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「僕は君を太らせたい!」
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タカアシガニを食べるたびに思うのは「脚の太さスゲーな」ということ。
実はこのカニ、こんなに巨大なくせしてクモガニ(タイドプールとかにいる大豆サイズのカニ)と同じクモガニ科に属しており、体格の割に脚は細いのですが、それでもサイズがサイズなのでもの凄い迫力があります。
大太鼓のバチぐらいあるわ。。
そして同時に、惚れ惚れするほど直線的です。
これのおかげで、食べるときに身がスポン! と抜けてくれるのがまたいいんだよなぁ。
というような脚なので、ぜひこの殻を使って料理が作れないかと考えていたのですが、ひとつ思いついたのでやってみることにしました。
それは、カニかまぼこです。
タカアシガニの脚でカニのかまぼこを作ってみた
ご注意いただきたいのは、今回作るのは決して「カニかま」ではないということ。
いわゆるカニかまはタラなど魚類のすり身を原料に、カニっぽい質感になるように加工されたかまぼこのこと。
今回作るのはそうではなく、カニの身を使ったかまぼこです。
カニをすり身にして、蒸し上げるわけ。。
まずは身を取り出していきます。
普通のカニだと、専用の棒やスプーンを用いてチマチマと取り出していくわけですが、タカアシガニだと……
脚の節の両端を着るだけでドロンと落ちてきます。量wwwwwww
ただ、水分が大変多く、水をしっかりと切ってあげないといけません。
これをすり身にしていくわけですが、これだけ水っぽいにも関わらず意外と繊維質なので、すり鉢ではなくフープロでやっていきましょう。
作るにあたりつなぎをどれくらい入れようか悩んだのですが、前にひろしがカニかまぼこを作っていたDPZの記事だととつなぎは入れていないようだったので、できるだけシンプルに、最小限の素材でやっていきます。
というわけで、カニ身と少量の白だし、みりんと片栗粉を入れて、スイッチオン!
……ピンクスライムミートかな?
マ◯クナゲットの原材料だとすると最悪なカラーリングですが、今回のものは出自も明らかなカニのすり身なので、気にせずやっていきましょう。
そして、ここで登場したるは
中身を取り出したカニの脚の殻。
こんかい、タネが非常にドロドロとして流動性が高いので、普通のかまぼこのように板に乗せて蒸すことができません。そのため、この殻に詰めて口を閉じて蒸したら良いのではないかと思ったのです。
というわけで、ラップで口を閉じ、輪ゴムで縛って
蒸しあげます!
……なんか破裂してるんですけどー!?
かまぼこ、作るときに膨張することをすっかり失念していました。タネを詰めるときは7分目くらいにセーブしとかないとダメね……(´・ω・`)
気を取り直して取り出してみますが
……スッカスカやなー。
蒸してる間にラップが取れてしまい、またタネの空気抜きをするのを忘れていた(というか、粘性高すぎてたぶんできない)状態で加熱し続けたのでたっぷりとすが入ってしまったようです。
まあしゃあなし、大事なのは味よ味。
いただきまーす
……(´・〜・`)
カニっぽい味のする、しょっぱいスクランブルエッグ……
タカアシガニ、大味とされてはいますが、蒸したり焼いたりして食べればちゃんとカニの味がして美味しいです。
しかし、すり身にして食感を失わせると、途端によくわからないタンパク質に成り果ててしまいました。カニのくせに、白だしの風味に負けとる……
味:★★☆☆☆
価格:★★☆☆☆
今後はもう作らないっすわ……タカアシガニはそのまま食べるのが一番美味い。知ってたって話だけどね……
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