先日、夜の海でハントをしていたら、海底を歩くちょっと変わったウニを発見。
ピックアップしたところ、一見するとバフンウニのようでしたが、棘が長くすぐに別の種類だとわかりました。
棘は長いだけではなく、一本一本が偏平で先端が四角く角ばっており、細かい横縞が入っています。
調べてみたところ、このウニは「サンショウウニ」という種類のよう。やや浅い海に生息し、珍しい種というわけでもないようですが、狙って漁獲されることはほぼないみたいです。
その理由は「なんか変に辛いから」。和名も、その辛さを山椒に例えたものだそうです。
なるほど、ウニ食べて山椒みたいに辛かったらたしかにびっくりするもんね。
でもさ、山椒と水産物って合うし、ワンチャン美味しくなったりしないもんなのかな?
というわけで食べて確認してみることにしました。
サンショウウニを食べてみた
サンショウウニ、どうも冬が産卵期というわけではないようで、生殖器はあまり肥大してはいませんでした。多分春~初夏にかけてなんじゃないでしょうか。
一方で生殖巣の色は濃厚でバフンウニみたいです。美味しそうじゃん。
今回見つけた2個体分を合わせても寿司1貫分にもなりませんでした。一口でいっちゃいましょう。
いただきま~す
…( ・ิ~・ิ)うーん
なるほど……
正直、いうほどピリピリしてないですね。
まあ自分がいつもガンガゼとかニセクロナマコとかサポニンMAX棘皮動物ばっかり食べてるから感じにくくなっているのかもしれませんが、これなら全然普通だと思います。安物のミョウバン入れすぎウニと比べたら全然食える。
でもそんなことより、味が薄いですね……旨味に欠ける気がします。甘みも少ない。
旬じゃないことは念頭に置くべきですが、この色の濃厚さからくる期待をきれいに裏切る感じがとても残念です。
味:★★☆☆☆
入手難易度:★★★☆☆ 潮溜まりとかでしばしば見かける
ガンガゼみたいに数が集まるなら加工品にできると思いますが、たまに見かける程度で大きくもならず、味わいもパッとしないんじゃ今のところは漁獲価値はなさそうです。海底でのんびりやってていただければ幸いです。
コメント
久しぶりの更新に気付き小躍りしました。