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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
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今回の野食会で最も期待されていなかった食材であるところのカワウ。
「ゴキブリの油臭」だの「工場の機械油のかほり」だのとボロクソに言われていたが、さもありなんという臭いがする。
低温調理のあと皮を引いてソテーし、上質な蜂蜜をつけるという接待漬けのような手法でなんとか美味しい食材にまで持っていったが、一般的な食材とは到底言うことができないだろう。
さて、今回カワウは丸ごと羽のついたままで持ち込まれ、会場でしかるべき処理(寄って集って毟り取る等)をされて食材となった。
そのため下肢も丸ごと調理されたのだが、
この趾は当然ながら食べられることは無かった。
低温調理機で一度加熱されているにもかかわらず、ゴキブリ油臭はほぼそのままで、見た目の禍々しさと相まって黒ミサの道具のようになっていた。
これを持って会場をうろつくとみんなが握手を求めてくるので、数多くの人の手をゴキブリ油臭に染めることに成功した。
サタンの使者になった気分だ。
カワウの趾を食べてみた
さて、今回そんなカワウの趾を持って帰ってきてしまった。
野食会の熱に浮かされていたとしか思えない。
黒光りしてゴキブリ油臭があり、ゴムのようにかたい。
にゃごさんの知り合いの方がこれをアクセサリーに加工されるそうなのだが、確かに水晶玉でも持たせたら中二心にびんびんヒットである。
とりあえず、鶏の趾(いわゆるモミジ)と同様に中華風の煮物にでもしてみようか。
ということでたっぷりの湯で下茹でするが……
全く臭いが消える気配がない。
仕方ない、本来であれば下茹での後に圧力鍋で煮て味を付けるのだが、下茹でを圧力鍋でやってしまおう。
というわけで圧力鍋に湯を沸かし、圧をかけて30分ほどお湯だけで茹でたおす。
……柔らかくはなったが、臭いはどうか……
……(´・∞・`)ヤギ肉がすえたような匂いがする……
ヤギ汁屋さんでこれが出てきたらぎりぎり耐えて飲むか、ごめんなさいとギブアップするか迷うくらいの匂いだ。
まあ、でも味付たら何とかなるかも……
ということで紹興酒、醤油、みりん、酒、砂糖などで煮汁を作り、
五香粉をこれでもかとぶち込み
煮て味を染み込ませた。
……(・∞・)じいちゃんちの仏壇の匂いになったぞ。
さっきよりは心地よいが、食べ物としてはどうなのだろう。
とりあえず食べてみよう。
……(・益・)
口元に持っていくと匂いでヘンな顔になるな。
とりあえず臭いのはこの黒い表皮で、中のわずかな肉や腱はあまり匂いは強くないようだ。
しかし、表皮を取ってしまうとほとんど食べるところがない。
ここまで手を加えてこれか……食べる価値はないな。
味:★★☆☆☆
価格:★☆☆☆☆
今後はアクセサリーにしましょう。
コメント
ウって食べれるんすね!
肉食鳥や河口の鳥って臭くて食えないと思っていたので・・・・。
食べられる、という結論を安易に導くのはよくないなぁ…… と、そういう感想にて失礼させていただきます。
ゴキブリ・・
こればかりは実際に嗅いでもらわないことには説明できないですねぇ……