先週、FBとtwitterで「一緒に夏キノコを採りに行ってくれる人この指とまれっッッッ!」とゆる募集をかけたら、高校卒業以来12年ぶりに会うという友人から参加表明があった。
久しぶりの再会がキノコ狩りって言うのもなかなか乙なものだ。
ほぼ同時に連絡をくれた師匠(せつなさん)とともに、ちょっと不思議な3人で横浜市内某所、通称「ポルチーニ山」に向かった。
夏のイグチは神出鬼没
ここは2~3年に1回のペースでヤマドリタケモドキが発生するのだが、前回採取したのがちょうど3年前の7月なので、期待を胸に茂みに突入した。
しかし、残念ながら姿を見せるのは不明のイグチ類ばかり。
イグチの仲間は同じ時期、同じ環境に出るものが多く、前年目当てのキノコが出ていたところに、翌年は全く別のイグチ類がでているということはよくある。
ギリシャ神殿の柱のごとく膨らんだ柄やふかふかの傘、管孔のようすなど、イグチ科ヤマドリタケ属のキノコは互いに似通ったものが多く、キノコ初心者だと間違ってしまいそうなものが多い。
「去年ここにヤマドリタケモドキ生えてたから、これもそうでしょ!」なんてやってると酷い目に遭う。
むかしは「イグチに毒茸なし」なんて言われていたが、今や身近な里山にも強毒種が確認されている。
ちょっとでも不安要素があるときは、採取しても捨てる勇気が肝要だ。
中毒するとツラいよー?
タマゴタケは大漁
ポルチーニ山を後にして、次の目的地である厚木の里山に向かう。
丹沢の麓にあるこの公園には、毎年7月になると大量のタマゴタケが発生する。
傘径15㎝近い大型のものが斜面に大きな菌輪をつくっているようすは、キノコ狩りという趣味のハイライトのひとつだ。
猛暑で地表は乾き気味だったが、梅雨のおかげか発生状況はよく、卵から幼菌、老菌まで散発的に群生があり、採取を楽しむことができた。
ポルチーニ山では見つからなかったヤマドリタケモドキもせつなさんのキノコ目によって捕捉。
夏キノコの2大巨頭を無事ゲットした。
さらにせつなさんが、最近ネットで話題のシロタマゴタケ(仮)と呼ばれている種らしきものも見つけた。
ドクツルタケに酷似しているが、傘の周辺にタマゴタケ同様の条線があり、柄にささくれと垂れ下がる大きなつばがある、という特徴には当てはまるが…
仮にシロタマゴタケという種が可食だったとしても、怖すぎて試せないw
夏キノコとヤマビル
さて、ここは以前マメダンゴというキノコを採取しに訪れたところなのだが、その時は雨も降っており、ヤマビル達が非常に活発に活動していた。
タマゴタケのハイシーズンとなる7月はヤマビルが非常に多く、草むらや木の葉の裏からあっという間に襲い掛かってくる。
厚手の靴下をはき、ズボンの裾を靴下の中に入れ込むことで足を噛まれることは減るが、かなりのスピードで体を這い上がってきて首筋や顔、腕などを噛まれてしまうことがある。
今回も、友人のTシャツの胸付近を移行していたところを発見、逮捕した。
タマゴタケは成長が早く、とくに雨のあとはタケノコのようににょきにょきと出てくるのだが、そんな時はヤマビルの被害も非常に大きくなる。
なかなか難しいところだ。
といいつつ、それなりのタマゴタケを確保することに成功。
試してみたい料理があるんだよね。早速やってみよう。
撮影協力:せつなさん
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