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巨大魚や肉の話が続いていますが、ここでちょっと箸休めを。
アユでもお世話になった最上神ことWさんから、今度はムベをいただきました。
もともとは本の写真を貸していただいたお礼に、こちらから何か送りましょうかとお伝えしたんですけど、そしたら「お気になさらず、それよりよかったらムベ送りましょうか?」という返信が来たんですよね。ひょっとして神様なのかな? いや神様なんだけどさ。
しかし、最上神がお住まいの場所は当然山形なわけですが、アケビの南方系品種として知られるムベが山形でもちゃんと実るというのは結構驚きました。
日の当たりがよければ大丈夫なんでしょうねきっと。
ムベを食べてみた
ムベはアケビ(「開け実」から転訛)の一種ですが、熟しても口を開かないので「無辺」と名づけられたとされています。
口を開くことがないために品質の劣化が遅く、流通にも乗りやすいようでよくスーパーなどで見かけます。
むべなるかな、という言葉も「あえて口を開くことはない(別にいうことはありません)」という意味で、こういった言葉から推し量るに、昔からなじまれ親しまれてきた果物なのだなということが分かります。
ぼくは九州出身ですが、アケビといえばこのムベであることも多かったように思います。
なんですが、今回送られてきたムベはご覧のとおり。
なるほどね、確かに口は開いていないけど、これはまるで肛ピーーーーーー
また、口が開かなくても、果皮の裂け目の筋が入っていることが多いので、そこから手で裂いて中身を取り出すことができるのですが、
まったくどこが口かわからん果実も結構ありました。
寒さのせいなんだろうか?
気を取り直しておしり果皮をバリバリと裂き、
果肉を露出させます。
アケビ、ミツバアケビと比べて果肉の透明度が高く見えます。
アケビはバナナみたいですが、ムベはパッションフルーツのようですね。
いただきマース
……(≧〰≦)
うん、甘くて、でもアケビのねっとりした甘さよりは幾分さっぱりとしています。
果肉のプルプル感はアケビにはなく、非常に心地よいです。
種離れもすごく良いね。それに、種の苦みが全然ないので食べやすいです。
これはこれでとても美味しい!
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
皮はどうかな。
スライスすると、アケビではそのアクの強さから一気に変色が起こるのですが、ムベの皮は非常にアクが弱いようで全然色が変わりません。
牛肉と一緒に甘辛く炒めましたが……
アケビの皮はやっぱりあの苦味が魅力なんだな……ということがよくわかります。これじゃただの味のしないナスだ。
果皮内側の石細胞っぽいのがじゃりじゃりと歯にあたるのもマイナス要因です。
味:★★☆☆☆
価格:★★☆☆☆
アクがないってことは、種食えるかも。
と思い、レンジで乾燥させ、バターでポップコーン様に炒めてみました。
……(´・〰・`)
苦くないけど、なんか変な酸味とピリピリ感がある……
そして2粒ほど食べると急に強い胸やけが来ました。これ、もしかして毒かな?
味:☆☆☆☆☆
価格:☆☆☆☆☆
ということでムベは果肉を全力で味わうのが吉! だと思います。
Wさんいつも本当にありがとうございます!
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