「僕は君を太らせたい!」
は小学館ビッグコミックスペリオール誌にて連載中です
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みなさま「かじめ焼き」ってご存知ですよね?
……えっ知らない? インターネッツにおける重要ミームであるところのかじめ焼きを、ご存知でないだって!?
そちらのあなたはどう? あ、ご存知ですか、よかった。
「ちゆ12歳」読んでましたね? このインターネット廃人め!!
茶番はこの程度にして解説すると、かじめ焼きというのは「男たちの好日」という小説、ならびにそれを原作として「週刊コミックバンチ」で連載された漫画に登場する作業のこと。
海藻であるカジメを焼いて製薬原料となるヨードを製造するというものなのですが、漫画版「男たちの好日」では冒頭のかなりの期間でかじめ焼きに関する話が続くので、ファンはこの作品を、愛をこめて「かじめ焼き」「かじめ」と呼び、自らを「カジメリステン」と呼んでいます。
詳しいことはこちらで。
さて、かじめ焼きは上記の通り「ヨードを取り出す」ことを目的に行われますが、ぼくはこの作品のことを知ったとき、間髪入れず「かじめ焼き? それ美味しいの?」と思ってしまいました。
カジメは関東周辺の海域にも多い海藻でコンブと近い仲間であり、釣りをしてるとしばしば引っかかってきたりします。
実物を見るとあまり美味しそうではなく、また「男たちの好日」でも「カジメくせぇ」とののしられていたのでたぶんまずいんだろうなーと思いつつ、いつか試してみようと思っていたのですが、そんなある日のこと。
内房の某スーパーマーケットで、乾燥カジメが売られているのを、一緒に行っていたシェフちゃんが発見したのです。
キタコレ! やっていくしかありません。
500円/袋と安からぬものでしたが、迷うことなく購入し、持ち帰りました。
カジメを焼いて食べてみた
こちらが乾燥カジメ。
おそらく若芽をそのまま寒干しして袋詰めしたのでしょう。
コンブの仲間らしく強靭な革質で、そのままでは歯が立ちそうにもありませんが、焼けばきっとなんとかなるはず……
そう思い、遠火で焦がさぬようにあぶってみたのですが
……ダメだな、歯茎に刺さる。
一度汁気を帯びさせないとダメっぽいです。
というわけで、みりんと醤油、ごま油を混ぜたものに漬けてふやかしてから、フライパンで焼きます。
輪切り鷹の爪を加え、ご飯にパイルダーオン!
いただきマース
……(`・〰・´)むふむふ、なかなか乙でヤンスナ
強靭でクセがありそうな見た目ながら、実際は非常にマイルドな香りと味で、ごま油やみりんと実によく合います。
ご飯との相性も当然良く、なかなか悪くない。
少なくとも「カジメくせぇ」とののしられるような代物ではありません。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
しかし、食べ終わって一息つき、調べていると気になる記述が。
「カジメと近縁種のアラメはよく似ており、しばしば食用になるクロメ、アラメと混同される。」
んん!?
改めて、購入したカジメをよく観察してみると……
……全体に細かいしわがありますねぇ……
これ、アラメっぽいね……うん……
あらめ焼きじゃねーかこの野郎! おれにカジメを食わせろ!!
……というわけで夢の実現は少し先延ばしされたのでした。とっぴんぱらりのぷう。
ちなみに内房では食用にされる「アラメ」ヨードやアルギン産の原料となる「カジメ」いずれも漁業権が指定されているところが多いようです。
採取の際はその地域の漁業権をしっかり確認してからにしてくださいね。。
コメント
いつも拝見させていただいてます!
カジメ焼きと非常に縁の深い会社に勤めている者ですが、ここで初めてカジメを見ました…ってカジメじゃなかったのか?!
今度は本当のカジメをみたいです!よろしくお願いします!味の感想も聞きたいです!
ちなみに、現代ではヨウ素は海藻からではなく、鉱石やかん水と言われる地下水から得られます。千葉県はこの地下水が豊富で日本のヨウ素の生産量は世界第2位です。今も昔も千葉がヨウ素の名産地なんですね〜。