「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
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先日、ちょっと早めの夏キノコ探索にいくも空振りしてしまった。
今年はヤバイレベルで雨が少なく、キノコには受難の年になりそうで今から気が滅入る。
で、お土産なしに帰るわけにもいかないのでそのまま沢沿いの道をぶらぶらと散策していると、水中に見慣れたシルエットを確認。
ゲンジボタルの餌でもお馴染み、カワニナだ。
淡水性の貝としては最も有名なものと言えるかもしれない。
この沢はいかにもホタルのいそうな雰囲気がぷんぷんしていて、かつカワニナの生息密度も非常に高い様子。
これならちょっとくらいおすそ分け貰っても大丈夫かな……
カワニナって美味しいのかな?
カワニナは上記の通りゲンジボタルの餌になることが知られており、「ホタルの棲息=清流」というイメージが強いせいか、カワニナもきれいな水にしか棲むことができないと思われがちだ。
実際はそんなことはなく、都市河川の中流域などにもふつうに見られ、ときに泥が堆積し流れがよどんだような場所でもたくさん見つかる。
むしろあまりに清流すぎると餌となる藻類が不足したり、水温が低すぎるために棲息できないこともある。
今回、カワニナを採取したのはズバリ味を見るためであり、そうなると淡水生の食用貝の代表であるタニシと同様泥抜きをする必要があると思われた。
そのため、採取したカワニナは流水でよく洗った後、ペットボトルの天然水の中に入れてしばらくの間放置しておいた。
2日後。
うん、めっちゃうんこしてんな。
これで十分泥抜きはできているんじゃないだろうか。
さっそく調理してみよう。
まずはオーソドックスに、みそ汁から。
水からよーく煮て(しっかり火を通さないと住血吸虫とかいるので)火を止めて味噌を溶く。
ネギを散らして
いただきマース
……(´・ω・`)
うーん、貝の味はちゃんとするんだけど、そんなに濃厚ではないな……
もしかして出汁が出ないタイプなんだろうか。
身を食べてみると
……いや、こっちは出汁ガラだ。
磯物やタニシのようには出汁が出ないタイプなんだろうなぁ……
とすると、汁に旨味を溶かし出す料理に使うにはちょっと物足りないね。
身に味を付けるタイプの料理で食べてみよう。
ということで、お湯を沸かして塩をひとつまみ入れ、泥抜きをしたカワニナを投入。
巻貝は火を通し過ぎると固くなってしまうのでよくないのだが、寄生虫の前にはそんなことも言ってられないのでしっかり5分以上加熱。
茹で汁をきり、すぐに砂糖醤油に投入して、冷ます。
いただきマース
……(`・〰・´)
うん、これはいいね!
身はコリッとしていて食感がよく、内臓の風味は濃厚。
でも海の貝ほどは身の甘みがない。
なので、タニシなんかもそうだけど、川の貝って甘めの醤油味が合うと思うんだ。
内臓までつるっと抜けるし、食べやすくてなかなかいいと思います。
これは十分アリ。
味:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆
ところで今回とれたカワニナの中に、
質感がビロードっぽくて、肋ごとの盛り上がりが少ないものがいくつかあったんだけど、これは普通のカワニナじゃないよねきっと。
川貝に自信ニキ、こいつ何者かわかったら教えてくださいな。
コメント
多分、クロカワニナじゃないかと
子供の頃に塩ゆでしたカワニナをおやつに食べてましたね
物心つかない頃に高熱が出た時に民間療法でタニシやカワニナを生きたまま殻ごと潰して飲まされたらしいです
今なら寄生虫云々でダメでしょうけど
クロカワニナですか……φ(..)勉強になります。
カワニナはおやつでしたか! 意外と普通に利用されてきたのですね。