先日、キノコポイント開拓をしてたら、見慣れぬ緑色の実がたくさん落ちていまして。
なんぞこれと上を見たら、イチョウの木にギンナンがたくさん生っていました。まだ未熟ですが、一粒づつが非常に大きいです。まるで栽培種のギンナンみたいなポテンシャル。。
直前に大雨が降ったので、未熟なうちに落下してしまうものがあったようですね。
未熟なギンナンはデザートになる!?
そんな未熟なギンナンですが、きれいな翡翠色をしていて、表面のシワも少なくパッと見はまるでマスカットのよう。
鼻に近付けてみましたが、ギンナンのあの悪臭やその他の不快な匂いは全くありません。
こりゃワンチャン食えるんじゃないか……? そう思い「未熟なギンナン 食用」でググったら、見事にヒット。
「未熟なギンナンは甘酸っぱい味がして案外イケる」そうです。本当かしら? やってみるしかねぇな。
でも、毒性は?
ただ、いざ食べようとするとどうしても気になるのが、ギンナンの毒性。というのもギンナン、実は決して弱くない毒を持っています。この毒にはビタミンB6の吸収を阻害する作用があり、大人でも50粒、子供は7~8粒程度食べると、嘔吐や呼吸困難などの中毒症状がでるといいます。(一部のサイトに青酸配糖体アミグダリンが含まれていると行った記述がありますがガセのようです)
また、仮種皮(あのオレンジのブヨブヨ。イチョウは裸子植物なのでギンナンは果実ではなく種子であり、果肉は存在しない)も触るとかぶれる事がよく知られています。
これらのことから考えれば、未熟な種子(も果肉ではないのです)なんてある意味毒性の塊なんじゃないかと思うのです。
大丈夫かなぁ……そもそもリスクを負ってまで未熟なギンナンを食べる必要なんてあるのだろうか(反語)
まあでも「食べる必要のないものを食べない」なんて選択肢、茸本朗の手元にあったことはないからな。やっていくしかないでしょう。
未熟なギンナンを食べてみた
とりあえず、よく洗ったギンナンを、そのまま齧ってみました。
……(;゚;益;゚; )ブッ
渋い!! 激シブ!!
いやこれは渋みじゃない……強烈な……酸味!
うおおおお酸っぺぇーーー! 渋酸っぱい!!! こりゃしんどい。口に入れてらんない。。
慌てて吐き出し、口を濯ぎました。この酸っぱさ、まさに激甚。
ただ、なんというか危険な酸味という感じはありませんでした。例えるなら未熟すぎるブドウを皮ごと思い切り齧ったよう。有機酸の酸味ですね。
生だったからダメだった説もあるね、火を通したら変わるかもわからん。
ということで茹でてみました。
再び齧ってみましょう。いただきま~す
……(✗益✗)やっぱり酸っぱい
多少は弱まりましたが、多分茹で汁に酸が抜けただけでしょうな。これはどう調理してもうまくならないやつだ。無論絶対に甘くなることなどありえません。
半分に切ると、ギンナンの本来の部分である仁の部分がコロンと飛び出てきました。
実に美しい翡翠カラー。プラスチックで作ったおもちゃみたいです。こっちはどんな味かな……
……(・~・)無味だなぁ。無味ですね。ギンナンのあの魅力的なコク、苦味、香りのたぐいが一切ありません。熟しないとダメだね。
味:☆☆☆☆☆
入手難易度:★☆☆☆☆
なんとなくだけど、今回のギンナン、流石に未熟過ぎたかもしれない。
というのも上記のサイトには「そのまま味わっているとすぐに嫌なニオイがして吐き出してしまう」とも書かれているのです。今回食べたギンナンは全く臭いのたぐいはなかったので、単純に熟したりなかったのかなと考えられます。
もう少し黄色く熟して、多少黄色みが入ってきたくらいの段でたべたらまた変わるかもしれない。そういえばタヌキとかハクビシンとか、ギンナンの仮種皮よく食べてるもんね。
もう少したったらもう一度試してみたいと思います。
To be continued……
コメント
あんなウ○コ臭の元、食べれるわけ無いじゃん
と、思い込みだけで判断せず
果敢に試してみる姿勢がステキです。
そして期待通り、ヒドい目にあって
笑わせてくれる姿もステキです。
次回も期待してます!