錬金術魚・サッパの新子を贅沢なお寿司にしてみた & 東京野食会2019冬の陣 開催のお知らせ

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さまざまなヘンテコ・トンデモ・絶品食材を食べていろいろな目に遭った茸本の体験記が、cakesでの連載を経て単行本になりました。

ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!
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岡山を語るに辺り外せない魚のひとつが

サッパ
全国の内湾に生息するニシン科の魚で、大きくても20cmは超えない小魚です。
基本的にはとるに足らない魚とされ、関東周辺では釣れても捨てられてしまうことが多いですが、食べると美味なため利用する地域もあります。そして岡山では、ご存知のとおり「ママカリ」といって珍重され、県を代表する魚となっています。


このトロ箱で1,500円という価格自体はかなり安いように思いますが、ここから鱗と頭を落とすと倍近くになり、酢漬けにすると50円/匹くらいになり、焼いてから酢漬けにしてパック詰めすると天満屋の地下で100円/匹になることを考えると……うーん、まさに錬金術。

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サッパの新子を寿司にしてみた

さて、同じように「錬金術」ができる魚に、関東におけるコノシロがあります。
サッパと同じニシン科の魚で、同じ釣り方で釣れますが、こちらも基本的にはそこまで省みられない魚と言えるでしょう。

サッパよりも大きくなるのですが、大きくなればなるほど骨が硬くなるため食べにくくなり、商品価値が下がります(味はむしろ良くなるのですが)。
しかし幼魚のうちは骨が柔らかく「コハダ」として江戸前の人気寿司ネタになります。しかも小さければ小さいほど珍重され、価格が高くなり、時にキロ20000円を超えることも。。
ザギンで食べたら時価なのはもちろん、2,000円/貫くらいはとられかねません。いやもっとかな


ということは……ここからこのブログ特有の無理矢理展開が始まるわけですが……サッパも、新子を使って寿司にしたら、関東人もついつい一貫2,000円出しちゃう味の寿司に仕上がるんではなかろうか。

とかいっても、コハダの新子の口はとても釣り針にかかるような大きさではなく、サッパのそれはより小さいです。
いったいどうやって手にいれればいいか……そう思いながら冷蔵庫をあけると

あるやんけ!
瀬戸内海、それも岡山の前海で採れたサッパの新子です。野食会の前夜、もじゃさん率いる四つ手網漁メンバーが採捕していたもの。
野食会が終わったあと、会場の冷蔵庫に忘れられていたものをこっそり頂戴していたのです。


これを鮮度が落ちないように氷温で持ち帰り、

塩を振りかけて汚れと鱗を落とします。

これを出刃包丁の刃先で丁寧にさばき


開きにして中骨を抜きます。

これを甘酢で10分ほど締めて

水気を切り、休ませます。

ご飯を炊いて酢飯をつくり、

柔らかく握ります。
もちろん、新子ならではの5匹ツケ! すごい、これコハダでやったら値段つけられないやつだよ……


いただきまーす。

……(≧~≦)
なんと贅沢な味……!
いやまあ正直、味的には大きなサッパを軽く締めて握ったものの方が美味しいと思うんだけど、新子のトロッとした舌触りと鼻に抜ける風味はコハダ新子のそれと変わりません。

コハダよりも肉が薄いのであっという間になくなってしまうんだけど、それもまた贅という感じです。
手間賃95%という感じですね、自分でやるから旨くなる。人に握ってもらったら取るに足らない味と思うかもしれません。

味:★★★☆☆
価格:★★★★★ 人件費が青天井

野食会2019冬の陣を開催します

はい、そういうわけで半年ぶりに東京で野食会やるます。
忘年会的な感じでパーッといきたいですねぇ。もう全部食材持ってきちゃってよ、ため込んでるやつ。


改めてのご説明で恐縮ですが、野食会は

「野食好きが自分の得意なジャンルの食材を採る・買うなどして手配し、調理して振る舞いあう」

という会です。

なので「野食してみたいけど何から始めればいいのかわからない」「自分で採ったものが食べられるものか自信がない」「野食してる人に話を聞いてみたい」と考えている人にはとってもおススメです。
また「参加してみたいけど、自分で採ったものを振る舞うなんてとても勇気が……」という皆様の方には「手ぶら参加枠」もご用意しております。

