サケガシラの記事、下拵えを終えたところで終わっていてその後のレポートをすっかり失念していた。申し訳ありません。
と言うわけで、もう半年以上前のことになりますが、料理と評価についてレビューしたいと思います。
①脱水ペーパー
脱水ペーパーにくるんでいた身を取り出してみると、
脱水ペーパーがとんでもないことに
しかもこれだけ抜いてもまだ水っぽいってどういうことやねん…
ムニエルにして食べてみました。
脱水ペーパーのおかげで生臭みはなかったが、水っぽくて味は薄く、クリスピー感は台無し。
ポワレの方が良かったな…
味:★★☆☆☆
価格:★☆☆☆☆
②味噌漬け
味噌がびっしょびしょ。まあ予想の範囲内ですが。
味はやっぱり薄い。億劫がらずに途中で味噌を取り替えないといけなかったなぁ。
焼き物にすると、身質はギンダラみたいで美味しそうなのだが、脂がのっていないのが決定的に残念。
味:★★☆☆☆
価格:★☆☆☆☆
③鍋
要はタラですね、この魚。
いや、種的には全く別物なんだけど、ソコダラ系統の身質をしているのだ。
当然、鍋は旨い。でも熱が通るとバラバラにほどけてしまうので、少し干した身を入れた方がいいかも。
ちなみに溶けはじめていた肝を入れたら、一瞬で溶け広がって鍋がどぶ汁みたいになりました。コクがあってまあまあうまいけど写真は見せられないよ!
味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆
④天ぷら 暴発。
危険なので身の水分をどげんかしてから試しましょう。死ぬかと思った…
でも味は悪くないです。ふわふわして、これが一番おいしい。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
●サケガシラ料理まとめ
というわけでいろいろ試してみたが、どれも水分が邪魔をする形になってしまった。
野外に干すという方法も試してみたかったが、水分が多すぎて乾く前に腐ってしまうのでは…という懸念から今回は見送った。
真冬に手に入ったら、からっからになるまで干してまたいろいろと試してみたい。
身質がいいので試しがいはあると思う。
●まとめ
サケガシラという魚について、大きいし、網にもよく入ると言うことで利用しない手はないだろう。
ただ、売るときはあらかじめ干して水分を抜いた上で、見た目はタチウオだが中身はソコダラであることを伝えてあげる必要はあるだろう。
そのままだと「食べられないことはない」といった程度の珍魚だが、ゲンゲなどと一緒で、なにか一工夫で大きな需要が生まれそうな可能性のある魚だと思う。
コメント
[…] 途中でつまみ食いしたところ、身質はタラを柔らかくしたようで、アンコウにも少し似ていた。 意外と鍋なんかも美味しいかもしれない。 以下、調理編に続く […]