永野さんから、今度はスナップエンドウをいただきました。
スナップエンドウいいですよね、さやごと食べられるし、豆もちょうどいい歯ごたえ。
さっそく茹でて食べようかと思ったのですが……なんか嫌な予感。
さやを割ってみると……
Oh! コレ、豆ジャナーイデスネ!!
なんかの蛹やないか!
永野さんこれは一体どういうことや!
こんな虫食いだらけの豆を食べさそうなんてひどいやないか!!
……ナンチッテ
ウラナミシジミを食べてみた
はい、みなさまのご想像の通り、永野さんはわざわざ虫食いの豆を送ってくれたんです。
というかこちらからお願いしたの。ごめんね永野さん、いつもありがとう。
この虫はウラナミシジミ、マメ科植物を食草とし、マメ類作物の害虫として知られています。
豆を食草とする昆虫はしばしば果実(マメ)をも食害するのですが、幼虫が小さいうちはさやの外に痕跡を出さずにこっそりと食べ散らかすため、虫がいると気づかずに出荷されてしまうことがあり、クレームの原因になってしまうことも。
いろいろと面倒な虫なのです。
ただ、ぼくみたいな職種の人間にとっては、虫食いはむしろご褒美。
これまでもいろいろな虫を食べてきましたが、美味しい作物を食害する虫はだいたい虫そのものも美味しいのです。
今回のウラナミシジミはスナップエンドウを食べているということもありかなり期待できます。
ということで、今回入っていた幼虫1匹と蛹3つを食べてみましょう。
スナップエンドウと同じように塩ゆでにします。
茹であがった豆のようないい香りがします。
虫ってだいたい青い香りがするんだけど、まずい虫だと生葉のようなツンとする香りなのに対し、美味しい虫は豆のようなホクっとした香りがします。
この香りがするときは大体当たりなので、期待がますます膨らみます。
まずは幼虫から、いただきマース
……小さくて味しない。
まあ、これはしょうがない。
気を取り直して蛹を食べてみよう。
こっちは大きいし、見た目もマメっぽいからたぶんイケるはず!
いただきマース
……(´×Д×`)苦ッ!!
えっ、あれっ、エッ!?
もう一つ食べてみましょう……
……ダメだ、やっぱり苦い。しかもかなり強烈というか、口にした瞬間「ヤバイこれは毒」となるような危険な苦みです。
毒虫を食べちゃった鳥の気分がわかる……
ダメですね、ウラナミシジミ、食べられない。
これは予想外です。
チョウ目って、毒草を食べてないものは大体食草の味を反映して美味しい物なのですが、ウラナミシジミに関してはそれが当てはまらないのか……
他のシジミチョウはどうなんでしょう。。
気になるのでまたなんか送ってください、よろしく永野さん(他力本願)
味:★☆☆☆☆
価格:☆☆☆☆☆
コメント
幼虫は無味であることから蛹から成虫になる過程でアルカロイド系の苦み物質を生成している?説をとなえてみます