「野食のススメ」第11回の記事が公開されました!!
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星海社Webサイト「ジセダイ」で
「野食のススメ 東京自給自足生活」
を連載しています!!
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過日購入したホラガイ(ボウシュウボラ)だが、ホラガイの仲間にしてはあんまり綺麗じゃないな、という印象を受ける。
よく見てみると、殻の内にも外にも、大量の居候が住みついているようだ。
個体の健康度の問題か、それとも生息場所の問題か、いずれにしてもひどいものだ。
殻に痛覚はないと思うが、ここまで穴ぼこだらけにされては当人も気分のいいものではなかろう。
さて、居候たちの中でも一番目立つのが、表面にぼこぼこくっついているこいつら。
居候貝、結構美味しい pic.twitter.com/fcsG0I6vGc
— 茸本 朗(たけもとあきら) 「野食ハンターの七転八倒日記」好評発売中! (@tetsuto_w) June 21, 2017
これはシマメノウフネガイ(縞瑪瑙船貝)という巻貝の一種で、北米原産の外来種だ。
シマメノウフネガイですね。実は北米原産。
— 常時ベスト (@qH18Yu83EAX3Ykp) June 21, 2017
侵入生物データベース シマメノウフネガイ
バラスト水に乗ってやってくるというあるあるパティーンで、50年ほど前に日本周辺海域に到達したようだ。
大きな吸盤状の足(盤足)で岸壁や他の貝などにくっ付き、行動を阻害したり食べ物を奪ったりするようだが、被害そのものは軽微とされている。
でもこんなにぺたぺたくっ付かれたらしんどいべ。。
僕らの体にピグミーマーモセット(あるいはちっちゃいおっさん)が四六時中ぎっしり貼り付いていて、食べようとしたおにぎりを奪い取ってもぐもぐされたらイライラMaxだろうな間違いなく。
ちなみに東北地方以北にはより大きな在来の近縁種・エゾフネガイというのもいて、エゾボラなどの大きな巻貝に貼りついている。
殻のまま入荷したツブガイなどを購入すると見かけることもある。
こちらもやはり宿主にとっては厄介者なのだろう。
シマメノウフネガイは美味しいので食べて駆除しよう
さて、今回のボウシュウボラにはこのシマメノウフネガイが10個ほど貼りついていた。
大きいものでは3㎝近くあり、これだけの量があると試食しようという気にもなってくる。
酒蒸しにしてみると、まるでカサガイ類のように盤足がキュッと縮まった。
盤足を持って身を引っ張り出してみると、
なかなか面白い構造をしているのがわかる。
殻内の上部にポケットがあって、そこに内臓を収めている。
なので身を引っ張り出すと「コ」の字型になっていて、上辺が内臓、下辺が盤足というようになっているのだ。
食べてみると
……(`・~・´*)
オッこれはいいですね。
カサガイと比べると身が柔らかくて甘みが強く、内臓はコクが強い。
岩肌の藻類を削り取っているカサガイと異なり、内臓がジャリつかないのもポイント高い。
本体の貝を殻ごと調理すると、こいつらも一緒に調理されてくれるので楽でいいな。
もう少し大きければなぁとも思うけど、こういう小さな貝を穿り出して食べるのもまた乙なものだ。
カンヌに滞在していたころに、ブイヤベース屋さんに行ってスープドポワッソンを注文すると前菜として出てきた「ビゴルノー」という貝を思い出した。(今調べたらヨーロッパタマキビガイというそうだ)
爪楊枝で丁寧に穿り出して、ルイユソースをつけて食べるとエンドレスなのだ。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
なお、今回のボウシュウボラには他にも大量の貝が住みついていたけど
このイシマテガイは
酸味がきつくて美味しくなく、
この貝は
タイラギのスーパーミニチュアみたいな感じで貝柱が美味しかった。
そして、こいつらが殻に潜り込んで生活していたせいで、殻を笛に加工することができない……
本物のホラガイはこいつらに穴だらけにされることはないんだろうか、それとも状態のいい殻だけを利用するのだろうか。
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