先日、玉置さんからフェモラータオオモモブトハムシの幼虫(加熱済み)をいただきました。
先日寄稿させていただいた「Fielder vol.30」の「外来・有害生物食材図鑑」でも取り上げていますが、三重県の一部で確認されているこの大型の外来ハムシは、昆虫食・野食クラスタの間で最近しばしばその美味を語られる存在となっています。
フェモたんに限らず、「食べているものがはっきりしている(≒食べているもので有毒化しない)」昆虫っていうのは食材として魅力的です。
フェモたんの食草は人間も食用にするマメ科植物(現在は国内ではクズのみ?)ということもあり、味の良さというのは食べる前からある程度見えているものです。
……そういうものなんですよ! アイムノットキディング!
ほら、そこドン引きしないよ!?
実際、これは寄稿記事にも書きましたが、日々日本の生態系に混ざり来る外来種に対して、パンピーがとっ捕まえて食っちまうっていうのは最高の対策の一つになると思うんですよ。
農薬は登録下りるまでは使えないし、天敵を使った生物農薬は副作用が出ることもある。じゃあ我々が天敵になればいい。シンプルでしょ?
そういう訳で今年もいっぱい外来種を食べていきたいですね。首都圏の生態ピラミッドを守るのはこのおれだぁー!!
フェモ、見た目がエビっぽいのでチャーハンに入れてみた
というわけでフェモラータオオモモブトハムシを調理していきますが、まずは味見から。
すでに玉置さんが現地で茹でてくださっているので、まずはシンプルに、塩だけで味を見ます。
……(`・〰・´)
ふむふむ、これは……大豆ですな。
煎り大豆をそのまま食べたときの、ちょっと粉っぽくてねっとりとした風味がふわっと上がってきます。
原産地ではダイズの害虫でもあるようだけど、クズ食ってても大豆の味になるあたりやっぱり有用ですな。
内臓にちょっと苦味があり、これは内容物のせいなのかなーという気がします。
在来種なら内容物が排泄されきるまで蓄養できるけど、外来種だとそうはいかないのが難しい。
とはいえこいつらが食べているのはクズのつるの髄であり、糞だしの必要性は衛生的にも精神的にも全くないといっていいでしょう。エビの背ワタとかその辺のイメージで。。
……そういえば、こいつらエビに似てません?
冷凍エビチャーハンに入ってるあれ。もしくはシーフードカップ○ードルのあれ。
というわけで(論理の飛躍)エビの代わりに使ってみようと思います。
中華鍋をカンカンに熱して~♪
卵炒めて~
ご飯炒めて~
茹でたそら豆入れて~
フェモ、投入!
醤油を焦がして味付け。。
完成!
中華鍋あるとチャーハン作るのたのしー!!
いただきマース
……Σ(`・〰・´;)
これは……杏仁豆腐!??
高温で加熱したら急に杏仁の風味になった……
最初めっちゃ違和感あったけど、これはこれで「中華の特殊食材を使った変わり種チャーハン」みたいな感じで悪くないです。
旨味と脂っぽいコクはしっかりあって、昆虫食の魅力を伝えるには十分な食材ですよね。
三重県の人がうらやましいわ……いや、まあ居ちゃいけない虫なんだけど!!
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
もしかしたらこれ「お菓子にも使える」ってことにならないかしら。
次回はやってみたいぞ。
コメント
違和感が仕事してなくて草www
フフフ、ざざむしのせつなさんちも覗いて参りましたが
あちらでもデザートにして、おかわり採りに
行かれていましたね。(^ω^)
名前が長いから、「スナックワーム」とか名付けて
袋詰めにして、アマゾンに出店したら
10人位はヒットしそうな気がする。(うちの一人?)