マムシ第3弾。
生き血はそんなでもなかったけど、肉&骨は結構「効いた」マムシ。
よかったよかった、これで今後やる気でないときはマムシ捕まえてつみれにして食ってやればいいのね……と思っていたら、もうひとつ「効く部位」の情報が見つかりました。
それはずばり
胆嚢!
ヘビの胆嚢は甘い万能生薬?
哺乳類の胆嚢は、種類を問わず古くから漢方薬として利用されてきました。
というのが、どんな動物でもだいたい胆嚢(胆汁)は脂肪分の消化に用いられる成分なので、摂取することで胃もたれに効果があるためです。
有名なのは「熊の胆」で、マタギの最大の収入源だったともいわれています。昔は今のような化学健胃薬がなかったから重宝されたんでしょうね。
で、それとはまた別に「マムシの胆嚢」も生薬として用いられてきた歴史があります。
その名もずばり蛇胆(じゃたん)という生薬名で、強壮作用を期待され各種栄養剤に配合されてきました。有効成分は調べたけどよくわかりません。
なんでも、肉と骨を乾燥させたもの(反鼻という)よりも強壮効果は高いそうです。マジか!
皮を剥いて内臓を出しているときに、ふとこのことを思い出しました。
探してみると、巨大な肝臓の裏側にダークグリーンの球体をすぐに発見。
破らないように取り出し、スピリタスでさっと消毒します。
ウェブで調べるといろいろな文献が見つかるのですが、ヘビの胆汁は他の動物のそれと大きく異なる点があります。
確かめてみようと思い、器に付着した胆汁をごく少量指にとり、そのまま舌に。
Σ(>👅<)ウヘー苦い! でもすげー甘い!!
そう、ヘビの胆汁はなぜか強い甘みを持つのです。糖衣の頭痛薬を飲み込まずになめて、衣がはがれてしまった時のような感覚です。
もちろん苦さもあるので、べろべろ舐めたいと思うものではないのだけど、とてもユニークで面白いです。
せっかくきれいなのでカクテルにしてみた
さて、この蛇胆、どうやって摂取しようか。
調べてみると、ヘビ料理専門店などでは、生き血同様お酒で割って飲ませるそう。
日本酒も使うそうですが、この苦さはあんまり日本酒とは合いそうもないなぁ。
ちょっと考えて、ジンで割ってみることにしました。
カクテルグラスにジンを注ぎ……
胆汁を絞り出し、ステアします。
……! すごい! 予想以上に綺麗なエメラルドグリーン!!
これは素晴らしい。
せっかくなのでサクランボを乗せてみました。
往年の名カクテル「青い珊瑚礁」そのものですね(見た目だけ)
さっそく飲んでみましょう。
……(×⁂×)にげー!
何だろう、ジンに溶かしたら甘さを感じなくなってしまった……
香りもジンに上書きされて、ひたすら苦いだけの液体になりました。でもしんどい苦さではなく、目がしゃきっとするような気つけ薬系の苦み。
ショットグラスでキュッと1杯あおるのにはいい感じですね。
味:★★★☆☆
価格:★★★★☆
さて、肝心の効き目は……
……フツー。
ハンバーグを食べたときのような、翌朝に実感できる効果はとくにはありませんでした。
ただ、飲んだ時の謎の爽快感と目が覚める感じ、これはもしかすると超即効型の薬なのかもしれない。
締め切り前夜の真夜中とかにグッと一杯やりたい感じですね。今後ヘビ捕まえたら胆嚢を冷凍庫にストックしとこうかな。
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