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福岡で野食会やります!
現在参加お申込み受付中です。。
いつものパターンだと、確実にご参加いただくには「持ち込み枠」にて申し込まれるのがいいと思います。たぶん手ぶらはすぐ満席になると思います。
福岡野食会の持ち込み食材ですが、ふつうに「姪浜の朝市で買ったテナガダコ」とか「奈多で釣れたサゴシ」とか「室見川のハゼ」とかで良いんですよ。むしろそういうのが嬉しいです。できれば軽く加工してきて貰えるとありがたいけど、生のままでも大丈夫です。当日一緒に料理しましょう。
— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2018年7月21日
前回の続き。
全国のマニアックなキャスターたちが目の色を変えて狙うメゴチ、その名は
ヨメゴチ。
一見すると普通のメゴチ(ネズミゴチ)そっくり、ちょっと顔が長いかなぁ……という程度です。
もしかしてこう見えて顔だけで10㎝以上あるとか……? いやいや残念、そういうことはありません。
胴体の大きさ、身のサイズ、いずれもネズミゴチとほぼ同様です。
しかし、この魚にはとてもユニークな特徴があります。
こちらの全身写真をご覧くださいませ。↓↓
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そう、ヨメゴチはなぜだか尾びれだけがビヨーンと長くなっているんですね。
個体によっては尾びれ以外と尾びれが同じ長さのものもあります。
魚の全長は、口(吻)の先端から尾びれの後端までをいい、当然記録をつけるときもその長さを測ります。
したがって、通常のメゴチ類と肉量のほぼ変わらないヨメゴチですが、全長だけは他の2倍近く、大きなものでは40㎝を優に超えるのです。
前回書いた通り、メゴチ類はいずれも「ノドクサリ」と一緒くたに記録されるので、おそらく「ノドクサリ」の大物認定記録はほぼすべてがヨメゴチによるものかと考えられます。
ヨメゴチ、味はどうなのか
さて、このヨメゴチは先日の蒲郡訪問の際に購入したもの。
当然のように「メゴチ」として売られていました。
当地での漁は底引き網が基本で、底生の魚類や雑魚がたくさん入るという魅力こそありますが、底引き網漁は漁の途中で魚が死んでしまいやすく、鮮度の面では定置網漁などと比べてやや物足りない部分があります。
今回もなかなかいい型だったので刺身の味を期待したのですが、残念ながら生食できそうな鮮度ではありませんでした。(メゴチ類はとくに鮮度落ちが早い)
なので、オーソドックスに、メゴチ料理の代名詞「天ぷら」をやってみることにしました。
メゴチ類を天ぷらにする場合、基本は松葉崩し松葉下ろしという方法で処理をします。
これは、尾びれの付け根を結節点として残したまま、中骨を取り去る方法で、処理後の形状が松葉のようなV字型になります。
頭を落とし、内臓をきれいに洗い流します。
断面から中骨に沿って包丁を入れ、尾びれの付け根で止めます。
反対側も同じように切り、中骨を尾びれの付け根で切断します。
最後に腹骨をそぎ落としたら、OK.
ところで、メゴチを天ぷらにする際には「皮は付けたままが香りがあって好きィ💛」派と「皮はムかないと臭いぞ」派がおりまして、ときに戦争になったりします。
実際はというと、メゴチは種類や個体、鮮度によっては皮が非常に臭い(硫黄っぽい刺激臭)ものがあり、そういうものを調理する際は皮を剥いた方がいいのですね。
今回も、1匹は皮を剥いたものを用意し、食べ比べてみることにしましょう。
まず、背びれの後ろ寄りから包丁を入れて、背びれの付け根に沿うように切り進め、
頭まで到達したら包丁を縦にして、背骨を切断します。
そのままひっくり返し、中骨を包丁で押さえつけながら、頭をもって尾びれ側に引っ張ると
頭と皮膚、内臓が一気に剥き取れます。
あとは皮付きの時と同じように処理するだけ。
衣をつけてあげていきます。
できた(≧ω≦)
揚がると身の方は大きく縮み、相対的に尾びれが長くなりますね。イメージの歩留まりはだいぶ悪いカンジ。
食べてみましょう……
……(`・〰・´)
うむ、なるほどなるほど……
捌いてるときに思いましたが、他のメゴチと比べてやや身が水っぽいですね。
なので加熱により縮んでしまいやすいわけですが、その分食感はホクホクとしていて悪くないです。
ただ……皮、結構個性的な匂いがします。
ちょっと硫黄っぽさもあって生のタマネギみたいな感じ。タマネギは好きだけど、魚の天ぷらからこの匂いはしてほしくないな…
ということでワイはヨメちゃんはズル剥けにするのがいいかなと思います。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
新鮮だともっと臭みがなくて美味しいのかなー?
市場のものだとどうしても刺身は難しそうだから、やっぱり自分で釣るしかないのかー。蒲郡に行けば釣れるのかしら?
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