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cakesにて茸本朗の連載
「野食ハンターの七転八倒日記」
が始まりました!
野食失敗体験を中心に、ブログとはちょっと違った切り口の記事を公開していく予定です。
合わせてお楽しみいただけると嬉しいです。
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「僕は君を太らせたい」
先日、浜名湖周辺の鮮魚店で購入したエビたち。
持ち帰り、さっそく調べてみたところ、いずれもクルマエビと同じクルマエビ科に属するお高級路線のエビだということがわかりました。
最初に見つけた「ボソエビ」は標準和名ヨシエビ、東日本ではほぼ水揚げがなく、浜名湖は東端ともいえそう。
浜名湖ではクルマエビ(サイマキ)に混ざって獲れ、同様に利用されるものの値段は少し安い様子。
大きなものは15㎝ほどありますが、このあたりがMAXサイズみたいです。
パックの中に数匹、同じサイズのサイマキが入っていたのでとてもお得な気分になりました。(写真一番上の個体がそれ)
こういうテキトーなところが直売所の魅力ですね。。
続けて見つけた「アカアシエビ」は標準和名クマエビ、こちらも水揚げは西日本に偏るようです。
大きくなると20㎝を超え、味も良いのでクルマエビと同じくらいの値段で流通しています。
言われてみるとビミョーに脚が赤い。
標準和名の方は「デカくて獰猛」なところから名づけられたそうです。
これらにクルマエビを加えた3種は浜名湖では普通に水揚げがあるようですが、ヨシエビもクマエビも静岡や東京の市場で見たことがありません。
つまり、需要も西に偏っているということなんでしょう。
クルマエビは東京でも珍重するんだけどねぇ。
味の違いがあるか、みてみましょう。
浜名湖エビ3種食べ比べ
まずヨシエビ。
こちらは活けのまま手に入ったのでぜひ生で食べてみたいと思ったのですが、調べてみるとさっと湯引きにしたほうが甘みが出て美味しいとのこと。
というわけで背開きにして背ワタを抜き、殻を剥いて
さっと湯通しに。
冷水にとって水気を切って……
美しい……
クルマエビと比べると、加熱時の発色が弱いということでしたが、この薄い朱色はこれはこれできれいだと思うけどなぁ。
味はどうでせぅ。
……(≧〰≦)
ウマー!
プリッとした歯ごたえ、強い甘み、これはクルマエビとほぼ変わらないと思います。
多少旨味が弱いか……いや誤差の範囲か。いずれにしても、知らない人にこれを食べさせたら十中八九クルマエビだと思うでしょう。
サイマキと一緒に塩ゆでにもしてみましたが、やっぱり味の区別はつかないや。
殻も柔らかくて、剥かなくともそのまま食べられるのでいいですね。
種としてクルマエビに劣ってるのは、大きさぐらいなもんじゃないかねぇ。
でも同じ大きさでもクルマエビより安いので、お買い得です。プロじゃなきゃ(プロでも料理次第では)こっちで十分でしょ。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
続いてクマエビ。
こちらは冷凍品しか手に入らなかったので
焼き海老と
茹でエビに。
……(`・〰・´)
うん、さすがクルマエビ科、こちらも貫禄の歯ごたえと甘み旨味、さすがといった味わいです。色味もよく出ているね。
活けのものを調理したらもっと美味しいんだろうなぁ……
でもまあ、値段がクルマエビと変わらないので、さもありなんといった感じです。美味くないと怒られる値段だよね。
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
東京湾だと、干潟で貝を掘ってるとクルマエビが出てきてテンション上がることがあるんだけど、浜名湖はどうなんでしょう。
浜名湖で潮干狩りやってみたいな。。あ、でもさすがにこれらのエビは漁業権の指定があるかしら……
コメント
いつも楽しく拝見しています。今回は我が地元が紹介されていて嬉しいです。
さて、サイマキですが浜名湖でも潮干狩りや海水浴中に見たことはあります。でも潮干狩りでの遭遇はそんなに多い印象はないですね。
エビであれば浜名湖ではエビすき漁が行われており、参加できるところもあるのでそちらがおすすめです。アカアシは見た記憶がないですがボソエビとサイマキはよく取れますよ。
浜名湖内における漁業権対象種は、アサリ・スジアオノリ・ハマグリらしいですね。
ttp://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-430/untitled.html
要はこれらのエビは取っていいけど貝を目的に潮干狩りやったら
アウトって事でしょうか?
いつも楽しく拝見しています。浜名湖のエビは、クルマエビ~アカアシ~クマエビ(標準和名ウシエビ)といった感じで晩秋まで漁が続きます。
遠州灘沖では、アカスエビ、アカザエビ、ウチワエビなどが底曳網漁で水揚げされます。(主に冬~春)
なかなか知られていないようですが、浜名湖周辺はエビ処です。
テナガエビ釣りも流入河川周辺では人気があります。
ぜひまたいらしてください。