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cakesにて茸本朗の連載
「野食ハンターの七転八倒日記」
が始まりました!
野食失敗体験を中心に、ブログとはちょっと違った切り口の記事を公開していく予定です。
合わせてお楽しみいただけると嬉しいです。
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先日の焼津野食会で、由比のサクラエビ漁船(兼遊漁船)「神栄丸」の船長さんとお近づきになることに成功しました。
ご存じのとおりぼくは深海生物が大好きで、自分で釣りに行くほか、焼津・長兼丸さんの深海漁のお手伝いをさせていただくなどあらゆる手段を用いて生身の深海にアプローチせんとしているわけですが、そんな中で中深海レンジともいえるサクラエビ漁師さんとお知り合いになれたことは非常に喜ばしいのです。
なお、今回はべーやん大先生に口利きいただきました。やるやんけべーやん……!
さて、これまでぼくが経験した深海生物へのアプローチは
・釣り(アコウダイ、ソコダラ、深海ザメetc.)
・延縄(同上)
・筒(オオグソクムシ、深海アナゴ類、ヌタウナギetc.)
と多岐にわたっていますが、いずれもある程度のサイズの生物を取るための手段と言えます。
深海漁の針なんて4~5㎝位あるからね。。
一方でサクラエビ漁は目の細かい網を深海に落として行うので、より小さな生物群を見ることができます。
というか勝手に混ざってきます。
シラス漁をすると混ざってくる甲殻類の幼生(ゾエア)、タチウオやアイゴ、アジ、サバの稚魚、シマガツオetcetc…、いわゆるチリメンモンスターと同じようなものですね。
今回、神栄丸さんにこれらサクラエビ漁の混ざりもの、いわばサクラエビモンスターをいくつかいただいてまいりました。
さっそく食べてみたいと思います。まずは軟体類から。
深海の小軟体たちを食べてみた
今回いただいたのは3種類。
まずはこの、黒いぶつぶつがいっぱいついたイカ。
深海生物に詳しいたつろー先生によるとゴマフイカという名前だそうです。まんまやね。
この黒い斑点は発光器か何か?
最大で外套長6㎝程になるそうですが、今回のは3㎝程。ちょっと小さ目のホタルイカくらいのサイズ感ですね。
つづいてこちら。
Kawaii! デスネー♡
ちっちゃいミミイカ、もしくはボウズイカみたいな外見しています。
名前は分かりません。自信ニキカモン!!
最後はこの
ちっちゃいタコ。
これは幼体なのか生体なのかすらわかりません。
シェイプはマダコ系だけど、大きさは5㎝ない位。
これも名前分からぬ。詳しい人キボンヌ!!
これらを、めんどいんで全部
塩ゆでに!
wwwwww
ちっちゃーい! タコかわいー(≧ω≦)
それぞれ食べてみましょう。
まずはゴマフイカ。
……(`・〰・´)
うん、ふにふにして内臓はトロってしていて、悪くない。
ちょっと鮮度の落ちかけたホタルイカみたいな感じですね。新鮮だともっとうまいかな。
それからミミイカモドキダマシ。
Σ(`・A・´)
こんなちっちぇーのにちゃんとボウズイカ系の味がしやがる……
具体的にいうとスミイカとイイダコの中間みたいなカンジです。ムチムチして美味しい。
最後、チビタコ。
1円玉に乗るサイズw
……(≧〰≦)
これはもう完全にタコですね。
丸ごと食べられて、味は完全にマダコ(のちっちゃいの)。
丸ごとタコ焼きに入れたら大ヒットしそう。
いずれも深海軟体にありがちな臭み・苦味がなく美味しく食べられました。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
これ、ある程度量がまとまるんだったら、まとめて茹でて干しておけば何らかの商品価値が生まれると思います。
まずいのと美味いのがあるんだったら厄介だけど、少なくとも今回食べたチビ軟体たちはどれも美味しかったので。
あ、でもカギイカの幼体とか混ざったら、ヤダな……ww
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