「野食のススメ」第8回の記事が公開されました。
↓↓
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
変わったトロピカルフルーツが好きで、見かけるとどうしても味わってみたくなる。
たとえばカカオフルーツ。
さらに美味は続く
なんとカカオの果肉のスムージー pic.twitter.com/OnnjM2jzm0
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) November 23, 2016
これは相当面白かった。
面白い、というのはつまり「予想ができない」という意味で、個人的に最も重視する評価区分のひとつだ。
カカオ果肉は、チョコレートの油分や香りからは全く想像できないマンゴスチンのような味わいがとても印象的だった。
で、このカカオ果肉(パルプ)、五反田のキョウダイマーケットに売っていると聞いた。
キョウダイマーケットは、都心では最大級の南米食材店で、他では買えない変わった食材がたくさん売られているので好きな場所だ。
かつて「生のジャイアントコーン」を購入するために訪れて以来、たびたびお邪魔してきた。
ここならば確かに、カカオパルプが売られていてもおかしくない。
期待しながら冷凍ケースゾーン右端のパルプコーナーに行ってみたのだが……残念なことに売り切れのようだった。
がっかりしながら冷凍ケースを閉めようとしたとき、目に飛び込んできた文字列、それは。
カシューアップル、ずっと食べてみたかった
ナッツを食べる人ならば嫌いな人はほとんどいないんじゃないかと思われるカシューナッツ。
ちょっと甘くて歯ごたえが軽く、ふと気が付くと500gくらい一気に食べちゃって総カロリー数に愕然とさせられる、そんなお茶目な彼らだが、実り方はもっとお茶目、というかロックだ。
この下にへばりついている種子の中身がカシューナッツで、上についている黄色(ないし赤色)の部分は果実……ではなく花托と呼ばれる部分にあたる。
まあ、どこを肥大化させて種子媒介者を呼ぶかなんて言うのはその植物の自由なんだけど、それにしてもこの姿……かつて彼らに何が起こったのだろうか。
で、この肥大化した花托を俗に「カシューアップル」または「カシューフルーツ」と呼んで、現地では果物として扱っているのだそうだ。(木そのものの和名はカシューナットノキという)
今や世界中の変わったフルーツが上陸している日本だが、カシューアップルは生のものはまず出回らないという。
理由はその日持ちのしなさで、手で触れると果汁がしみだしてくるくらいデリケートな果物なので、長距離の輸送には全く向いていないのだそうだ。
というわけで、果汁と果肉を搾り取ってパッキングし、冷凍したものがわずかに日本に入ってくるのみだ。
カシューアップル、見た目もさることながら、香りや味が相当にファンキーだと聞いていた。
「強烈な香りで目が覚める」とか「タンニンが多く渋いから利用しないで捨てる地域も多い」「そもそも甘くない」など、およそ果物とは思えないコメントが多く見受けられる。
これはぜひ一度食べてみなくては……そう思いながら気が付けば5年ほどが経っていたが、偶然とはいえ僕の手元に今、それがある。
カシューアップルジュース、面白い
おすすめの飲み方をキョウダイマーケットHPで調べると「リンゴジュースと混ぜる」と書いてあった。
クセが強いので、割りものがあると飲みやすくなるのだそうだ。
そもそも「キョウダイマーケット」のサイトに「フルーツパルプは果物を絞ってそのままパックしたものなので飲みにくいものがある」みたいな記述があるのだが、これはひょっとしてカシューアップルを意識したものなのか……?
まあいいや、それでもまずはストレートでトライして味を確かめないと。。
いただきマース
……(・~・;)
な、なんだろう、めっちゃ不思議な香り……
トロピカルといえばそうなんだけど、たとえばデパートのフルーツコーナーで感じられるようなフレッシュなトロピカル臭ではなくて、台湾の夜市とかのようなちょっと据えた、アルコール発酵や腐敗の要素を感じさせるような場末の南国風味だ。
酸っぱさのある香りのせいだろうか。
連れにも嗅いでもらおう。
……(`・∞・´)
「腐った味噌汁」
ストレートすぎやしませんかね……?
「あとドリアン」
それな!
味はどうだ……
……うん、酸味が強いな……あ、でも飲み続けていると甘みが強くなってきた! ふしぎ!
確かに後味に渋みがあるけど、気になるかっていうと……なるな。。まあでも、個性の範疇だわ。
そう、個性というのは、食材の評価において最も大切なこと。
カシューアップルの風味や味は日本のフルーツには絶対ないもので、それだけでもトライする価値があるというものだ。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
さて、カシューナットノキはマンゴーなどと同じウルシ科の植物なので植物体にウルシオールを含み、人によっては触るとかぶれることがある。(種子の殻は特にウルシオールの含有量が多く、多くの人がかぶれてしまうそうだ)
うちの連れもウルシオールへの感受性が高く、生の果汁を飲むと体に異常が出てしまう可能性がある。
そこで、2パック分を加熱し、
砂糖を少し入れて練って、ジャムにしてみた。
ヨーグルトにかけて食べてもらったところ、
……(・ω・*)
「アンズジャムをすごいパワフルにしたみたいで美味しい、でも後味ちょっと渋い」
とのこと。
……(`・~・´)
うん、これは美味しいけど、なんだか普通のジャムになっちゃったな……
ちょっととげとげしい香りと後味の渋みに、かろうじてカシューアップルらしさを感じる。
万人におすすめできるけど、モノ好きにはちょっと物足りないかも。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
キョウダイマーケットには他にもたくさんの南米フルーツが売られているので、いろいろトライしてここで紹介していきたいと思います。
コメント
こんばんは!
いままでで、
陰茎に効くものはなんでしたか?
いきなりド直球の質問来たンゴwwww
どうですかねぇ……まあなんていうか、どれも股間だけに効くっていうよりは、全身に力がみなぎってくるような感じですかねぇ。それこそウツボとか、ウミヘビとか長物はいいですね。あとは鹿茸とか。
腐った味噌汁…(‘A`)う、うーん
ドリアンも試したことないんですが、どちらもすごそうな表現…。
しかしいつか試してみたい(´∀`*)
キングドリアンと違ってこちらはお求め安くていいですね
気になるのは臭いだけで、味はいわゆるトロピカルフルーツ! って感じで、エッジが効いてていいですよ!
漆やマンゴーにアレルギーがなければぜひ!
ありがとうございます笑
そうゆうのたべてみたいです笑
鹿茸とか、どこでてにはいるんですか?笑
自分で採ってきたり、人に頂いたり、いろいろですよ。
だいたいそれぞれの記事に入手ルートを掲載していると思うので、よかったらお探しになってみてください。