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鳥取の皆様からもらったものシリーズ第2弾
ヌマガイ(沼貝)。
名前の通り沼や池など淡水に棲息する貝で、かつては近縁種のタガイと合わせて「ドブガイ」ともいわれていました。
淡水貝である「イシガイ科」のひとつで、田んぼやため池の減少により地域によっては絶滅が危惧されているところもあります。しかし今回のものは彼らが稲作に利用している人工的なため池に発生したもので、10m四方に数百個という密度で棲息しているものらしく、ありがたく頂戴する運びとなりました。
ちなみに彼らは稚貝(というか幼生というか)の時はコイ科の魚に寄生して過ごすため、これらの魚の放流によって生息域を広げることがあります。しぶとい生き物って大好き。
さて、イシガイ科の淡水貝はかつては内陸部各地で食用にされていたといいます。「ドブガイ」という名づけからもわかる通り「泥臭い」というイメージがあり、あまり上等な食材として扱われていたわけではないようですが、それでも貴重なたんぱく源として一定の需要はあったみたいです。現在でも琵琶湖周辺や中部地方各地、日本最大の淡水湖である霞ケ浦周辺では魚屋で市販されているようですね。
ぼくも以前、霞ケ浦のイケチョウガイを食べたことがあります。
この時は割と薄味で食べてみたんですけど、出汁のうまさと泥臭さが気になりました。
この手の地域性の高い食材は、歴史の中で生み出されてきた「必勝法」みたいな料理があることが多く、それを踏襲することで美味しく食べることができます。ちょっと試してみましょう。
ヌマガイを「貝豆」にしてみた
貝に限らず、淡水生物を最もよく食べる琵琶湖周辺では、エビや貝を「大豆」と煮る文化があります。
淡水生物独特の「泥臭さ」はじっくり加熱すると揮発するようで、あまり気にならなくなります。それと同時に素晴らしい出汁が出るので、それを豆や根菜などの「硬い野菜」に吸わせて食べるという料理なのです。美味いに決まってんだろそんなの。
というわけでやってみることにしました。
まずはよく水洗いしたヌマガイを、日本酒で酒蒸しにしてむき身にし、同時に生臭みを抜きます。
これを一口サイズに切り、
下煮をした大豆とともにぐつぐつ煮ていきます。調味料は醤油、みりんのみ!
素材の味が大事なので、大豆の質にもこだわるべく、以前別の記事で使った在来大豆「山白玉」を使いました。
弱火で汁気がなくなるまでじっくり煮ていきます。
できた! いただきます!!!
……(≧〰≦)よい
出汁がとてもうまいんだよねぇやっぱり。味の方向性としてはホンビノスみたいな感じです。
酒蒸しだけではやや硬く、泥臭さも残っていましたが、じっくり煮たことで柔らかくジューシーになり、噛みしめても臭みをまったく感じません。
そしてこの出汁を吸った大豆が極めて美味い! 10倍界王拳煮豆って感じです。これは貝をダシにして豆を食う料理ですな、文字通り。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
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ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!
コメント
更新お疲れ様様です、今回も面白かっです。
ところで話は変わるのですが、ズブロッカというお酒がありますよね。ハルガヤを利用すればそれに近いものができるのでは無いかと思うのですが、先生がもう既に試されたりしているでしょうか?
ハルガヤのズブロッカ! 考えたこともありませんでした。確かに良い香りがしますもんね。
今度、見かけたらやってみます!