先日、シロギスなどを釣りに三浦のほうまで行ってきたのですが、その際
あんまり水が気持ちいいので、ついつい童心に帰り、裸足で波打ち際をパシャパシャやってしまいました。
するとその時、足元の砂に何者かが潜り込もうとするのを目ざとく発見。
すかさず手を伸ばし、潜ったあたりの砂を手で掬い上げてみると……
いた! 久しぶりの邂逅だねぇ……
キンセンガニ掘りはやっぱり楽しい
これはキンセンガニというカニで、最近SNSで「恥ずかしがりのカニ」として話題のカラッパに近い仲間です。
やや深いところに多いカラッパと異なり、波打ち際に棲息しており、満ち潮の時に寄せ波に乗ってやってきて、引き波の時に砂に潜る、ということを繰り返します。いったい何のためにそんなことをしているのかわかりませんが、とても可愛らしいカニです。
一瞬で砂に潜るために、鋏脚以外の4対の脚がすべてワタリガニの遊泳脚のようなへら状になっています。
相模湾岸にはかなり多く、どこを歩いていても見つけることができます。波が寄せた後、引き波の瞬間に浜を見ていると、このカニが潜っていくシーンを見つけることができます。あとは急いで潜った場所に手を突っ込めば簡単に捕まえられます。
大きくなっても殻幅5㎝程度の小さなカニですが、1時間も浜を歩けば10匹ほどは捕まえられるので、ターゲットとしての満足度は高いです。
最近神奈川でカニ網の使用が禁止になってしまったので、素手で捕まえられるこのカニはとても貴重な存在です。
キンセンガニをケジャンにして食べてみた
さて、以前ぼくはこのカニを捕まえて食べてみたことがあります。



その時は唐揚げと味噌汁とで食べたのですが、味噌汁はそこそこ良い出汁が出たものの、甲羅が硬すぎて唐揚げには向かず、あまり食べるメリットを見いだせずに終わってしまいました。
なので今回捕まえた個体も持って帰らずに逃がそうと思ったのですが、一緒に行っていたKOHTA師匠が「ケジャンとかにしたらどうっすか?」とナイスな提案をくれたので、試しにやってみることにしました。
作り方は超簡単。
醤油と出汁、みりん、酒、ニンニク、ショウガ、一味唐辛子を好きな分量で混ぜ合わせてタレを作り、
そこにふんどしを取ったキンセンガニを漬け込むだけ。
ふんどしを取った理由は、そこから漬けダレがしみ込んでくれるかなーと思ったからです。
そのまま4日ほど置いて
できた! キンセンガニのケジャン(カンジャンケジャン)です。
さっそく殻を開いてみましょう。
……なんだコイツ、サイズのわりに殻がクソ硬い……
金串をつっこんで何とか開きました。
ほぉーう……予想以上にケジャン感のある出来ですね。小さいので汁がすぐに染み込んだ様子。
ガニ(エラ)をとり、半分に割って
かぶりつきでいただきます。いただきまーす
……(≧ω≦)わー! これ、ケジャンだわ……!
大きさは全く物足りないですが、味は完全にケジャンです。しょっぱくピリリと辛いタレが、生のカニの身の甘さを引き立てています。
甲羅は非常に硬いカニですが胴の殻は柔らかく、殻ごと噛んでジュっとすすればトロトロの身が飛び出します。
そしてミソが濃厚! 赤みが強いので内子も入っていたかもしれません。これは良い……お酒欲しい……
ただ、美味しいけど小さすぎて、一気に10匹くらい食べないと満足は得られないな……まあ、珍味としては十分か。。
味:★★★☆☆
価格:★☆☆☆☆
外洋に面した水質の良い砂浜には大体いると思うので、よかったらキス釣りの合間に浜辺を見てみてください。
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