いよいよ聖火リレーがスタートしましたね!
賛否両論渦巻いていますが、スポーツ観戦大好きマン茸本としてはオリンピックは楽しみです。たとえ外国選手がこれなくてもスタジアムまで見に行くぞ!(スタジアムに入れてもらえなかったらどうしようもないけどね)
まあそんなことはどうでもいいのですが、56年前の前回の東京オリンピックの際に、とある「ティラピア料理」が話題になったことをご存じの方はいるでしょうか。2019年にNHKのドラマの題材にもなったので知名度は結構あるかもですね。
スペシャルドラマ 夢食堂の料理人 ~1964東京オリンピック選手村物語~
東京オリンピックの選手村で働くシェフたちが、世界中から集まった選手たちの「母の味」を作ろうと奮闘するという話なのですが、ここで取り上げられたのがアフリカ・チャドの「ダラバ」という料理です。
これは各種具材を「オクラとピーナッツバターのソース」で煮るという料理なのですが、ティラピアが用いられることも多いそうです。
内陸国であるチャドにおいてティラピアの類は最も馴染みのある食用魚なんでしょうね。
ティラピア自体はきれいな白身なのでどんな料理でも美味しいと思うのですが、せっかくだったら何か「ゆかり」のある料理を作りたいと思っていました。このダラバなんかはすごくいいですよね。
というわけでやってみることにしました。
国産ティラピアのダラバを作ってみた
まず、オクラを倍量の水で2パック分茹でて
チューブニンニクひとしぼりとともに茹で汁ごとミキサーにかけます。
ピーナッツは50gをすりつぶしてペーストに。もちろん市販のピーナッツバターを使ってもいいですが、砂糖はあんまり入ってないやつが良いと思います。
玉ねぎひと球をスライスしてフライパンで炒め、
そこに下処理したティラピアを乗せ、焼き目を付けます。
オクラペーストとピーナッツペーストを入れて、一味唐辛子を10振りくらい(好みの量で)ブイヨンキューブを3つ、しょうゆ少々、塩少々を入れて煮込んでいきます。
煮詰まったら完成。お皿に盛り付けましょう。
……うーん、この料理をきれいに盛り付けるのは難しいね。
まあいいや、大事なのは味。いただきまーす
……(・〰・)うーん
これはですね、本来は美味しいはず。ティラピアは加熱すると身離れが良くなり、適度なジューシーさがあって身質がとても良いです。当然ソースとの絡みもいい感じですね。
ダラバソースはオクラのねばねばとピーナッツのコクが合わさってエキゾチックな美味しさを醸し出しています。なんだろう、醤油も入っているせいかちょっと納豆汁っぽいな、もちろん発酵臭はないんだけど。
現地では雑穀の粉を練った主食「ミレット」にかけて食べることもあると聞くので、みそ汁とカレーの中間みたいな存在なんでしょうね。
なんですが……肝心のティラピアが突然沼臭さを醸し出してきたんだよ(;´Д`)なんでだよ君、刺身でも塩焼きでも全然臭くなかったじゃないか……
おそらく煮込み料理、しかも粘度の高い汁で煮込んだことで、臭みが逃げ出せずに内部にとどまったんでしょうね。ウナギなんかもそうですけど、淡水魚ってきっちり焼くことである程度臭みを飛ばせるんですが、煮るとよくない結果に転ぶことがあります。この三重のティラピアはその典型だったということでしょう。
3枚におろして一口サイズに切ってから具として入れ込むレシピもあったから、そっちのほうがまだ臭みが飛んでよかったかも。
味:★★☆☆☆
というわけでここのティラピアについては「焼く」か「揚げる」かにしたほうが良いと思います。煮るときは一度下揚げするとよいかもね。
ティラピア自体はまだあるので何か工夫して食べてみようかな。食べたいという方がいればおすそ分けします(手渡しできる方限定)
コメント
数100mも移動すれば海(川)でそれこそチヌやコイでも釣れそうなものなのに
あえてティラピアを選んでしまうあたりチャレンジャーですねぇ。
ティラピア、切り身をフライにしたら
弁当やバーガーに入ってる普通の白身魚フライになりそうですが・・・
いらないなぁ。知ってる場所だけに、食欲わかねぇ。
ダラバの皿なんて渇水期の川底みたいだよぉ(すみません)
あの現地を見たうえで、どうやったら美味しく食べられるかな
って考えられるなんて
改めて、茸本さん スゲェや!!
煮て匂いが出るならはぶて煮とか良さそうですね〜
外来種の匂いが気になるのは現地だとどうなんですかね?
現地の方は匂いが気にならないのか、日本の川があってなくて臭いのかどっちなんでしょう…