんでしょうね。
刺身だったら焼き霜造りか湯霜造り。

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コブの中身を生ハムにしてみた

さて、このコブダイ、ベラの仲間だけあって身に脂は乗っていないのですが、頭部は全体的に脂が強く差しており、煮つけるとトロトロになりました。
そしてその中でも、頭部のコブの中身は、まさに脂身そのもの。

分厚い皮膚の下に、独立したボール状の脂肪とゼラチンが埋め込まれています。

牛や豚のおっぱいを彷彿とさせる造りで、生命の不思議を感じます。
ハリや触り心地もまさにおっぱいなんだよねぇ……

コブダイは小さいうちはメスで、大きくなるとオスに性転換し、頭部と顎がコブ状に肥大します。
大きなオスを頂点としたハーレムを形成し、ボスが死ぬと最も大きなメスが直ちに性転換してハーレムを継ぐといいます。
ということは性転換はかなり短期間で行われるのでしょう、急ピッチで頭部を肥大させるために、このような作りになっているのでしょうか。
まさに豊胸バッグみたいな感じですね。

このコブを食べるために、コブダイを釣ったようなもの。
長年憧れた味、まずは刺身で行ってみましょう!

……(´・〰・`)
磯臭さが強く、脂もしつこくて、残念ながら生で美味しいものではありませんね。
これはなにか手を加える必要がありそうです。


どうしようかな、そのまま加熱したら溶けてなくなっちゃいそう。
煮つけにするのがいいでしょうか。でもな……味が想像できて面白くないんだよなぁ。。

やっぱり、生で食べてみたい。
ということで、生ハムにしてみることにしました。

クレイジーソルトをびっちりまぶし、脱水シートにくるんで数日寝かせます。

皮もハムに


できた。
スライスして味見……

……脂がしつこい。
加熱、しましょう。

フライパンでゆっくり加熱し、火が通ったら卵を割り落として、目玉焼きに。

……(`・〰・´)
うん、これは悪くない。
若干の磯臭さはありますが、加熱することで食感が軽くなり、ハーブの香りもたって食べやすくなります。
黄身との相性がとてもよく、このまま白ご飯に乗せて食べたらなかなか乙でしょう。

味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆



ただ、この脂の良さはまだ引き出せていない感じがする。
もう少し、手を加えてみることにしましょうか……

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