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茸本朗の真・野食堂Zチャンネル更新中!
茸本朗が出演しているシリーズ動画「茸本朗の真・野食堂」がパワーアップしてYoutubeに殴り込み!
多彩なゲストと変なものを捕まえたり、ヘンなものを食べたり食べさせたりしながら楽しくやっていく予定です。
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前回の続き。
下処理の終わったツキノワグマの両手ですが、ごらんのとおり
左右で色が全く異なっていました。これは果たしてどういうことなのか??
分かりませんが、下処理は間違っていないはずなのでこのまま調理を進めていきます。
左右の熊の手を食べ比べてみた
今回は熊の手の味そのものを確認したいので、あまりコッテリと味をつけるわけにはいきません。
ここまで下処理で散々匂い消しをやってきたので、それを信じてあっさり目の味付けにしてみることにします。
まず、スープを作ります。
鶏がらをベースに、オイスターソースなどの魚介出汁をブレンドし旨味が拮抗するように整え、醤油をわずかに入れて塩味をつけます。
この中に熊の手をそっと投入し
弱火で2時間煮ては冷まし、を繰り返します。煮込みすぎて溶かさないよう気をつけつつ。。
味を比べるために小鍋でひとつづつ調理します。
最後に一度煮立ててから皿に盛り付け、青菜を添えれば
完成! 熊の手(右手&左手)の中華風姿煮、完成です!
……なんかやたらと分厚いね。
調べてみるとした調理が終わった段階で手の甲の骨を抜くという方法があるようです。確かにそうすると味も染みやすいし、盛り付けたとき平たくなるのでより「手っぽさ」が出ますね。
ただね……手っぽさ、いるかなぁ……? いやまあ熊の手なんて超高級食材なんだから、そうとわかるように出すべきかもしれないけど、、。
正直、見た目ちょっとしんどいっすわ。なんか予想以上に「手」なんだよな。
先日ニホンザル肉を送っていただいた際にハンターさんが「手足と頭は衝撃的なので切り落としてます」って胴の部分だけ下さったんですけど、とてもわかる。
ワイは貧乏人なのでぢっと手を見る暮らしをしておるんですが、ついつい熊の手を自分の手に重ね合わせてしまいます。
自分はサイコパスなので人の肉だって食えるだろうという謎の自信があるんですけど、筋肉や膵臓ならよゆーだろうけど手と頭はだめかもしれない。これまで「魚のあら汁食べられない、目があるじゃん」って言ってる人を見かけると「魚も食わずに育ってきたのかよ」とついつい見下してきたけど、今なら気持ちわかります。もうやりません。
まあいいや、グダグダ言ってないで熱いうちに喰うぞ。いただきまーす。
まずはライトな感じの左手から……
……(`・〰・´)オッ旨いじゃん
ものすごいゼラチン質で、ついでに脂もめちゃ乗ってる。豚足に似てるというネット上の評価がありましたがさもありなんですね。
ただ豚足と違うのは、表皮を剥いてあるのでよりゼラチンらしさが高まっており、味がしっかりしみ込んでいます。奥にフワッと感じるジビエ臭もまたよきアクセントです。
中国人は本当にこの「ゼラチンを薄味で煮込んで食べる」料理がお好きね。そういえば封神演義で有名な殷の紂王は、熊の手の調理に失敗した料理人を処刑したという逸話がありますが何をミスったんだろう。手の甲の骨を抜き忘れたのかしら?
熊の手の味の良さが分かったところで、いよいよ残りの「右手」のほうにトライしてみます。
見た目は真っ黒で強烈だけど、より熊っぽさがあるといえばそうなんだよな……いただきまーす
……Σ(×〰×)ウォッ
これはあかん、臭い!!!
