昨日ふと「料理って三題噺だよなぁ」って思ったんです。
「冷蔵庫の中にあるもので献立を組み立てられる」というのが一人前の主婦(主夫)の条件、みたいな話をよく聞くけど、うちの冷蔵庫クッソ小さいうえに訳の分からん野食材が詰まってたりするので、献立を考えてると「才能ないのに三題噺をやらされる若手落語家」みたいな気分になるんだよね
— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2018年3月8日
昨日もうちの冷蔵庫の中にはたくさんの食材が転がっており、「帰ったら晩のレシピ考えなきゃだよなぁ……はーしんどい」と思っていたのですが、そんな中ふと思いついたのです。
みんなに考えてもらえばいいじゃん!
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\ __ /
_ (m) _ピコーン
|ミ|
/ `´ \
(‘A`)
ノヽノヽ
くく
ということでこういうツイートをしました。
今日のお題は
イカナゴ
塩鮭(大辛)
ハクレン(卵)
深海ダラ(ミヤコヒゲ)
豚バラ
卵
ヨーグルト
塩ウニ
わさび漬け
芽キャベツ
春菊
細葉パクチー
ふきのとうです。各位、このなかから3つ選んで噺を作ってください
— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2018年3月8日
そうしたらガチの三題噺が作成されたり
「婆さんこの釘打てやしないよ」「それやイカナゴの釘煮だよ。あんたって人は芽キャベツなの?」「なんだいそれや?」「脇の下に目がついてんのかってえの、あんたそれでも大工なの?」「それについては関西の春菊だ」「?」「聞くな(菊菜)」
— 宮の字 (@elmar90miyanoji) 2018年3月8日
して大変楽しませてもらいました。みんな大好き。
そんなこんなしているうちに、料理のアイディアが湧いてきたのでやっていくことにしました。
三題噺かき揚げ
以前、イカナゴで「ふて揚げ」を作ったことがあります。
ふて揚げとはぼくと翔さんで考えた調理法で「煮付けた素材を天ぷらにする」というものです。
揚げるのに多少テクニックがいるけど、めっちゃ美味しいのです。
今回は五寸釘煮があるので、これを揚げたらおいしいのではないか、というのがアイディアの種。
そしてここに天ぷらだねの雄・フキノトウが加わったら……
どうなるか。
不味くなるわけがないじゃろ?
それぞれ天ぷらにするのも良かったのですが、せっかくなので一緒に味わいたい。
だもんで今回はかき揚げにしようと思います。
フキノトウは洗って刻み
水に放って余計なアクを抜きます。アクが好きな人はやらないでいいでしょう。
イカナゴの五寸釘煮はざっくりと刻んでおきます。
ボウルに小麦粉と溶き卵、水を混ぜ、
フキノトウと五寸釘煮を入れて混ぜ、
カリッと揚げます……
……難しい(´・ω・`)揚げ物は基本的に苦手ですが、かき揚げは本当に正解が分かりません。
また、ふて揚げはすでに甘辛く味がついているため、揚げる際に焦げやすいというのが難点です。
初めは高温で表面を固め、その後低温でじっくり中まで揚げるのが良いでしょう。
どんぶりにご飯を盛って
五寸釘煮の煮ツメをぬりぬり。
ここに揚げたてのかき揚げをドンと乗せれば
完成!
いただきマース
……(`・~・´*)
うん、いいんじゃないですかね!
五寸釘煮、ふて揚げにしても十分ふわふわして美味しい。
魚の味が濃いんだよね……ホント、びっくりするくらい美味な魚です。
そしてそこにフキノトウの鮮烈な香り、苦味がふわっと乗っかってきます。
甘み、辛みと苦みが衣の中で見事なまでのトライアングルを形成。
ご飯が進みまくるやつです。ビールと合わせてもいいんだろうけど、今回はともかくご飯がおいしい。
残念なのは、まずぼくの揚げ方が下手すぎて衣が厚すぎること。
もっと薄衣でカリッと揚げられたらイカナゴ、フキノトウともにより風味が立つでしょう。
料亭の味レベルまで狙える組み合わせですからね。
あと、五寸釘煮ではめちゃめちゃいい仕事をしてくれた生胡椒ですが、かき揚げの中に入ると不思議と浮いてしまいます。
スパイスの使い方、実に奥が深く、学ぶことが多いです。。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
ところでかき揚げ丼の右に映ってるお皿ですが、北海道産の天然サクラマスです。
トゲウオの時にもお世話になったKさんよりいただきました。
アニサキスを目視で確認しつつ、捌き……
……Wow、ちょっとなまめかしすぎんよー
お刺身でいただきます。
美味すぎワロタwwwwwwww
いやー春はやっぱりいいもんですね!!
コメント
ふきのとうのかき揚げを先に揚げてから、上に衣をつけた釘煮を乗せると上手くいくような気がします。
タレを纏った釘煮も後からなら焦げにくいかと思います。
天ぷらはデンプンを入れると、硬い衣になります。
小麦粉をまぶしてから天麩羅の衣をかけてざっくり混ぜたらそれなりに出来ますよ