ぼくはもともとワインを修めんとして酒の道に入ったところがあるのですが、クラフトビール好きの友人の手引きもあり、今ではビールも大好きになりました。
とはいえまだ勉強中なので、見たことのない銘柄が売られていたらとりあえず飲んでみますし、ブランドの新製品が出たら試してみるようにしています。
で、そういった各種ビールの中でも、とくにホッピーなものがお気に入りで、パッケージに「ホップ」の文字が躍っているとつい手が伸びてしまったり。
ぼくは大変に子供舌で苦味自体はあまり好きではなく、IPAなどは飲んでいると頭痛が出てきてしまうのですが、一方でホップの香りは強いほうが好きなのでジレンマに悩まされます。
ホップ香は強いけど苦味は弱め、なビールをご存知の方、よかったら教えてください。
それにしても、ホップの香りってむちゃくちゃ良くないですか?
嗅いでるだけでなんかいい気分になってくるさわやかな香りです。
これ、なんでかなーと思って調べてみたら、ホップの香りには鎮静、安眠作用があるかららしいです。
仕事上がりのサラリーマンを癒す力の強さは、ここに由来するのかもしれません。
これ以外にも、食欲増進や胃液分泌促進作用のほか、肥満やアルツハイマーを予防する効能もあるなど、万能といってもいいハーブです。
ビールだけに使っているのはもったいない。
何か面白い利用法はないのかなーと思っていたのですが……
ホップ味噌やばい
先日の野食忘年会で、あきら(@akira_n)さんが持ってきてくれたのは、春を先取りするふきのとう味噌と、驚きのホップ味噌。
今回の野食会で個人的MVPはこの「ホップ味噌」です。うまっ……苦ぇええええ……でもうまーい、みたいな感じ。ビールと交互に口に運ぶとエンドレスで、やってるうちに頭皮の筋肉が収縮してきしむ音が聞こえてきます。
500円/パックくらいで売り出してほしい。定期的に買います pic.twitter.com/rL8OvOCZ6E— 茸本朗(野食ハンマープライス) (@tetsuto_w) 2017年12月18日
製法はどちらもほぼ同じとのことですが、その苦味が好みを選ぶことで知られるふきのとう味噌の、さらに数倍は上を行く激烈な苦み!
そしてそこに、件のさわやかなホップ香が強烈に合わさります。
正直、この日出会えたあらゆる料理の中でも一番感動したのがこれでした。
苦味を忘れてバクバク食べてしまった。苦味による頭痛って後から来るのが恐ろしいんですよね(^_^;)
ぼくは植物のアクに非常に弱い体質で、ヤブカンゾウレベルでもお腹を壊してしまうほどなので、ふきのとう味噌は大好きですがごく少量しか食べられません。
しかしホップの苦み成分であるルプリンは「いわゆるアク」とは異なるようで、いくら食べてもお腹を壊しませんでした。
すげぇぞホップ味噌。冷蔵庫に常備したいです。
とかなんとか言っていたら、なんとあきらさんから直々にホップ味噌を分けていただくことができました。
ありがたや。
これをちまちまつまみながら飲むお酒は非常に美味しく、安物のビールと合わせるとクラフトビールさながらになるなど、大変重宝しています。
もちろんご飯に乗せて食べるのもまた素晴らしい。
ただ、白米と合わせて食べると苦みが強く出るので、厳しいという人もいるかもしれない。
そういうときは、
誰の家にもある、ごく普通の馬のたてがみを
細かく刻み、
ご飯とホップ味噌の間に挟んでいただくのがよろしいかと。
ホップ香はそのまま、一方で苦味はマスキングされてちょうどよくなり、そしてたてがみの脂っこさも緩和されて神話的なトリニティが形成されます。
ここにホッピーなビールが合わされば……それはもう神の祝福を受けた食卓と呼ばざるを得ませんね。
おれ、こういうのホント好きだわ。
味:★★★★★
価格:★★★☆☆
ホップは日本ではビール専用のハーブで、ほぼ全量がビールメーカーとの契約栽培になっているとのことで、ぼくみたいなトーシロが手に入れるのは難しいのかな……と思っていましたが、栽培はそんなに難しくないそうでガーデニングでも結構な量の毬花(利用する部分)が獲れるそうです。
あとは日本の山野に自生する近縁種「カラハナソウ」を使うのも手かな。
今年はマジでカラハナソウ採りたい……!
コメント
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ホップの香りを強調しつつも、苦み(IBU)を抑えたビールをお探しであれば、ニューイングランドスタイルのIPAを探されてはいかがでしょうか。
きっと気に入ると思います(^^)
ハートランドビールがお口に合うかと思いますよ
見たらわかる絶対美味いやつやん
いつも見させていただいてます。
ホップいいですね!
酒ではありませんが、こちらもおススメです。
https://www.pokkasapporo-fb.jp/green/
人気がないので売ってるとこが少ないです笑