蒸れたような強烈な血の匂いがぶわっと上がってきて、ちょっとこれはしんどいです。内部のほうまで肉を掘っていっても色味が同様で、この変色が表面的なものではないことが分かります。何らかの異常事態が起こってしまっているのでしょう。
マズい、このままじゃ左右の手の味比べにならない……と焦りを感じていたところ、連れが「ここは別に臭くないよ」と一番手首寄りの部分を切り出して分けてくれました。
なるほど、確かにここは変色もほぼなく、鼻を寄せても臭さを感じません。
一縷の望みをかけて、齧ってみました。
……(・〰・)変わんねぇ
左手の同じ部位と比べても、ほとんど違いを感じません。右手のほうが厚みがあるため歯ごたえがあり、肉が多いためか(あるいは血のせいか)わずかな酸味がありますが、誤差の範囲内です。
連れは「左手のほうが甘いかも」と言っていましたが自分はそこを感じ取れませんでした。中国の皇帝くらい熊の手を食べ続けていたら、違いが分かるようになるのかな。。
次回は同条件で試したい
今回の右手の変色について猟師さんに聞いてみたところ「もしかしたらくくり罠のせいかもしれない」という話がありました。
熊は本来、猟銃によって捕獲が行われるものなのですが、ときにイノシシやシカ用のくくり罠にかかってしまうことがあり、近年問題視されているそうです。
今回の熊の右手もくくり罠によってうっ血してしまい、内出血が起きたためにどす黒く、血なまぐさくなってしまったのではないかと考えられます。
つまり右手と左手が同じ条件ではなかったということで、味の比較をするには要件が不十分だったと言えます。前の記事であんなに思わせぶりな引きをしておいて、読者の皆様には本当に申し訳ありません。
ということで今回の結果をもって「熊は〇手のほうが美味しい」という話の結論をつけるのはできませんでした。いつかまたこうやって試せる機会が来たらいいんだけど……なんせ超高級食材だからなあ……(;´Д`)
味:★★★★☆(今回については左手のほうが美味かった)
入手難易度:★★★★★
ちなみに、臭かった右手は香辛料と赤ワインで煮詰めたら何とか食べられるようになりました。
見た目は壮絶だけど……
コメント
はじめてコメントさせていただきます。
最近、野食に目覚めたばかりのビギナーです。
「野食のススメ」と「七転八倒」も買わせていただきましたが、どうせAmazonで買ったのなら、ここのアフィで買えばよかったと反省しております。
まずは基本ということで野草のハンドブックを買って眺めてるんですが「あれがないな」というのがけっこうあって、本屋さんで他のを見ても「あれはあるがこれはない」的な「帯に短し襷に長し」状態でした。
そこでお尋ねしたんですが、ビギナー向けのハンドブックや家で眺めるための図鑑で良さげなのがあれば紹介していただけないかと思いまして。
お時間あったらお願いします。
コメントありがとうございます!
野草ですとぼくは小学館の「フィールドガイド 山菜」というのを愛用しています。街中や河川敷などのフィールドごとにまとめられていて初心者向けです。
ただ、ちょっと写真の枚数が少ないので、可能なら大版の図鑑も併用されたほうが良いですね
お忙しい中コメントありがとうございます。
「野食のススメ」を読破しましたら、最後の方にオススメの図鑑もありましたね、すいません、余計なお時間取らせまして。
「フィールドガイド 山菜」も先ほどamazonで発注しました。
ありがとうございました。
当方、キノコ王国で野草帝国のグンマーですんで、ちょっと歩けば(クルマ出せば)里山だらけです。
少しずつ無理しない程度に楽しめたらいいなと思ってます。
先週は碓氷川の土手でハマダイコンとカラシナらしき草を発見しましたので、調べた上で収穫してみたいと思います。
群馬はよいですね、とくに野草は非常に恵まれていますよ!
キノコに関しても独特の食文化があったりして面白いなと思っています。間違いに注意しつつ、野食を楽しんでみてください!
左手はレフトやで~ ってツッコミ入れたの私だけ?
ホンマや! ワイ知らんうちにボケとったんか……