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2019年8月17日 13:00~ @小倉
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東京湾干潟のアナジャコ採りが佳境を迎えています。
例年5月末頃からスタートし、盛夏に盛りを迎え、秋雨前線の南下と共に終了するこのアクティビティ、梅雨明けのこの時期がいろんな意味で一番ホットです。
巣穴の数も多く、小型の個体こそ少なくないですがもっとも数が狙えるタイミングなので、気になる人はぜひトライしてみてもらいたいです。
アナジャコの「味噌釣り」にトライしてみた
さて、アナジャコ採りといえばなにはなくとも筆。
巣穴にぷすぷすと筆を突っ込み、異物の侵入にぶち切れたアナジャコが筆を外に追い出そうと、巣穴の入り口に出てきたところを捕まえる、という方法がメジャーです。
筆をできるだけたくさん用意して、巣穴が見えたら片っ端からそれを差し込んでいき、反応があり次第捕まえていく……という唯一無二の遊びですね。
しかし、東京湾の豊かな自然干潟においては、たくさんの筆を使って採るとちょっと採れ過ぎてしまうきらいがあり……
ぼく程度のレベルでも、本気出せば一潮で50匹程度採るのはわけなく(しかもぼくより遥かに上手い人が干潟にゴロゴロいる)干潟環境の保全に大きく貢献するアナジャコを守るためにも、サステイナブルな遊び方を見つける必要性を感じていました。
筆をたくさん用いる以外の、それでいてゲーム性が高く楽しめる方法がなにかないだろうか……
そんなときに見つけた記述がこちらの
「韓国では巣穴にテンジャンを入れて採る」
そうそうそういうの!(≧ω≦)こういう情報もっと、もっとちょうだいよ!
アナジャコの巣穴はときに3mに及ぶほどに深く、掘り採ることが困難なので、捕獲の際は基本的には「どうやって入り口までアナジャコを誘き寄せるか」というのが大事なポイントになります。
筆は穴の深いところにいるアナジャコに対してのアピール力が低いという弱点があり、なにかを巣穴に投入する方法はその点で優れているのではないかと考えられます。
テンジャンは韓国における味噌的な発酵調味料で、これを入れることでどういった反応が起こって彼らが出てくるのかは正直、よくわかりません。
餌と勘違いして出てくるのか、それとも刺激のある異物ということで外に出そうとするのでしょうか。
まあきっとやってみりゃ色々わかんでしょう。
台所を漁ってテンジャンを引っ張り出します。どこだったかなー
……切らしてた。
コチュジャンしかねえわ……
まあいいや、ダメもとでこれでやってみよう。
巣穴の入り口を掘り出し、コチュジャンをぼとっと入れて、しばし待ちます。
……
…………いや、これでどうすればいいの?
筆で採る場合、アナジャコの反応があると筆がグイグイと動くのですぐにそれと分かりますが、巣穴に何かを投入する場合ではいつ彼らが入り口まで上がってきたかがさっぱりわかりません。
あれか、片っ端から投入していって、入り口に出てきたものが目に留まり次第捕獲していくのか? そうなると浅くて一面に巣穴が広がる瀬戸内や有明の干潟ならともかく、すこし深いところに穴の入り口があって水が溜まりやすい東京湾の干潟だとやりづらいな…
ぼんやり考えていると、同行のSmall Bearさんが「あっ茸本さん、コチュジャン出てきてますよ!」と教えてくれたので慌ててみてみましたが、本体の姿はありませんでした。
わからん……いつ出てきたんだ???
なんにしても、この方法はこの干潟では使えないようです。あきらめよう。
魔改造した筆で釣ってみた
味噌で釣るのはあきらめましたが、今回はもうひとつびっくりどっきりメカがあります。
それがこちら。
のびのび鬼リーチ筆~!
これはまあもうご覧の通りの代物で、筆のケツにアルミパイプをつないで延長しただけのものです。
対アナジャコ最終兵器を導入 pic.twitter.com/XBn8kmCyvt
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「僕は君を太らせたい!」第2集発売中 (@tetsuto_w) July 31, 2019
こうすることで、筆の弱点である「リーチの短さ」をカバーするとともに、しみだしてくる海水で浮き上がりがちの筆の浮力を殺し、常にアナジャコにアピールできる位置に筆先を置くことが可能になります。おいおい天才か茸本。
さっそく、でかめの穴を見つけてぶっこんでみます……
……反応がない、次……
……やっぱりない、次……
……次……あれっ?
何度かやってみましたが、反応がありませんね。
ちょっと不安になり、筆を持ってみると……あ、なんか生命反応がある。
筆先でアナジャコを刺激しながらゆっくり引き抜いてくると、結構な勢いで入り口まで上がってきました。そのまま御用に。
なるほどね、ここまで長いとアナジャコがさわさわしていても見た目にはわからないわけだ。ずっと手に持っておかないといけないね……
でも、そうやって持ちながら常に誘いをかけていると、この仕掛けの様々な利点が見えてきました。
まず、やっぱりリーチが長いので、穴の奥にいるアナジャコまでかなりの確率で届きます。筆が入る一番奥まで差し込んでこちょこちょしていると、アナジャコに触っているかどうかがわかるので(カワハギ釣りのアタリをとるくらいの触感なので、はじめのうちは感じ取るのが難しいけど)その時点で活性の高さを確認することが可能です。
やる気のある個体なら、結構ドカドカと筆に攻撃をしてきます。たぶん巣穴深いところなので、警戒心があまり出なくてオラついてるんだろうね。
筆をゆっくり引き抜くと、テンション高いままついてきてくれるので、個体によっては勢い余って入り口から身を乗り出すほど。
アナジャコラーの憧れにして究極の形「バンザイ引き抜き(巣穴をほらずにアナジャコだけを引っ張り出すこと、無理をするとハサミを自切して逃げてしまうので難しい)」もかなり楽にできます。
それから、獲れるやつがおしなべてデカいような気がします。
まあそもそもデカい巣穴じゃないとこの筆が奥まで入って行かないんだけども。
盛夏になるとデカい巣穴は死に穴(家主が死んで穴だけ残っているもの)が増えてくるのですが、死に穴は大体途中で崩れているので、この鬼リーチ筆ならすぐにそれと分かります。
普通の筆だとこれに気づけずに差し込んだままになって、チャンスロスにつながっていくので、そうならないのは大きな利点でしょう。
さらにそもそも論として「筆先でアタリをとり、誘いをかけて引き抜き捕獲する」という行為が穴釣りに共通する部分が大きく、極めて楽しいです。
筆をたくさん使って採る手段はいわば漁に近く、たくさん採れる楽しさはありますがドキドキ感が少ない。レジャーの完成度としてはこの「鬼リーチ筆」のほうがはるかに高いです。
これでツ抜けしたらかなりの達成度。たーのしー!
というわけで今回は短時間の試運転ながら、デカい奴ばかりを7匹捕まえることに成功。
今後はぼくは基本この筆でやっていこうと思います(テンジャンはもうちょっとやり方がはっきりしたらまたやるかも)。
アルミパイプは100均の突っ張り棒で代用が効くので、興味のある人はぜひ自作してみてください。
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