そんな感じで集めてきたヒラツメガニ。
いつもはここから何を作るか悩むのですが、今回に関しては作るものがすでに決まっています。
ケジャンです。
生のワタリガニを使って作るキムチであるケジャン。韓国南部の高級料理で、もとよりワタリガニが高価なのもあってお店で食べると1匹2000円ほど、露店で買っても1パック1000円ほどします。
でもカニって歩留まり悪いから、1匹じゃとても満足なんてできないんだよね。だったらもう自分で採って作るしかない。
軽くネットを見てもヒラツメガニでケジャンを作っている例はあまりないようなので、オリジナルレシピで作っちゃおうと思います。
ヒラツメガニでケジャン作ってみた
まずはカニの下処理から。
基本的に、ケジャンは数日間漬け込んでカニの身にたれを染み込ませる料理です。そのため剥き身にしてしまうとたれが入りすぎてしょっぱくなる事故が起こります。
したがって下処理は
①ふんどしを取り
②足先を切る
くらいで大丈夫だと思います。
ただ今回は浅漬けバージョンをすぐに試食したいという思いもあったので、いくつかは剥き身にしてみました。
それでもやることはシンプルです。
まず目と目の間に金串などを刺し、活〆します。
それからふんどしを取り、そこから爪を入れて甲羅をべりりとはがします。
ガニ(えら)を取り去り、口のところについている砂袋を外します。
ハサミの先端を切って、たれが内部に入っていくようにすれば、完了!
ここまでの一連の流れは、ページ最下部にある動画をご覧いただくとわかりやすいです↓↓
下ごしらえが終わったカニを、自作のたれに漬けていきます。たれのレシピは秘密……というつもりは一切ありません。
茸本さんの秘伝! ケジャンのたれ レシピはこれだ!!
・醤油 適量
・ごま油 適量
・ヤンニョンジャン(なければコチュジャン) 適量
・チューブニンニク 適量
・チューブしょうが 適量
・日本酒 適量
・みりん 適量
・粉唐辛子 適量
これらを混ぜ合わせて完成。
まあ要は自分の好きな味に作れやってことです。人生に正解のレシピなんてない、みんな違ってみんないい。
個人的にはちょっとごま油多めに作るのが好きですね。この中で一番高価であるヤンニョンジャンの量をベースに、ほかの材料を加えて混ぜながら味を都度見ていくのが良いと思います。
酒が入るので、一度混ぜ合わせた後にアルコールを煮切ってもらってもいいんだけど、めんどかったらやんなくても全然美味しくなります。
これにばちゃっと漬け込んで、良きタイミングで引き揚げたら完成。
剥き身は1日、丸漬けは1週間ぐらいが食べごろだと思います。
ヒラツメガニのケジャンを食べてみた
良き感じに漬かったケジャンがこちら。
うーんんまそう♪ 早速いただきまーす
……(≧〰≦)くはー完璧!!
カニの身って生だと甘みが強いけど水っぽさがあるんですよね。それがたれにつかることによって水分が抜けて、味がギュッと濃縮されています。
唐辛子の辛さが強いほど、この甘みが際立つ。それがケジャンの魅力ですが、ヒラツメガニでも十分すぎるほど味わえます。
そしてミソがまたとてつもなくうまい! ガザミと比べるとややクセがあるといわれるヒラツメガニのミソですが、ケジャンとして食べるにはちょうど良く、たれにも負けない力強さが素晴らしいです。
ここにご飯のっけてぐるぐるして食べると最高すぎ。あーマッコリ飲みてぇ
味:★★★★★
入手難易度:★★★☆☆ 外洋に面した遠浅の砂浜にはいっぱいいます
はるき船長、ありがとうございました!!
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