アザラシみたいなナヌカザメを食べてみた②:軟骨魚類のモツは美味しい

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「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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ナヌカザメ、身の味はそこまでのものでもなかったのだが、内臓の方はどうか。

軟骨魚類の内臓というとどうにもイメージが悪いが、それは軟骨魚類のアンモニア臭さに由来するものだと思われる。
これは体内の尿素が細菌によって分解されてアンモニアとなることで発生するもので、本来の臭いではない。
新鮮なエイ・サメは普通の魚に感じるような生臭さがなく、触った後に手の匂いを気にする必要がないことすらある。

さらに、内臓には尿素があまり含まれていないため、身と比べるとアンモニア臭くなるのが遅いような気がする。
それでも鮮度落ちは身よりもずっと早いので、できるだけ早く解体して、茹でこぼしをしておく必要はあるが、これは他の魚でも、あるいは動物のモツとて同じだろう。
新鮮なうちに処理できたものであれば、エイ・サメは魚体が大きい分内臓もパーツパーツがでかく、肉厚で食べ出があるので嬉しい。

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ナヌカザメの胃袋はへたなガツより美味しい

今回は、取り出した内臓のうち


肝臓と胃袋、謎臓器をピックアップ。
肝臓はまた別枠で試したいので冷蔵庫にしまい、他の臓器でサメモツ料理を作ってみることにした。


まず、胃袋をキッチンばさみで切って開くと

タコベイトがコンニチハしてきた。
こんなん刺さったまま暮らすのしんどいやろなぁ……アニサキスの比じゃないだろ。
釣り人としてちょっと申し訳ない気持ちになる。

内部はヌメリがすごく、映画「メン・イン・ブラック」のゴキブリ宇宙人を思い出す。
手で触るだけでもしんどいのに、全身これにまみれるとか、K(トミー・リー・ジョーンズ)も大変だったやろなぁ……


流水でよく洗い流し、沸騰したお湯でさっと茹でこぼすと、肉厚でブリブリとした美味しそうなモツになった。


これを適当なサイズに切り分け、


ごま油とおろしニンニクで和えて、タマネギと一緒に炒めてみた。


……(≧∀≦)
おいスィー!
豚ガツ的な見た目ながらもっとずっと柔らかく、ブリブリもっちもっちといった食感は非常にポイント高い。

肉厚で噛み応えがよいのもいいね!
サメ独特の後味のわずかなえぐみは、身ほどではないにせよ有るが、ニンニクが美味いことカバーしてくれてる。

味:★★★★☆
価格:★★★☆☆


残りの胃袋と謎臓器1、2は薄味で煮てみた。


軟骨魚類は身に塩化アンモニウム的なしょっぱさがあるので、煮つけにするときは砂糖多めで甘めにするか、あるいはトウガラシを効かせて辛さで上書きするといい結果が得られることが多い。(アブラツノザメなど、その必要がないものもある)


……(`・~・´)
うん、悪くないね。
胃袋は煮るとよりもっちり感が増すのがよいです。
これは豚ガツを超えたな……

謎臓器1は……
ごく小さな粒が舌の上ではらはらとほどける感じで、細雪みたいな食感である。
他の魚なら「卵巣かな?」と思うけど、ナヌカザメの卵は「人魚の財布」と呼ばれる独特な形状をしているので、卵巣ではないだろう。
このページの写真から推測するに、すい臓かな……

謎臓器2。
これは脾臓ということになるのだろうか。
食べていいのかな……うーん……まあ、ちょっとだけならいいよね?

……(・~・)
鶏レバーをぶわぶわにしたようなカンジで、ちょっとクセがある。
悪くないけど、食べて良いかわからんものを進めるのもアレなので捨てでいいと思います。



明日は満を持して肝臓を食べるぞー!!

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魚介その1(魚系) 深海魚
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