我が家には、成人男子は毎年の誕生日を迎える際に、己の力で山の幸と海の幸を捕獲し、揃えて神前に供えて一年の息災を祈願するという風習があります。
まあ、僕が始めたんだけどね!(3年目)
今後息子など生まれたら伝えていって、本物の風習にしたいw
僕の誕生日は8月なので、だいたい毎年
富士山南麓周辺で夏キノコ狩り⇒駿河湾に降りて夜釣り
の流れで食材集めを行っている。
今後冬に生まれる子孫がいたとしたら、彼は「狩猟⇒深海釣り」みたいなよりダイナミックなイベントになるかもしれない。
それは…うらやましいな…w
誕生日ハンティング2015
キノコの部
土曜の夜、都心で働いている連れをピックアップすると、東名高速でひたすら西へ。
熊鈴を首から下げて、ブナの森が生い茂る某山に分け入る。
ここは一昨年に大量のトンビマイタケが発生したところで、昨年も2匹目のドジョウを求めて入山したが見つけることはできなかった。
トンビマイタケは「夏マイタケ」「ブナマイタケ」と呼ばれるマイタケの近縁種で、一株が10kg以上、1ヶ所での発生量は100㎏以上になる巨大で美味なキノコだ。
1ヶ所でも生えている場所を見つければ目的は達成されるのだが、本家マイタケと同様に同じ木には数年のブランクを置いて
発生するようでなかなか簡単にはいかない。
結局、今年もその御姿を見ることはかなわなかった。
「ポルチーニ」「セップ」の呼び名で知られるヤマドリタケの近縁種で、いかにもキノコキノコした見た目が可愛らしく、またボリュームもあっておいしそうだが食毒不明の謎多きキノコ。
食べてる人も結構いるっぽいけど…でも毒イグチに中るとひどい目に合うからなぁ…
次いで多かったのが
ウスタケ。
高山だとフジウスタケが多いのだが、鱗片が小さいのでこれはノーマルウスタケの方かな。
僕の持っている一番古い図鑑では「食」となっているが、10年ほど前に毒成分が検出されたようでそれ以降「毒」と表記されている。
しかし現在でも茹でこぼして食べる人が少なくないようだ。
…それだけ美味しいということだろうか?
…
まあ、多少はね。
毎年律儀に出る珍菌「チョレイマイタケ」は今年は少しシーズンが遅すぎたようだ。
初年度と比べて子実体が小さくなっていっているので、そろそろこの場所は発生しなくなるかもしれない。
というわけで狩果はあまり芳しくはなかったがまあ良しとしましょう。
釣りの部
その後山を下りて、富士市内の釣具屋で餌を購入。
いつもはここから沼津のドン深漁港に行ってぶっこむのだが、今回はどうも西に向かいたい気分だったので、アクセルの赴くままにR1バイパスを爆走。
西倉沢港(暗すぎてちびりそうなので退散)⇒清水港三保側(SOLASが怖いので退散)⇒清水港江尻埠頭(ヤンキーが怖いので退散)と転進を繰り返し、気が付くと焼津まで来てしまっていた。
かつて「磯自慢酒造」で酒造体験をして以来、人生2度目となる焼津。
土地勘が無さ過ぎるので、県道のままに進み突き当りの駐車場に車を停めて浜へ向かう。
巨大な堤防を越えると、強い波が玉砂利に吸い込まれる「駿河湾ならではの音」が聞こえてきた。
焼津の石津浜は、強い波浪が作った「自然堤防」が発達しており、その傾斜が非常に急なので、浜からの投げ釣りなのに「投げ下ろす」感覚が得られるのが面白い。
100mほど投げると海底は砂地で、そのまま10数メートルは平坦が続き、その後断続的に急なカケアガリ(傾斜)に連なっているようだ。
根がかりはほとんどなく、快適な釣りが楽しめそう。
3投目、クーラーに立てかけておいた投げ竿の鈴が激しく鳴り、ドラグが滑るジィーッという音が響き渡る。
軽く合わせて巻き取ると、今夜の本命、マダイが!
25㎝くらい、塩焼きサイズ。
三十路のお祝いにマダイの姿焼き、文句は何もありません。
その後も、良型キスとチャリコが一荷で釣れたり、ドラグを鳴らす大物が来たり(アワセ不発)と一晩中にぎやかであった。
日が昇るとフグの嵐になってしまったので撤退したが、身餌などを用意してのマゴチ・ヒラメ狙いも楽しそうだ。
このあと、レア魚を探して静岡中部を東奔西走したのだがそれはまた次回の更新で。
コメント