「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
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野食会はおかげさまで毎回大盛況で大変うれしく思っておりますが、ぶっちゃけるとあの会は「クソ人見知りの茸本が友達を作るためのツール」みたいな役割もありまして、待ち伏せ捕食タイプの僕が作るアリジゴクの巣だったりします。
いまではむしろ、参加者同士が新しいコミュニティを形成していくのを見る方が嬉しいような状態なのですが……
で、その野食会に昨年参加してくださった永野氏より「ビストロ山っていう野食系イベントがあるんですけど、よかったらスタッフやりませんか?」というお誘いをいただいた時は、「ぜひ参加したい!」という気持ちと「人がいっぱい超怖ぇ」という不安でジレンマになったのですが、例によってあまり深く考えず「いいですね! ぜひお手伝いさせてください!」と返事し当日に至りました。
結果的にはコーディネーターの飛龍さん、ナビゲーターで昆虫食の大家・内山先生や野草食博士の池竹先生など皆様のおかげで、新参者も楽しくノリノリでやっていけました。
皆様どうもありがとうございました。
当日の様子はFBページにフォトアルバムが公開されているので、ご興味のある方はそちらを。
以下は僕の参加者サイドからとしてのレポです。
ビストロ山でたべたもの
会の大まかな流れは「午前中にみんなで採ってきたものを、午後に調理して食べる」みたいな感じで、野食会に採取パートがついたようなカンジです。
最高の形ですよこれ。こっちでもやりたいけど、いろいろと難しくてねぇ……
焼津開催の時は試験的にやってみようかしら。。
昆虫採取、植物採取、その他採取の各班に分かれて食材確保に行くのですが、僕は一応キノコガイドとしてお招きいただいていたので、池竹先生の班にくっ付いて行くことに。
結果から言うとキノコはほぼ姿を見られず、邪魔にしかならない程度に食草の解説や採取のお手伝いなどさせていただきました。
その他、参加者の皆様がヤマビルに襲われた際に、僕が「ヤマビル、旨味のあるハ○ボーグミみたいでけっこう美味いよ」って話をしてドン引きされるなどの事象が観測されました。
あれだけ野食人類がいて、ヤマビル食べたの僕と小池氏だけとかむしろ意外なんだけども。
午後は食材類の紹介・解説が行われ、その後は片っ端から調理して食べていくという流れでした。
茸本がグッと来たものは以下の通りです。
・カラムシの天ぷら
カラムシは河川敷や公園、道路脇のアスファルトの隙間などからもしゃもしゃ生えてくる一見シソっぽい雑草で、ちっとも美味しそうに見えませんが、茎の先端の若葉3~4枚(茶でいうオレンジペコー?)は柔らかく肉厚で天ぷらにすると抜群に美味い。
個人的には天ぷら最強の誉れ高いユキノシタよりも上でした。
先生によるとお茶にしても美味いとのことで、近々やっていかざるを得ない。
・オオスズメバチの幼虫のしゃぶしゃぶ
内山先生が事前に入手されていたオオスズメバチの巣盤から、いい感じに成長した前蛹をずぼっと引き抜き、熱湯でしゃぶしゃぶして食べます。
控えめにいって最強。
タイの白子のクリーミーさに、卵巣のタンパク感とコクを足したようなカンジで、幼虫を食べた時に感じるおが屑臭もなく大変な美味です。
オオスズメバチの前蛹のしゃぶしゃぶ、端的に言うと白子と卵巣を合わせたような味がします pic.twitter.com/YoFxWlEGzE
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) July 1, 2017
自分では採れないという事実がなお一層うま味を際立たせます。
・各種蟲の鉄板焼き
こういう会は時間が進むとともにいい感じに適当になっていく傾向がありますが、結果としてこういうプリミティブな食べ方に収束していくのは歓迎される部分でもあります。
熱した鉄板の上にショウリョウバッタを放逐し「赤くなったら食べごろ」ってエビじゃないんだからwwwワロタwww
味はタンパク質にドライパクチーを若干振りかけたようなカンジです。
・アメザリケーヌソースパスタ
シェフや永野氏が事前に確保していたアメリカザリガニでアメリケーヌソースを作り、パスタに絡めて食べます。
上に乗ってるのはカップヌードルのあのエビ……ではなくアメザリちゃん。
※アメザリケーヌソースパスタ pic.twitter.com/s5cetQcgwR
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) July 2, 2017
まあ、まずいわけないよね! うめぇよこん畜生といった感想です。
・アメナマ蒲焼丼
ソースカツ丼ではなくアメナマ蒲焼き丼 pic.twitter.com/vVHzE5XYKZ
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) July 2, 2017
がんばって釣ってきたアメナマに粉をはたいて素揚げし、煮詰めたたれを絡めて焼き、ご飯に乗せて食べます。
アメナマってひょっとしていったん冷凍⇒解凍してドリップをふき取ったら泥臭さ消えるのかしら?
めっちゃウマイデスネ。
これ用に白米を残していたワイ、有能。
・ウシガエルとポルチーニ&モリーユのパスタ
こう見えてウシガエルをバターでやっつけていくことに関しては川崎一上手いという自負があり、頑張りました。
乾燥キノコは参加者の脳がとろけて○ぬ程度にぶち込むとよい、という知見が野食会によって得られており、シェフと2人でゲラゲラ笑いながら容赦なくぶち込むのが楽しい。
炭水化物を連発することで大人数の満腹中枢を終わらせることもできて一石二鳥です。
他にもビストロ山名物のピザや誰の胃袋に消えたのかわからないヤマビルなど、イカしたものがいっぱいありました。
虫ピザ、字の部分はオオスズメバチ pic.twitter.com/A7UA6oW5QU
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) July 1, 2017
次回は少し後の季節の開催になると小耳に挟みましたが、そうなるとあの周辺はキノコ出まくると思うので茸本がもうちょっとお役にたてると思います。
ぜひ参加したい(お招きいただければ)
今後も楽しみにしています
終了直前、会の運営についてもの言いがついた様子もありましたが、確かにちょっと改善したほうがよさそうだな……と思う部分もなかったわけではないです。
野食会もそうでしたが、参加者の善意にのみ依ってしまうと、どうしても負担の多寡が発生してしまう。
作業をする人と傍観する人の間で料金に差をつけるのが正解かな、と僕は思っていますが、会の数だけ正解はあるものでしょう。
いち参加者としてはとても楽しく素晴らしい会でした。
内山先生と打ち上げでじっくり話せたのも大変良かった。
昆虫食についてはぼくはまだまだヒヨッ子ですが、今後は精力的に頑張っていきたい所存です。
今後、会がよりパワーアップしていかれることを期待しています。
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