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にゃごにゃさんから「またキョン肉手に入りそうなんですけど、食べますか?」とのご連絡をいただきました。
キョンは外来種の小型シカで、千葉県などでは数が殖え、農作物に被害を及ぼすので問題になっています。しかし味は良い。
ぼくはいわゆる獣臭が結構苦手で、とくにシカは信頼できる猟師さんが捕ったものしか食べる気にならないのですが、キョンについてはこれまで「はずれ」にあたったことがありません。柔らかく、旨味があり、かつ臭みがない。ジビエの中では相当美味しい部類であると思っています。
この「臭みがない」というのがジビエの中では全く特質的で、ここまで風味が穏やかなものは個体差こそあれイノシシ、アナグマ、ハクビシンくらいしか思いつきません。多くのジビエ肉は多少の獣臭があり、これをごまかすために味噌、しょうゆなどの調味料、ニンニクやゴボウのような香味野菜を使い、臭いをごまかしたり揮発させたりする調理法がとられることが多いのですが、キョンについてはその必要がないのです。
であればあの調理法ができるのではないか……ちょっと試してみることにしました。
キョンを炊き込んでみた
キョンはもも肉を使います。
毛をさっと流して水気をよく取り、料理酒、塩、ショウガを混ぜた液に30分ほど浸して下味をつけます。
炊飯器に米と水、創味シャンタンを少量いれ、下味をつけたキョン肉を入れて
さらに白ネギの青いところ……が手元にないので、ちょうどキッチンに転がっていた太いノビレット(ラッキョウっぽさのあるノビル)を入れて、炊き込みモードで炊きます。
この間に、ナンプラーとレモン汁、おろししょうがでタレを作ります。
炊きあがったら肉を一口サイズに切り、ご飯とともに皿に盛り付けます
完成! シンガポール風チキンライスならぬ「チキョンライス」です。予想通り、炊飯器を開けたときの香りにしんどい獣臭は皆無で、また高圧で炊かれたキョン肉はふっくらとおいしそうに仕上がりました。ウマそうです。
いただきまーす
……(`・〰・´)うーん
脂が足りないな……赤身の美味しさが魅力のキョンですが、一方で脂がないので調理時に揚げたりバターソースをかけるなど油分を補ってあげると美味しくなります。
シンガポールチキンライスは、鶏肉をご飯に炊きこむことで鳥皮の脂がご飯にしみて美味しくなるのを忘れていました。
キョンで作るなら適当な油(ラードとか)を一緒に入れてあげたほうがいいですね。もし手に入るならキョンの脂が一番いいんでしょうけど(キョンの脂ってどんな味がするんだろ)
それからもうひとつ、キョンの身の柔らかさはイコール身の水分の多さ。そのため水分を減らして炊き込まないと、ご飯が水っぽくなってしまうようです。
味も薄まってしまい、キョンの出汁がご飯にしみたかどうかが分からなくなってしまいました。
ただキョン肉自体はふっくら柔らかく仕上がっており、タレをつけて食べるととても美味しいです。改善点は多々ありますが、やりようによっては美味しくなるでしょう。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
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