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「僕は君を太らせたい!」
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以前ハクレンハントでいろいろとお世話になった茨城のNさんから、クールの荷物が届きました。
これは……タニシ!
田んぼや用水路、ため池などに多く棲息しているヒメタニシだそうです。
なんでも最近「泥をさらって生き物を採る」というトライをしたところ、ヒメタニシがたくさん入ったそうです。
確かに、Nさんちの周り田んぼだらけだし、タニシは無数に採れそうだよなぁ……
タニシの仲間はいずれも食用になるようですが、中でもこのヒメタニシは美味しいことが知られています。
ぼうずコンニャク氏によると、かつて長野県では剥き身が魚屋で売られていたそうです。
現在でも、アメ横センタービルの地下に行けば、このヒメタニシが販売されています。
しかも1皿1500~2000円とかなりの高級品。
ぼく自身、タニシは食べたことがありますが、それが何タニシだったかはわかりませんでした。
なので改めて味わうヒメタニシ、楽しみです。
「泥抜きは5日間がオススメ」とのことで、温度に気を付けつつしばらく泥抜きをしてから、試食してみました。
ヒメタニシ、出汁がすごい上等
Nさんからは「内臓がとても美味しく、また素晴らしい出汁が出るのでまずそれを確かめてみてほしい」と言われました。
というわけで、洗ったヒメタニシを水から火にかけて
出汁を採ります。
黄色みがかった濃厚そうな出汁が取れました。ちょっと味見……
……うん、これは、美味しい!
ってか、シジミそっくりだね……!
臭みは全くない一方で、わずかに鉄っぽい風味があり、濃厚で力強いアミノ酸を感じます。
なんていうか……肝臓に良さそうw
当然、味噌汁は非常に美味しい!
小さなタニシなので身の方は出汁ガラになってしまいますが、汁の美味さは半端ないです。山椒との相性が抜群!
海なし県の人にとってはこの貝は立派なご馳走だっただろうなぁ。。
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
続いて、内臓の旨味を味わうべく、身を取り出します。
大きなものを選び、金づちで殻を割って
ちぎれないように引き抜きます。
タニシは胎生のため、稚貝が中にいっぱい詰まっています。これが歯にカリカリと当たるのを好む地方と嫌う地方があったそうです。
今回はそのまま調理しましょう。
沸騰した湯に入れてすぐ火からおろし、しばらくそのままにして熱を通します。
タニシに限らず貝類は火を通し過ぎないのが鉄則ですが、一方でタニシは危険な寄生虫の中間宿主でもあり、中までしっかり熱を入れないといけません。
(ところで、有名な北大路魯山人の「タニシの生食がもとで死んだ」という話はガセっぽいですね。ただ彼がタニシを半生で食べるのを好んだのは本当のようです。危険なのでよい子はマネしない)
茹であがったら水気を切り、酢味噌と和えれば
ヒメタニシのヌタの完成!
いただきマース
……(`・〰・´)
うん、美味しい! 個体によっては鉄臭さが強く、またわずかな苦みがあるものもありますが、全体としては濃厚で旨味の強い内臓です。
味噌との相性は本当によいですね。
稚貝は……予想外に殻が硬く、個人的にはあまり好きではないかも(;^ω^)まあ、子だくさんということで縁起物として喜ばれたかもしれないですね。
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
やはり泥抜きできて内臓ごと食べられる分、ジャンボタニシよりも魅力は多いですね。
他のタニシも機会があれば試してみたいなあ。
Nさん、ありがとうございました!
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