で、今回、この手ぶら枠について「抽選」の形をとらせていただくことになりました。
まず持ち込み枠(20人くらい、先着順)を募集し、そのあとで手ぶら枠(25人くらい)を一定期間募集、抽選のち参加者確定、としたく思います。
またもや応募形態が複雑になってしまい申し訳ありませんが、ご理解をいただければと思います。


というわけで今年も野食、やっていきましょう。

開催要項

主催:茸本朗・野食ハンマープライス

日時:2019年12月15日(日)13:00乾杯~19:00ごろ解散(入退場自由)
   開催日近くなってます(;´∀`)すみません。今回は日曜開催にしてみました。
   開場は12:00ごろの予定です。調理や準備などのある方は早い時間にお越しください。

会場:スタジオ・ライトハウス
   東京都八王子市絹ヶ丘1-63-9
   北野駅からバスがたくさん出てます。絹ヶ丘バス停から徒歩3分くらいです。
   京王京王線長沼駅からも歩けます。(徒歩15分くらい)

   ちなみに駐車場はありません(ごめんなさい)
   車でお越しの方は長沼駅周辺のコインパーキングにお願いします。



参加費用:食材をお持ち込みいただける方 3,000円 
  お酒のみのお持ち込み、もしくは手ぶらでご参加の方 5,000円

「応募方法」の項目についても、必ずあわせてご確認ください。ドリンク飲み放題付き。
   
食材のご用意について、皆さまにかなりの費用・手間を費やしていただいているため、
2段階の料金設定をもうけております。

手ぶら枠の方でも、食材の持ち込みは大歓迎です!(申し込み時にお持ちになる予定の食材をご連絡ください)
これまで同様「自分の獲ってきたものを食べてほしい!」という欲求を開放する会にしたいと思っています。

なお今回、特にお酒の持ち込みについて歓迎いたします!


こちらで用意するものは以下の通りです。
ビール 適宜
日本酒 適宜
ワイン 適宜

マイナー魚介(なんか採れたやつ)

各種野生キノコ(なんか採れたやつ)

野草(なんか採れたやつ)

その他食材を多少


調理器具(出刃・小出刃・柳刃・うろこ落とし・フライパン・まな板・プラカップ・紙皿・卓上コンロetc.)もある程度ご用意しますが、あまり数がないので、お貸しいただける方いらっしゃいましたら是非お願いします!

※注:食材の量を把握したいので、御持ち込みいただける方はざっくりとで構いませんので、お持ちいただけるものと量をお知らせ頂けると助かります!


参加資格:とくに制限なし!
「野食」に興味がある人ならだれでもウェルカム!

途中入退場は自由です!


★☆★応募方法について☆★☆

今回も、2段階の応募期間を設定させていただきます。申し込みされる方はちゃんと全部読んでね(`・ω・´)


①食材のお持ち込みを頂ける方(最大で20人程度)
応募期間:11/20(水)~満席になるまで
当ブログサイドバー、あるいはページ上部にリンクされているお問い合わせフォームからお申し込みください。(twitter、LINE、メールなどはご遠慮ください)

・応募の際に、お持ち込みいただける食材の詳細と量についてご申告ください。
・なるはやでご返信します。


②食材のお持ち込みの無い(手ぶらで来られる)方(25人程度)
応募期間:11/27(水)21:00~12/4(水)21:00
当ブログサイドバー、あるいはページ上部にリンクされているお問い合わせフォームからお申し込みください。(twitter、LINE、メールなどはご遠慮ください)
・こちらは抽選となります。当選、落選はすべて12/6までにご連絡させていただきます。
・食材のお持ち込みのある方は、応募の際に、お持ち込みいただける食材の詳細についてご連絡ください。


お申し込みのルールが複雑になっており恐縮です。
ご不明な点や質問などございましたら、当記事のコメント欄、あるいはお問い合わせフォームからいつでもご連絡くださいませ。
(こちらが回答したご質問については、記事内にも転記させていただくことがあります)

過去の開催記事も、よろしければご参照くださいませ。


皆さまからのご応募・ご連絡をお待ちしております! (_ _)お申込み・ご質問はお気軽に!!

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魚介その1(魚系)
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